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マイレージ、マイライフ

鑑賞時の感想ツイートはこちら。

2009年のアメリカ映画。ジョージ・クルーニー主演のドラマ/コメディ作品です。監督は『JUNO/ジュノ』のジェイソン・ライトマン。

原題は "Up in the Air"。直訳すると「上空で」という意味ですが、転じて「漠然とした」「未定の」という意味も。作品の内容にぴったりの洒落たタイトルですよね。

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憧れのマイレージ!

○主な登場人物とあらすじ(ネタバレなし)
 主人公の中年男性ライアン・ビンガム(ジョージ・クルーニー)は、飛行機でアメリカ中を飛び回るビジネスマン。企業に代わって従業員に解雇を告げる "リストラ宣告人" です。
 年間322日を出張して過ごし、マイレージを貯めることが唯一の楽しみ。目標は1000万マイルの記録を達成すること。「バックパックに入らない人生の荷物はいっさい背負わない」をモットーに生きています。もちろん独身。
 出張中、彼と同じように全国を飛び回る女性アレックス(ヴェラ・ファミーガ)と出逢い、意気投合。割り切った関係が始まります。
 ある日、ライアンの会社の新人としてナタリー(アナ・ケンドリック)が入社してきます。彼女は優秀な新卒で「オンラインで解雇通告を行い、出張を廃止する」案を提唱しますが――。

颯爽と全国を飛び回るビジネスマン。格好いいですね~!「旅慣れてる〜」って感じ。まさに「旅慣れテーラー」!(この言葉、知ってる人がどれくらいいるかしら……笑)

ジョージ・クルーニーがまた似合うんですよ、こういうスマートで "こなれた" 男性の役♩ 空港でススッと搭乗手続きできちゃう人、素敵だわぁ♡

実はわたし、旅が好き!
なので、空港も大好きなんです♩

自宅から一番近い空港が羽田なのですが、用も無いのにちょいちょい遊びに行きます。それくらい好き♡笑

もっとご覧になりますか?
あ、「もう大丈夫」?笑

マイレージにも憧れます〜! 座席をアップグレードしてもらったり、空港ラウンジを使ったり、そんな “旅の上級者” になってみたいなぁ♡

荷物も人間関係もミニマリスト?

本作を観て「良く出来ているなぁ」と感心したのは、主人公ライアンのキャラクター設定。

◯ 一年中旅をしている出張族
■「荷物は最小限」が信条

◯ 職業はリストラ宣告人
■ 人との距離感がドライで合理的
■ 深い繋がりを背負いたがらない
■ 結婚はせず、独身

設定(◯)から人物像(■)への組み立てが、とても説得力があるなぁ、って。

一年中どこかの企業へ出向いては初対面の人にクビを宣告するのが、彼の仕事なわけです。

落胆したり怒り狂ったりする相手に、いちいち同情や感情移入をしていては務まらない。自分のメンタルももちませんよね。

プライベートでも、人との関係で "しがらみ" を背負いたがらない。独身。姉や妹とも疎遠。

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職業、ライフスタイル、信条などを上手にリンクさせて、ライアンというキャラクターがよりリアルに描かれています。

・・・

わたしね、誰かが「人を遠ざける」時、その根っこには何かしらの「痛み」があるからだと思っていて。

「痛いから、もう近づかない」

意図的に、あるいは無意識に、そう決めた瞬間があったのではないかしら。本作の主人公ライアンの場合は、仕事での痛み? それとも……?

軽快なタッチで描かれ、重いシーンは決してないのだけれど、観た後の胸に想いが巡る映画。(特に、大人には。)

スマートでドライな主人公ライアンが、二人の女性(アレックス、ナタリー)との関わりを通してどんな風に変化してゆくのか?――そこが見どころです!

アナ・ケンドリックのこと

本作で新入社員ナタリーを演じる、アナ・ケンドリック。

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本作の主人公ライアンは、自分なりの矜持を持ち、バリバリ働くビジネスマン。彼の立場から彼女を見ると、初めは――

○ 自分の立場が危ぶまれるような新案を提唱する「目障りな存在」
○ 言うことは立派だけれど実務経験は浅い「甘ちゃんな存在」

に映る役を演じています。

ドライ過ぎる主人公に対して「人との繋がりや情も大切でしょうよ~」と、観客側の気持ちを代弁してくれるような役どころ。

彼女は本作の演技で、多数の映画賞において助演女優賞の受賞やノミネートを得ています。

この女優さん、どこかで見たことあるなぁ、と思ったら……

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『恋愛だけじゃダメかしら?』(2012年)にも出ていましたね! 屋台のホットサンド屋のお姉さん! この作品での彼女も可愛かった~♩

各地でのパネル撮影が可愛い。笑

最後に「おまけ」で、これを。

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笑うシーンなんですけど、このアイディア、アメリカらしくて良いなぁ〜♩ とっても素敵ですよね!


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