スター・トレック イントゥ・ダークネス
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2013年のアメリカ映画。1966年から続く人気 SF アドベンチャー『スター・トレック』シリーズのひとつで、劇場版映画の12作目。2009年のリブート作『スター・トレック』に引き続き、J・J・エイブラムスが監督を務めた作品です。
大好きなカンバーバッチが出演♡
本作の目玉は、何といっても ベネディクト・カンバーバッチが出演していること♩ 重要なラスボスであるジョン・ハリソン役を演じています。
BBCドラマ『SHERLOCK』(2010~2017年)にハマって以来、わたしの大好きな英国俳優です。知的でノーブルなところが好き!
日本のファンからは「ベネ様」と呼ばれて親しまれているようですが、わたしはもっぱら「カンババさん」と呼んでいます。笑
英国紳士然としたいつものスーツ姿も素敵だけれど、SF の近未来っぽいコスチュームも素敵♩
美しい宇宙船内のデザインと、凛としたお姿のカンババさん。
いかがでしょう? “手ごわい敵”、“只者ではない” 感じ、“気位の高さ” がにじみ出ていませんか?
実際、只者ではないんですけどね。笑
序盤ではジョン・ハリソン中佐を名乗っていた彼の正体が、物語の後半で明らかになります。(『スター・トレック』シリーズの旧作に詳しい方にはおなじみの「あの人」です!)
『スター・トレック』シリーズのこと。
カンババさんのことだけで記事が終わってしまってはミーハー丸出しなので(笑)、『スター・トレック』シリーズについて少し触れておきます。
・・・
わたしには亡くなった義父(母の再婚相手。継父)がいます。その義父が、生前『スター・トレック』の大ファンでした。
実家に帰省すると、義父が『スター・トレック』の古い TV シリーズや映画を観ている―― なんてことも、日常の風景。(たぶん、家族みんなで一緒に観たかったのかもしれませんが、母やわたしはあまり興味を示さず……笑)
父の日のプレゼントに「何か、欲しいものある?」とたずねた時に、「エンタープライズ号のプラモデルが欲しい」とリクエストされたこともあったっけ……。(ネットで探して、プレゼントしました)
そんな環境だったせいか、わたし自身は特に熱烈なファンではないけれど、なんとなく『スター・トレック』は身近な存在の作品でした。
・・・
そんな訳で、「これ、知っておいた方が楽しいよ♩」という『スター・トレック』の基礎知識をご紹介します!
基礎知識〈1〉 主な登場人物
カーク船長とスポックが主要キャラクターです。
シリーズの舞台となる時代は、だいたい 2100年代後半~2400年くらい(本作では2259年)。彼らは「惑星連邦」の「宇宙艦隊」に属しており、宇宙船「U.S.S. エンタープライズ」の乗組員です。
本作キャスト
○ カーク(クリス・パイン)/写真右
エンタープライズの船長。シリーズ中、最も中心となる主人公。直感的な行動派。
○ スポック(ザカリー・クイント)/写真左
エンタープライズの副長。ヴァルカン人と地球人のハーフ。とても論理的。
○ Dr. マッコイ(カール・アーバン)/写真右
エンタープライズの船医。愛称・ボーンズ。スポックと共にカーク船長をサポートする。
○ ウフーラ(ゾーイ・サルダナ)/写真左
エンタープライズの通信士官。本作ではスポックと恋人関係にある。
○ スコット(サイモン・ペグ)
エンタープライズの機関主任。メカ担当。強いスコットランド訛りが特徴。
以上、このあたりの人々がシリーズ初期からのおなじみ主要キャラ。
基礎知識〈2〉 制服の色
これまでの画像でお気づきになったかもしれませんが、制服の色が所属する部門によって違います。
○ 黄色: 指令部門(カーク船長)
○ 青: 科学部門(スポック、マッコイ)
○ 赤: 技術部門(ウフーラ、スコット)
『宇宙戦艦ヤマト』もそうでしたよね! こういう設定、好きです♩
基礎知識〈3〉 Mr. スポック
『スター・トレック』 と聞いて誰もがイメージするのが、尖った耳、オンザ眉毛のぱっつん前髪が特徴的な、スポックの存在ではないでしょうか。
"Live long and prosper" (長寿と繁栄を)
これは「ヴァルカン・サリュート」(Valcan Salute)といって、スポックがよくやるヴァルカン人のご挨拶。
人指し指と中指・薬指と小指をくっ付け、中指と薬指の間と親指を開いて、相手に掌を見せ、「長寿と繁栄を」"Live long and prosper"というヴァルカン式挨拶(ヴァルカン・サリュート)は有名で、スタートレックファンの間で広く知られるが、しばしば他のSF作品などの中でも、パロディとして登場している。この手の形は、地球人には先天的にできる人とできない人がいる。(出典:Wikipedia「バルカン人」より)
いろ~んなところで真似されているので、みんなもおぼえよう!!笑
このヴァルカン・サリュートを考案したのが、初代スポックを演じたレナード・ニモイ。
本作にはレナード・ニモイも出ているんですよ~! これは、古くからのファンにとっては胸アツでは?
○ レナード・ニモイ
最初のTVシリーズ『宇宙大作戦』でスポック役を演じ、映画版の第3作・第4作の監督も務めました。映画版の第6作では原作/製作総指揮。
基礎知識〈4〉 U.S.S. エンタープライズ
これが宇宙船「U.S.S. エンタープライズ」。
「U.S.S.」とは "United Federation of Planets Starship"(惑星連邦宇宙艦)の略だそう。
機体に「NCC-1701」と番号がついていますが、マニアだった亡き義父によると、シリーズ中の登場作によって色々と微妙に違いがあるらしいです。メカにはあまり興味がないので、わたしには全然わからない……。笑
監督、J・J・エイブラムスのこと。
『スター・トレック』のように昔から熱狂的なファンがいる人気シリーズを、現代のキャストで新たに作る―― というのは、とても大きなプレッシャーが掛かることだと思うんですよね。
旧作のファンにとっては「○○といえばコレ!」というイメージが定着しているでしょうし、作れば必ず賛否があるのは宿命というか。
にもかかわらず、J・J・エイブラムスは『スター・ウォーズ』と『スター・トレック』という2大 SF 大作を監督しています。
○『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(EP7)(2015年)
○『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(EP9)(2019年)
○『スター・トレック』(2009年)
○『スター・トレック イントゥ・ダークネス』(2013年)
誰だったか忘れてしまったのですが、海外のある映画監督が、とても有名な人気大作のリメイクを “降りた” か “断った” かした時に、(その点)「JJ は凄い」と感心した―― という笑い話があるそうで。
なるほど、確かにそうだなぁ…… と思いました。
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