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不妊治療の記録

色々あった妊活についてちょっと整理して書いてみたいと思う。
約1年8か月、タイミング法から体外受精までやってようやく妊娠。もう臨月になります。いろいろ辛かったけど、自分的によかったことも含めて。


妊活開始

妊活しようかなと思ったのは結婚式が終わってから少しして。結婚式は全力で楽しみたかったので、妊娠したら色々大変だしドレスも選び直さないといけなかったり、何よりご飯のおいしさで選んだ式場で美味しいものをめいいっぱい食べたかったから。
さて、結婚式も終わったし、ということで私が一番にしたのはブライダルチェック。最近はプレコンセプションケアのほうが主流なのだろうか。前も書いた気がしたけど、基本的にいろんなことは効率的に進めたいタイプなので、さくっと病院に行った。近くで評判が悪くなさそうなところ。
ブライダルチェックそんなに安くないのだけど(私がやったのは3万くらい/倹約家の友達には少し引かれた)効率、大事。
そしたらなんと、AMHが年齢の割に低めで、卵管が詰まり気味ということが判明。パートナーの精子は一応元気そうだったので、男性不妊の可能性は低い感じだったけど、どうやら私は妊娠しにくいらしい。
取りあえず、タイミング法やってみよう、ということで3周期程、タイミング法をして、そのあと6周期人工授精にトライした。

人工授精スタート

今思えばこの人工授精はスキップして体外受精に行ってもよかったのかもしれないけど、私もパートナーも「子供を作るのにそこまでしなくても」と思っていた。というより、人工授精すればできるだろうと軽く考えていた。結局人工授精ではできなかったのだけど。
人工授精は私の通っていた病院は完全予約制だったし、当時はコロナの影響もあり、混雑した電車に乗らなくていいように会社からも時差出勤が推奨されていた。そのため一時間出社時間を前倒しして働いて、病院に通う日々。人工授精の手術をする日を午前休を取れば十分に対応可能だったので、指定された日時にお休みを取って、病院に通う日々をつづけた。
大体6回が目安。
そういわれていたのだけど、段々とカウントダウンするように回数を重ねていくほどに私は不安定に。
基本的にメンタルは強いほうだったのだけど、ゴールが見えない取り組みはどうやら苦手なようだった。仕事がうまくいかないときは、基本的に何か問題があってゴールにたどり着けない。人間関係がうまくいかないときも何かしら原因がある。
しかし、不妊治療は明確な原因がわからないことが多い。
しかも(今思うと)人工授精は体外受精に比べるとそういう意味では明確な原因がわかりにくい。排卵されているのか、ピックアップできているのか、受精したのか、着床したのか。このプロセスの中で何に問題があったのかわからないまま進んでいく。とりあえず、点鼻薬を使って排卵がされる(されそう)、精子が元気ということしかわからない。
処置をしてなんとなく痛むお腹をかばいながら、会社に行って何食わぬ顔で仕事をする。そんな毎月を過ごした。そしてもれなく毎回生理が来た。
6回目がダメだった時、私は先生に閉塞気味の卵管のほうから排卵されたほうを数えずに6回ではだめかと食い下がった。そしたらなぜか怒られた。その時に私は気付いたのだった。自分が不妊だってことを受け止められていなかったんだということに。妊婦さんを、妊娠していく友人たちを見てもやもやしたり、集まりに行かなくなった自分も、認めなくてはいけないのだとこの時にやっと、気づいた。

体外受精へのステップアップ

人工授精ではもうダメそうだということになり、パートナーと話して、治療にかかるお金を調べて保険診療の範囲で体外受精にトライをしてみようという話になった。
そこらへん、柔軟というか論理的な人なので結構助かる。必要な治療は何か、お金はどれくらいかかるのか、体外受精と自然妊娠でネガティブな差はあるのかというのを自分で調べて、やろうといってくれた。
お互い、やらなくて後から後悔するのは嫌だという性格も一致しているので、そういうところは本当に気が楽。
体外受精にしてよかったのは、原因というか状況が人工授精よりわかったこと。
取りあえず、卵子はちゃんと採卵されて、受精できる状態か見てもらえる。そのあと受精させて受精するかわかる。そして、ちゃんと育って移植できる状態までになっているか、その状態はいいのか、わるいのかまでわかる。
私は受精はするけど胚盤胞になりにくいタイプだったようで、三回、採卵をしたけど移植できる初期胚および胚盤胞まで育ったのがそれぞれ一回だけでした。
そしてありがたいことに、着床するという点についてはそんなに問題がなかったみたいで、無事、妊娠することができました。

不妊治療において重視したこと、よかったこと

個人差あると思いますが私としてはこれがよかったよ、を少し。

①上司に早めの相談
上司に治療を始めるときに不妊治療をするので突発的にお休みをもらいます、と相談しました。
どれくらいの頻度で、半日なのか、終日なのか、時間休なのか。病院の治療方針と大体の通院回数が見えた時点でお伝えしていました。
関係性が悪くないのであれば、私はお伝えしたほうがお互いに気が楽でいいのでは?と思います。

②病院選び(特に体外受精期)
私が重視したのは以下の3点です。
1)夜遅くまでやっているか
2)低刺激の治療の選択肢があるか
3)システマチックでドライな病院か

夜遅くまでやっているか、は言わずもがな仕事の後に病院にいけるから、です。定時迄、働いてからでも最終診療に滑り込める病院に通院。おかげで仕事は採卵と移植の時だけ休めば行ける感じで行けました。
低刺激~については私は出張とかが多い仕事だったので、副作用が強いとか採卵後のOHSSとかはご法度だったので避けたかったため。
高刺激の方が効率はいいのだろうと思いますが、私は何が何でも子供を授かることが優先というよりは仕事と両立しながら、が理想だったので(できなかったときに不妊治療の所為でキャリアが、と後悔したくなかった、というのもあります)
三つ目については個人的には病院には治療の成果を求めているので、あまり親身な対応とかは求めておらず、予約とかのシステムがストレスがないか、医師の説明にストレスがないか(聞きたいことに論理的に、数値データをもって説明してくれるか)で選びました。
あっちから説明してくれなくてもちゃんと質問を用意していったら納得いく回答をくれればそれでいいかな、という感じです。

③相談相手は絞る
不妊治療のことはあまり不用意に話すと傷付くんだな、というのも発見でした。何回か痛い目に。そしてなにより当事者以外にはわかってもらえないと思いました。
最終的には、不妊治療の当事者の友人に相談(というか気持ちを吐き出す)する、SNSで不妊治療アカウントをフォローして眺めるが私にとっての最適解でした。なんとなく仲間がいる感じ。
親とか、仲のいい友人は考え方もあると思いますが地雷を踏む可能性もあるので要注意。

④パートナーとの協力体制
できるだけパートナーと同じ方向を向いて治療に取り組めるといいと思います。ちゃんと情報を共有する、可能な限り(私の場合は採卵日など)には病院についてきてもらう、など。
一人で頑張って全部決めるのは結構、負担かなと思います。

と、つらつらと書いてみました。
不妊治療、ほんと出口が見えなくて最中めちゃめちゃ辛かったですが、自分が後悔しないところまでと決めて治療に取り組めたのでよかったです。
結果は取りあえず、伴ったといえるかもしれませんが、夫婦ふたりでこれからの人生について一緒に話し合って向き合えたのはとてもいい時間でした。
これからもちゃんと相談して話し合える関係を続けていけたらいいな。

次は妊娠期の振り返りのnote書きたいと思います。


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