ピノッキオ
鑑賞時の感想ツイートはこちら。
2002年のイタリア映画。名作『ライフ・イズ・ビューティフル』のロベルト・ベニーニが監督/脚本/主演を手がけ、イタリア童話の古典『ピノッキオの冒険』を忠実に映像化したファンタジー作品です。原題 "Pinocchio"。
出演は、主人公の「ピノッキオ」にロベルト・ベニーニ。「青い妖精」役に『ダウン・バイ・ロー』、『ライフ・イズ・ビューティフル』のニコレッタ・ブラスキ、ほか。
ボンジョールノ! プリンチペッサ!
「イタリアのチャップリン」と呼ばれる名優、ロベルト・ベニーニ。彼の名を聞いてわたしが真っ先に思い出すのは、この映画♩
そう、『ライフ・イズ・ビューティフル』!
第二次世界大戦下、ナチの強制収容所に収監されたユダヤ系イタリア人の家族を、ユーモラスかつあたたかな視点で描いた感動の映画です。
この作品で一番わたしの印象に残っているのは、ロベルト・ベニーニ演じる主人公のグイドが、ニコレッタ・ブラスキ演じる大好きな女性ドーラに出逢い、以来、折りにふれ呼びかける時の挨拶――
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ボンジョールノ! プリンチペッサ!
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底抜けに明るい声で、こう言うのです。
毎回、毎回、「今日、ここで、君と会えたことが嬉しくてたまらない!」という気持ちが詰まっているかのように。両手を広げながら、大きな声で。
このセリフがねぇ、もう泣けるのですよ!涙
英語やフランス語ではなく、イタリア語っていうところも相まって、良いんですよね~。独特の響きが。
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なぜ泣けるセリフなのかは、観ればわかります。まだ未見の方は、ぜひぜひご覧になってみてください。わたしがはじめて観たのはずっと昔のことですが、しゃくり上げるほど号泣しました。笑
可愛くて美しい、ファンタジーの世界♡
そんなロベルト・ベニーニが、『ライフ・イズ・ビューティフル』の5年後に作った映画が『ピノッキオ』です。本作でもベニーニ自身が監督/脚本/主演を務めています。
お話は、1883年に刊行されたカルロ・コッローデイの原作『ピノッキオの冒険』の通り。
みなさんがよくご存じの童話を、美しい衣装や映像でファンタジックに描いています。トレーラーはこちら。
このお部屋の内装とか、見て~♩ 可愛い!♡
ロバさん、可愛い♡ ピノッキオの衣装も可愛い♡
・・・
『ペネロピ』や『オズの魔法使』などの美術や世界観がお好きな方は、きっと『ピノッキオ』もお好きだと思います♩
役者の演技と、観る側の想像力のこと。
ところがですね、本作を観たほかの方々の感想をネットでチェックしてみると、どういうわけか、すこぶる評判がよろしくないんですよねぇ……そうなんだ……。わたし、好きなのにな。悲しい。
作品の世界観はともかく、ベニーニの演技について、一部の人には
と映るようで、「受け付けられない」派もいらっしゃる模様。うん、まぁ、確かに、ベニーニは50歳でピノッキオを演じましたからね。笑(ゴールデンラズベリー賞の最低主演男優賞も受賞……。ぅぅぅ)
でもでも、どうか、この作品は “心の目” で観て欲しいなぁ。
姿はおじさんでも、表情や動き、しぐさなどは、無邪気な子どもそのもの! 『ライフ・イズ・ビューティフル』でもそうでしたが、ベニーニが演じる「純粋さ」や「無垢さ」は天下一品です。
本作のベニーニに限らず、表情や声、姿勢や動き方―― 己の身体表現ひとつで、幼い子どもから老人、自分とは違う性別、果ては人外のキャラクターまで、ありありとその存在が浮かんでくるように演じるのが役者さんの力。
わたしの心には、ベニーニの演じるピノッキオは、こう映りました。
ピノキオつながりで、おまけ情報。
童話の「ピノキオ」を描いたロベルト・ベニーニ出演のイタリア映画は、2019年の別の作品もあるようです。
こちらの作品では、ベニーニが「ジェペット」(ゼペット)じいさんを演じています。タイトルも同じなので、お間違いのなきよう――。
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おまけの、さらにおまけ。
2011年にディズニーシーを訪れた時に、わたしが出逢ったゼペットじいさんとの忘れられないエピソードです♡
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