ボーン・スプレマシー
鑑賞時の感想ツイートはこちら。
2004年のアメリカ映画。記憶を失った男「ジェイソン・ボーン」を巡るサスペンス・アクション作品。第1作『ボーン・アイデンティティー』に続く、「ボーン」シリーズ第2作です。原題 "The Bourne Supremacy"。
原作は、ロバート・ラドラムのベストセラー・スパイ小説 『殺戮のオデッセイ』。主演は『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』、『リプリー』、『オーシャンズ11』のマット・デイモン。監督は『ブラディ・サンデー』、『ユナイテッド93』のポール・グリーングラス。
「ジェイソン・ボーン」シリーズの第2作
『007』のジェームズ・ボンド、『ミッション・インポッシブル』のイーサン・ハント―― 彼らのような派手さはないけれど、観客を飽きさせない手堅いスリルとサスペンスが大きな魅力の「ジェイソン・ボーン」シリーズ。
わたしはとっても好きです♩
安定の面白さ! 信頼の品質!笑
これまでに公開されているのは、こちらの全5作品。
○第1作
『ボーン・アイデンティティー』(2002年)
○第2作
『ボーン・スプレマシー』(2004年)
○第3作
『ボーン・アルティメイタム』(2007年)
○第4作
『ボーン・レガシー』(2012年)
○第5作
『ジェイソン・ボーン』(2016年)
以前書いた、第1作『ボーン・アイデンティティー』の記事でも「ボーン」シリーズの魅力についてご紹介しています。ぜひ併せてご覧ください♩
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シリーズを通してみると、第2作となる本作からは、監督がポール・グリーングラスに代わっています(第1作:ダグ・リーマン監督)。グリーングラス監督は、本作(スプレマシー)以降、第3作(アルティメイタム)、第5作(ジェイソン・ボーン)でもメガホンを取っています。
第4作(レガシー/2012)はちょっと例外で、トニー・ギルロイが監督を務めました。第1作、第2作、第3作では脚本を担当。シリーズ中、唯一ジェイソン・ボーンが登場しない第4作は、スピンオフ的な作品となっています。
極秘計画「トレッドストーン」を追う
第1作のその後(2年後)を描いた本作。前作から引き続き、ジェイソン・ボーンが追われる身となった原因、CIA の極秘計画「トレッドストーン」(踏み石)の真相をさらに深く追ってゆく物語です。
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わたしはこれまで、第5作『ジェイソン・ボーン』(2016)以外の1~4まですべて観ているのですが、たくさん観すぎて、もうどれがどんなお話だったか、覚えていません〜!笑
「ボーン」シリーズのように長く続いているシリーズ作品の場合、続編の内容を語ってしまうと、新しく第1作から観ようとしている方へのネタバレになってしまう恐れがあるんですよね。
わたしの映画 note では、できるだけ “ネタバレなし” を心がけておりまして―― つまり、内容を忘れているくらいが好都合、ということで♩笑
そんなわけで、わたしが言えるのは、
おはなし おぼえてないけど、
とにかく おもしろかったよ♩
ということ。小学生か。笑
(でも、本当にそうなんです〜!汗)
もしかして今回は、久しぶりにこの画像を出す時? ええい、出しますぞ! ドドン!
(過去の登場記事は、こちら と こちら の2回)
原作者、ロバート・ラドラムについて。
とはいえ、「特に言うことはないドン♡」だけで終わるのも忍びないので(笑)、「ジェイソン・ボーン」シリーズの原作者であるロバート・ラドラムのことを少し調べてみました。
ロバート・ラドラムはアメリカの作家で、ベストセラーの中に「ジェイソン・ボーン 三部作」と呼ばれる作品があります。80年代に発表されたこれらのスパイ小説が、後にマット・デイモン主演で映画化され、この記事でご紹介している「ボーン」シリーズになりました。
ロバート・ラドラム著
ジェイソン・ボーン 三部作:
○『暗殺者』(原題:The Bourne Identity/1980年)
『ボーン・アイデンティティー』として映画化。
○『殺戮のオデッセイ』(原題:The Bourne Supremacy/1986年)
『ボーン・スプレマシー』として映画化。
○『最後の暗殺者』(原題:The Bourne Ultinatum/1989年)
『ボーン・アルティメイタム』として映画化。
この原作シリーズは小説として大変人気らしく、ラドラムの没後も別の作家(*)によって続編が書かれているのだそう!
*エリック・ヴァン・ラストベーダー、ブライアン・フリーマン、ジョシュア・フッドなど。
Wikipedia によれば、ラドラムの著作は世界30数か国で翻訳され、発行部数は全世界で2億部に達している、とのこと。すごいですね!
調べているうち、わたしが「なるほどなぁ!」とすごく納得したのは、この部分――
1971年のデビュー作に寄せられた賛辞(「並みのミステリ作家6人が束になっても敵わないほどのスリルとサスペンスに満ち溢れている」)で言われている通り、彼の著作がベストセラーになった理由として「読者に退屈をさせない」という信念においての創作体勢が挙げられる。
ラドラムは作家に転進するまで、俳優、声優、劇場主――と、芸能の世界で生きていたため、そこで培った独特のサービス精神が影響している。
本当に映画を観ていてもまったくその通りで、シリーズのどの作品も、冒頭からラストシーンまでずっと飽きないんですよね!
第1作のこちらの記事を振り返ってみると、
わたしが思う、映画「ボーン」シリーズの魅力として――
1.リアリティのある、スパイらしいアクションの格好良さ
2.「安心感」と「爽快感」を兼ね備えた、絶妙なバランス感覚のスリル
3.派手な展開や演出はないのに、最後まで着実に観客を惹きつける、シュアな「魅せ方」(脚本/監督/撮影/編集の秀逸さ)
を挙げているのですが、3の「最後まで着実に観客を惹きつける」という点においては、(脚本より前の)元々の原作の良さが、きっと映画にも表れているのでしょうね。
・・・
こうして書いていたら、まだ観られていない5作目『ジェイソン・ボーン』も観たくなってきました。
わたしが利用しているネトフリ(Netflix)には、今のところ「ボーン」シリーズが入っていないんですよねぇ。配信してくれないかなぁ♩
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