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ルールーの肖像

まんまるの紫葱坊主が描かれてる絵葉書、
私が一番好きなポストカードです。

20代の私に超刺激与え今はどこでどうされてる?
友達から当時贈られてきたもので、この紫ボンボンの花を私は蓬莱の玉の枝と呼んでいます。
竹取物語つづきで思い出してしまった、
懐かしい。


2年勤めた東京から田舎に帰る前夜、その女友達と電撃お友達になって駅でお別れする直前の花屋でヒカル玉が見えたので思わず彼女にプレゼントしたのがこの紫玉。私には光って見えた、としか言えなくて 自分でそれに感動してしまって

そう、朝起きた時、彼女が背伸びをするのと一緒に隣の観葉植物がヌーッと伸びた感じがしたのは気のせいだったのか、本当だったのか。

帰郷して一番にその日の風景を書き留めたくて絵具のフタあけてチューブ絞りました。働き出して絵を描くことなんてなかったから、この時が大人になってはじめての「書き残す」だったかもしれないですね。それくらい、心躍る出逢いだったので。

星野道夫さんの本に書いてあった、
本当に感動した時誰にどんな風に伝えるか、
絵か写真かな、と答えるんですけど、 
いや自分が変わることで感動したことが伝わるんだ、みたいな。私は本当にそう思う。
それから私はある意味、ものすごく変わった。
そんなお友達から届いたルールーという女の子の後ろに紫玉が咲いてくれているのが今でも嬉しいのです。

自分が変わるところまで感動できるって宝物だと思います。昨日の竹取物語に登場する五つの宝は

仏の御石の鉢 自身の鉢(恥)を捨ててはないか
蓬莱の玉の枝 魂の玉がぬけボンヤリしてないか
火鼠の皮衣 ウッカリで目的を達しなくはないか
龍の頸の玉 道理合わずままならないことないか
燕の子安貝 志と違うことをしてないか
(かいなし)

を問われるようなお話だったと思いますが、
彼女自身が若くしてそんなパンチのある人で。

お友達にはとても感謝していて、これからまた逢えることがあるのかどうかわかりませんが、そのときそのとき本当にどうもありがとう。
本当に本当にどうもありがとう。


3日前、ご紹介した『人類の未来』事典には

人々は、新しい仕事をはじめるたびに、別の土地に移動したり、新しい友人が増えたりします。職業も、住む場所も、友人も次々に変わって、すべての関係が一時的なものになってくるとしても、そのときそのときの知識や友情を、みんながたいせつにするようになるので、人間関係が信じられなくなったりすることはありません。

何だかドライに書かれてますが
そのときそのときの知識や友情を、みんなが大切にするようになるので、人間関係が信じられなくなったりすることはありません、って彼女もそんな人でしたし、これからは、そういうのも大切なのかもしれません。

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