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クィーン
鑑賞時の感想ツイートはこちら。
おはようございまーす! きのうは『クィーン』を観た。英国王室やブレア首相など、現代の実在のひとびとが登場人物なので、よく映画化したなぁ…と感心。当時のニュースなど、本物の映像が随所に挟まれているのも興味深かった。宮殿内のインテリアがわたし好みで、ため息が出るほど素敵。
— もりはるひ (@haruhi_mori) February 19, 2012
2006年のイギリス映画。主演はヘレン・ミレンで、現イギリス女王の「エリザベス2世」役を演じています。
1997年の英国を舞台に、ブレア首相就任、ダイアナ元皇太子妃の交通事故死など、史実を通して王室の内情を描いた作品です。
実在人物の再現度が高い!
まずは、上の写真をご覧になって?(なぜか上流階級口調。笑)
ウェーブさせたグレーヘア、眼鏡、上質なパールのアクセサリー、ちょっと不機嫌そうな口元――。女王陛下の雰囲気が良く出ているでしょう?
こちらは当時の女王陛下ご本人。再現度、高いです!
この作品でエリザベス2世を演じたヘレン・ミレンは、アカデミー主演女優賞を受賞しています。ルックスの再現度はもちろんのこと、わたしが「凄いなぁ」と思ったのは英語の発音!
イギリスってね、現在でも階級社会なのだそうです。教育、職業、英語の発音などで、おおよその育ちがわかる、という。
英国王室の方々、特にエリザベス女王は “The Queen's English” と呼ばれるように、イギリス英語の発音の中でも独特の発音。なので、これをセリフとして喋るのは相当大変だろうなぁ、と思います。(しかも、シーンごとに心情を表すお芝居もするわけですからね)
エディンバラ公も、まったく違和感なし!
△上画像:フィリップ王配殿下ご本人
▽下画像:ジェームズ・クロムウェル
現代の王室の内情を描く勇気
本作は、ダイアナ元皇太子妃の死にまつわる英国王室や政治家の動きを描いているのですが、 “実際の出来事から10年も経っていない時点で、映画が作られた” というのが、そもそも「勇気あるなぁ」と思いませんか?
これがもし日本だったら……。在位中の皇室の方々や、存命中の政治家を俳優が演じて、国中で話題になった出来事の舞台裏を映画化――なんて企画自体、だいぶ難しいのではないでしょうか。
昔の「歴史上の人物」とか「故人」のお話なら、まだ有り得る。けれども、公開時点で存命している人物を描くとなると、そう悪く描くこともできないでしょうし、かといって美化して描くのも “おべっか” 風になってしまって映画として面白くないし。落とし所が難しいんじゃないかなぁ。
宮殿内部の雰囲気が観られる♡
作中、王室の別荘であるバルモラル城や、女王の住まいであるバッキンガム宮殿が多くのシーンで出てきます。
壁紙、カーテン、家具、ランプ、置かれている小物……。ああ、どれも素敵~♡ 一日でいいから泊まってみたい!笑
ブレア首相夫妻が就任の挨拶で女王に謁見する、このシーン。面白かったなぁ。
お作法がたくさんあって、大変なのです。「部屋から出る時は、女王陛下にお尻を向けてはいけない」とかね。笑
英国の王室や上流階級のマナーに興味のある方、必見ですよ~!
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