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紫の一瞬の輝き

小豆を煮る時思い出すのが、
吉祥寺、小ざさ社長 稲垣篤子さん著「1坪の奇跡」

羊羹をつくり続けていると、
感動的な喜びを味わえる瞬間があります。
炭火にかけた銅鍋で羊羹をねっているときに、
ほんの一瞬、餡が紫色に輝くのです。
透明感のある、それはそれは美しい輝きで、
小豆の“声”のようにも感じられます。

この本を読んだ時、足元にも及ばない仕事への姿勢
に頭が下がる思い、そして以下の文も含めて 
とてもいい とでもいいな 、と記憶しています。

うまくできたときは、つくったあとに、つくっている私たちの気持ちが不思議なほどスッキリする。
「これってどういうことなんだろう?」とずっと考えていたのですが、あるとき、「これは自分がつくるんじゃないんだ」とふと気づいたのです。

本物の味には及ばなくても、
気持ちが不思議なほどにスッキリする、というのは
やりたいことがやれた時に吹いてくる風、
のように思わせてもらえるなら、
それなら、それは小さなことで良いなら
日々の中にたくさんある。

これは違うかもしれないけれど、トイレに行けただけでもスッキリする、ありがたいことです。

コツコツ豆に暮らすことも
昨日の 真っ直ぐ の絵も

絵 は 塗る のではなくて
ひとつ ひとつ 色を置いていくことなんだ
と聞いたことがある。
真っ直ぐに一つの線が塗られてるのではなくて

ひとり ひとり の色を置いていく、ともいえる

コツコツ、そして ポツポツ、
ポツポツそんな人が出てきた、みたいなポツポツ?
え、雨ってどうだったっけ。
一流れ?
それともヽヽヽヽヽ?
上から降ってくるのにヽヽヽヽヽってすごいな。

話戻って、
稲垣さんの感覚の中には「シュッ」と澄んだ音、
というのもあって

一番いいのは「シュッ」という澄んだ音で、
練りながらこの音が聞こえてくると、とてもいい状態で羊羹を練れていることがわかります。

らしいのです。何ともため息。

この境地にはまだまだ巡り合えませんが、
その心意気と、気持ちが不思議なほどにスッキリする点を目指して、小豆を煮る ことにする。

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