アンコール!!
鑑賞時の感想ツイートはこちら。
2012年のイギリス映画。頑固でいつも不機嫌な72歳の夫アーサーと、病弱ながら彼とは対照的に明るく社交的な妻マリオン。ロンドンを舞台に、老夫婦の愛情を描いた心あたたまるヒューマン・コメディ作品です。原題 "Song for Marion"。
“たまごイエロー”のインテリアが素敵!
海外の、特にわたしの大好きなイギリスの映画を観ていると、家の中のインテリアがとても「素敵だなぁ」と、いつも思います。
本作でも、アーサー&マリオン夫妻のおうちが素敵♩
壁の色の組み合わせをご覧ください。手前のリビングがシックなグレーの植物柄。そして奥に見える廊下はイエロー系のストライプ。さらに奥には “たまごサンド” のフィリングのような無地のイエロー!
絶妙なバランス! 可愛い!♡
マリオンの明るい人柄を表しているような、家庭的でほっとする色使いですよね。
この “たまごイエロー”(勝手に命名)、わたしがひそかにずっと憧れている色なのです。わが家のインテリア、たとえばキッチンなどに取り入れてみたいなぁ♩――と。
この構図も良いですよね〜!
「ぬぬぬっ、 監督、やるな?」
とニンマリしちゃう感じ。
父アーサーと息子ジェームズの状況を、家の中の壁を挟んだ構図で対比させて表現しています。
"True Colors" など、数々の名曲が♩
マリオンが楽しみに通っているシニア合唱団の名前は「年金ズ」(OAPZ:Old Age Pensioners)。ネーミングに皮肉的ユーモアを感じるところが既にイギリスっぽい。笑
おじいちゃん・おばあちゃんたちが嬉々として歌うのは、"Let's Talk About Sex"。その様子を見たアーサー、ドン引きするの図。笑
ソルト・ン・ペパの元歌はこちら。
・・・
作中、マリオンがソロをとってシンディ・ローパーの名曲 "True Colors" を歌うシーンがあります。
わたし、この曲が大大大好きで……♩
自分の「お葬式の時に流して欲しいプレイリスト」には絶対この曲を入れたい! というくらい好き。
YouTube にマリオンが歌っているシーンの動画もあったのですが、そちらはぜひ本編でじっくり聴いていただきたいので、本家・シンディのこちらを♩
若かりし頃、はじめて歌詞の意味を知った時、涙がこぼれました。
笑顔を忘れ、打ちひしがれている人に
と語りかける歌なんですよね。なんて大きく深い愛情なのでしょう。本当に素晴らしい曲だと思います。
本作では、愛する夫アーサーに捧げるようにマリオンがこの曲を歌います。曲の良さも相まって “じ~ん……” とする素敵なシーンです。
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それから、「年金ズ」のみんなが、スティーヴィー・ワンダーの "You Are The Sunshine Of My Life" を歌うシーンも。
これも名曲♩
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ビリー・ジョエルの "Lullabye (Goodnight My Angel)" は、本作で使われているシーンも感動的なのですが、ぜひこちらの動画で聴いてみてください♩(日本語字幕オンがおすすめです)
ビリー・ジョエル自身が、この曲を書くことになったきっかけや、曲に込められた想いなどを語っています。
当時7歳だったお嬢さんから意外な質問を受け、ビリーが答えたこの言葉。
愛する娘さんへの深い愛が詰まっていますね。
そんなエピソードと共にこの曲が演奏される様子を観ていたら、なんとも胸がいっぱいになって、泣けてしまいました。涙
(ビリー本人も曲の途中で胸いっぱいになって、演奏をいったん中断していますね)
邦題が無難すぎる問題。笑
人嫌いのアーサーが葛藤しながら少しずつ変わってゆく姿、長年連れ添った妻マリオンとの愛情、息子との関係――などなど。笑って、泣けて、心あたたまる良作。
なのに邦題が『アンコール!!』って!
無難すぎるし、雑!
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もっと何か、思いつかなかったんかい!笑
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とツッコミを入れたくなるのが唯一の難点でしょうか。
(原題 "Song for Marion" の方がよっぽど合っているのにね)
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