ジャンゴ 繋がれざる者
鑑賞時の感想ツイートはこちら。
2012年のアメリカ映画。舞台は南北戦争直前のアメリカ南部。元奴隷のジャンゴが、賞金稼ぎのドイツ人歯科医の助けを借りて、生き別れた最愛の妻を取り戻す復讐劇を描いた痛快バイオレンス・アクション作品です。
監督は「タラちゃん」こと、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』、『レザボア・ドッグス』、『キル・ビル』のクエンティン・タランティーノ。タラちゃんの “マカロニ・ウエスタン愛” が炸裂しています。
公民権運動を知るシリーズ、その3
息子の大学時代の課題で「アメリカ公民権運動について知る」というお勉強に便乗して観た映画シリーズ。その3本目が本作でした。
ちなみに1本目と2本目は、このようなラインナップ。
○ 1本目『ミシシッピー・バーニング』
○ 2本目『夜の大捜査線』
扱っているテーマが人種差別や奴隷制度なだけに、結構ヘヴィーな作品が続いてそろそろ辟易しかけていた、この頃のわたし。笑
タラちゃん作品の特徴に助けられる
そんな流れの中で観た本作。タランティーノ作品の特徴である痛快さとエンターテインメント性の高さに助けられましたね~!
こちらの予告編で雰囲気がおわかりいただけるかな♩ と。
ただ、タランティーノ作品のもうひとつの特徴でもあるバイオレンス表現。これがわたし、ちょっと苦手で……。タラちゃんて、血しぶきの表現とか、やたらこだわりますよね~。(撮影技術としては、確かに凄い!と思う)
うんうん。わかるよ。
好きなのね。笑
わたしの好みとは違うけれど、タラちゃんのそういうところ、わりと好きです!笑
オタク道まっしぐらで、自分が「好き♡」と感じるモノに邁進するところ、嫌いじゃないです♩
作中、「レクィント・ディッキー鉱業社」の従業員として、ひょっこりカメオ出演もしています。
調べてみたら、ヒッチコックのカメオくらいお馴染みのようですね。
豪華なキャスト陣!
上記の「主な登場人物」の通り、本作はキャスト陣の顔ぶれがとても豪華。
主人公ジャンゴ役に『Ray/レイ』(2004年)でアカデミー主演男優賞を受賞したジェイミー・フォックス。
ジャンゴを相棒にする賞金稼ぎのドイツ人歯科医、Dr. キング・シュルツ役に『007 スペクター』のクリストフ・ヴァルツ。
本作および、同じくタランティーノ監督の『イングロリアス・バスターズ』でアカデミー助演男優賞を2回受賞。
ジャンゴの敵役である農園主キャンディに仕える老執事、スティーブン役にはサミュエル・L・ジャクソン。
この面構え! イイ!笑
『パルプ・フィクション』、『交渉人』など、多数の作品に出演する大ベテランですね。『スター・ウォーズ』EP1~3では、ジェダイ・マスター「メイス・ウィンドゥ」を演じていました。
そして、黒人奴隷をモノのように扱う冷酷な農園主カルビン・キャンディ役に、我らが「レオ様」ことレオナルド・ディカプリオ!
ディカプリオ、好きです♡
レオナルド・ディカプリオのこと。
『タイタニック』で世界中の女性からキャーキャー言われていた頃には、彼の良さがいまひとつ理解できていなかったわたし。汗
異性の好みって、ほんとに人それぞれだし、年月と共に変化したりもするので面白いですよね。
今のわたしなら、キャーキャー言います!笑
若い頃のディカプリオ。美しい……♡
きっかけは『ブラッド・ダイヤモンド』、『シャッター アイランド』、『インセプション』などの作品。
どれも面白いです! おすすめ。
以来、とても好きな俳優さんになりました♩
眉間に深く刻まれたシワ。渋い役柄もこなせる大人へと成長。
※追記: 観ました!(2021年2月)
サウンドトラックも良いです♩
本作の音楽は、映画のために作られたオリジナル曲のほか、タランティーノ監督が大好きな1960~1970年代のマカロニ・ウエスタンの曲が多く使用されています。
こちらは『真昼の死闘』(1970年)からの曲。カッコいいです。
作曲は、わたしも大好きなエンニオ・モリコーネ。今年(2020年)7月に91歳で亡くなられた、映画音楽界のイタリアの巨匠です。
この曲を聴いただけで、あの感動のラストシーンを思い出してうるうるしてしまう……。(映画技師アルフレードが遺したフィルムを中年になったトトが一人で観るんだよね。良いよね。ううう……。涙)
・・・
という訳で、アメリカの奴隷制度に始まり、タラちゃんのこと、レオ様のこと、エンニオ・モリコーネのこと―― いろんな面から本作についてご紹介しました。
観る人を選ぶ作品ではありますが、流血表現ノープロブレムな方でしたら、スカッと痛快な気分になれると思います。
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