時間旅行

毎日、編まれてる、連続だけでなく、飛び飛びで、
時空を超えて、それが時間旅行。

それはアラスカでオーロラの爆発を見た時のことでした。その現れ、動きの様、色、揺れは誰かにそれを伝える手段が見つからないほどの自然、宇宙の圧巻の景色。その時カメラに詳しい方がポツっと言われたんです。「この動きはどうやってもビデオに収めることはできない、一つひとつのコマを繋げていくしかないんだ。」と。私はハッとしました。
今まで自分が心に映し残してきた空の表情、雲の流れ、照明のようなドラマチックな光の差し具合、
メッセージ溢れる形、まるで空が組体操の練習をしているかのような行進に「発表会はいつなんだろう。」と思って私はいつもワクワクしながら何年も空を見上げ続けて来てたのだから、その日が発表会だったんだ・・・！
確かに写真や絵で残してきたその1コマ1コマを繋げたものが一晩の数分に現れた感じでした。

だから私は本当にその時思ったものです。
人や物ごとの素敵なところや興味深いことを心に留めていると、いつかはその塊が一瞬でも現れるんじゃないか、と。

それが時間旅行のお土産。
死の直前に見るってあれかな。
いえいえ、生きてる最中にも現れますよ、
というのが私の人生半ば感です。
よくわからないこと言ってますが。