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白露から秋分へ

草露白    草の露が白く光る朝  
鶺鴒鳴    鶺鴒セキレイが鳴き渡り
玄鳥去    燕たちが南へと去ってゆく

好きな二十四節気や七十二候はありますが、
今まで知らなかったもの、鶺鴒セキレイなど読めなく
気にしたこともなく、どんな鳥なのかな

この頃は姿、形、鳴く声までも検索で聴け
「あれ、今 外で鳴いてるそれか」
毎朝聞こえてくる、おなじみの高い声、
白黒の鳥で電線にも道端にも、私の歩く前にも
いつも見ている聞いている鳥でした。
雀と同じくらい身近に

なので それからは 朝起きると(1週間前から)
鶺鴒セキレイが鳴いてる」
今までは ただ鳥の声がする くらいだったのが

名前を知り、その響きを知り 
新たな気持ちにさせてもらいました。

というのが、noteを書くことで知ったこと
鶺鴒を 夏が終わってゆく寂寥 と音を重ねる

鶺鴒は「日本書紀」に登場し、
伊邪那岐 伊邪那美 に夫婦和合を
白露の頃に重なる重陽の節句、菊理姫神ククリヒメのカミもまた
夫婦二柱めおとふたはしらの仲裁役 凪と波の二心をまとめる

白露、ハクロ は 透明なハク と 透明なクロ

鶺鴒は、白と黒の鳥 グレーなのもいて
ハクセキレイやセグロセキレイなど

燕を玄鳥つばめと表し、
燕は「つばくらめ」と おひな様たちは いう

「竹取物語」など平安時代には つばくらめ

黒といっても、BLACK ではなく 「玄」
いろんな色がありますよ、という 「玄」
奥深くて明かりの及ばない所の色
音読は ゲン
訓読は くろ、しずか、ふかい

糸の束を染色する様子

ツバメを燕ではなく、玄鳥つばめと当て
黒い鳥といっても 燕尾服のようにお慶びの黒
玄関先に巣を作られ糞を落とされても幸せの鳥 

南の国へ去るも また4月の晴明の初候
玄鳥至 つばめきたる 繰り返し回ってくる鳥
一年の半分しか日本にいなくてもメジャーな鳥
そんな羨ましいような鳥も渡り鳥 何日も飛び続け、あまりの疲労で海に落ちてしまうツバメがたくさんいることから、ある図鑑を見ていると、

苦労もある、 ねぎらいの言葉

いろんなクロを背負う玄鳥つばめ
お腹はシロです。


透明なシロと透明なクロ(色々なイロ)が結ばれ
そんな白露 そこからの秋分
妄想でどこまでも結ぶ

秋分には、これまでをキュッと丸く結ぶ
という今の気持ち

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