Novel AIによるイラスト大量生産時代に絵描きが生き残るには
こんにちは、DL同人作家のハルヒスキーです。
NovelAIが大きく話題になっています。
2022年10月5日のお絵描き配信でのスライドです。
NovelAIによる、大量イラスト生成時代がやってきました。
大量のハイクオリティなイラストが氾濫する中、絵描きはどうやったら生き残ることができるのでしょうか?
生き残りのためには、絵描きはAIを利用しつつ生産性を高めていく必要があると思います。
そのためのAI利用のアイデアとして、背景画像生成と、参考画像としての三面図生成を取り上げました。
Novel AI画像の洪水
Novel AI が連日、Twitterトレンド入りしています。多くの人がAI画像生成に関心を持ち、生成した画像を投稿しています。
膨大なハイクオリティ画像がTLに溢れかえる様子は、まるでパンドラの箱が開いてしまったようにも感じます。
Novel AIについての批判は、Novel AIの学習データが、Danbooruという画像転載サイトを利用していることが中心となっています。そのことも大きな問題なのですが、私は、本当に危険なのは、Novel AIによって無尽蔵にハイクオリティな画像が供給されることだと思っています。
膨大な「神絵」の洪水によって、素晴らしい絵を見ても、それを「すごい」と思えなくなってしまう、つまり、人々が絵のクオリティに対して、価値を感じることができなくなる時代がきてしまう。
そのことこそが、本当のイラストの危機なのではないでしょうか。
そんな、イラストがあふれかえるNovel AIの時代、絵描きはどうやって生き残っていけば良いのでしょうか。
クオリティで勝負するか、それ以外の方法を取るか、二つに一つです。
・クオリティでNovel AI を超える(トッププロ)
・クオリティ以外の軸で価値を生む(その他)
大半の人は、後者の戦い方に移ることになると思います。
そして、AIを上手く利用することによって、後者の戦いを有利に戦うことができるのではないか、と私は考えています。
利用例①:背景画像出力
Novel AI の背景画像は、非常にクオリティが高いです。
たとえば、trinart2 で出力した背景画像と比較してみても、全体的な空気感、色味、光の使い方、細かさなど、Novel AIが勝っていると思います。
そこで、様々な場面の背景画像を出力してみました。
プロンプトとシード値も書いておきます。
海、夜空、青空です。
自然背景は素晴らしいクオリティで、このまま商用イラストに使えそうなぐらいレベルが高いです。
街、市街、高校。
ファンタジー風の街は素晴らしいですが、現代風の商店街は今一つ…高校もあまりに建物が豪華すぎる。
教室、病院、電車内。
雰囲気はいいのですが、細部が狂っています。そのまま使うのは難しい上に、直すのも大変そう。
現状では、背景としてそのまま使えそうなのは、自然背景と街の遠景、という感じになりそうですね。
利用例②:参考画像出力、三面図
絵の資料として、三面図や様々な角度からの制服画像を生成してみました。
手足の破綻がほとんどないことに加えて、一枚の画像の中で、キャラや衣服の一貫性が保たれていることが驚きです。
バニーガールの参考に画像を複数画像を出力してみました。
複数出すときには、横向きのアスペクト比の出力にするといいですね。
サイバーパンク+ドレスで出力してみたもの。
キャラクターデザインのアイデア出しの助けにもなると思います。
というか、これでほぼ完成している…?
今回は、AI活用のアイデアとして、背景出力と画像資料出力という例を挙げました。
今後も、AIをイラスト制作に生かす方法を考えていきたいと思います。
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