ボーン・アイデンティティー
鑑賞時の感想ツイートはこちら。
2002年のアメリカ映画。記憶を失った男「ジェイソン・ボーン」を巡るサスペンス・アクション作品で、後に続く「ボーン」シリーズの第1作です。原題 "The Bourne Identity"。
原作は、ロバート・ラドラムの同名スパイ小説 (邦題『暗殺者』)。主演は『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』、『リプリー』、『オーシャンズ11』のマット・デイモン。監督は『Mr.&Mrs. スミス』、『オール・ユー・ニード・イズ・キル』のダグ・リーマン。
惹きつけられるストーリー
あなたは「ジェイソン・ボーン」シリーズをご存知でしょうか? スパイ映画やアクション映画がお好きな方なら、きっと頷いているはず。そのシリーズ第1作目が、本作『ボーン・アイデンティティー』です。
わたし、このシリーズ、好きなんですよねぇ~! 魅力を一言で表現するのはなかなか難しいのですが、まずは Wikipedia に載っている「あらすじ」をご紹介します。(ネタバレなし)
マルセイユ沖。銃創を負った男が漁船に救助された。男は船医に手当されたが記憶を失っており、手がかりは皮膚の下に埋め込まれていたマイクロカプセルのみ。カプセルが示す内容はスイス・チューリッヒの銀行口座だった。
回復した男は漁港で船を下り、手がかりを頼りにスイスへ向かう。到着早々、男は公園で野宿しているところをパトロール中の警察官たちに見とがめられるが、小突かれると体が反応し、彼らを瞬時に昏倒させてしまう。
公園から逃げ出した男は、マイクロカプセルが示した銀行の貸し金庫を引き出す。その中身は、パリ在住の「ジェイソン・ボーン」という名前が記されたアメリカ合衆国パスポートをはじめとして、彼の写真が貼り付けられた多数の偽造パスポート、複数の国の通貨からなる大量の札束、そして拳銃だった。
ボーンは自分の正体を確かめる為にアメリカ領事館を訪れるが、彼は現地警察によって手配されていた。領事館詰めの海兵隊員の追跡をかわした彼は、たまたま居合わせたマリーに金を払い、彼女の車(赤い「ミニ」)に乗って自分が住んでいたアパートのあるパリに向かう。
(出典: Wikipedia「ボーン・アイデンティティー」一部加筆)
海に漂っている正体不明の怪我人。そこへ通りかかる漁船。銃創。記憶喪失。自分がどこの誰かもわからない。体にはマイクロチップ――。
冒頭の漁船のシーンから「えっ?」「なになに?」「どうして?」と興味津々。派手な演出はないのに、ググッと惹きつけられます。
さらに、彼の皮下に埋め込まれていたマイクロチップを頼りにスイスへ赴くと、銀行の貸金庫から出てきたのは、各国の偽造パスポート、通貨、拳銃――なんとも穏やかならぬ品々ばかり!(うわー、ヤバそう!笑)ドキドキしますねぇ!
スクリーンの中のボーン自身(マット・デイモン)もドキドキ。観ているわたしも心臓バクバク。緊張感たっぷりのこのシーンで、すっかりハートを掴まれてしまいました。
いったい、彼は何者なのか?
これまでどんなことをしてきた人物なのか?
手がかりを辿って自身で謎を追ってゆく――というのが、本作の大筋。
・・・
また、記憶にはまったく覚えがないのに、いざピンチに陥ると “体が勝手に” 反応して相手をやっつけちゃう! という描写もイイ♩ めちゃめちゃ強いんですよ~、これが! マット・デイモンのキレのあるアクションも見物。
長くシリーズが続く、スパイもの
2002年の本作『ボーン・アイデンティティー』に始まり、これまでに公開されたシリーズ作品は全部で5つ。
○第1作
『ボーン・アイデンティティー』(2002年)
○第2作
『ボーン・スプレマシー』(2004年)
○第3作
『ボーン・アルティメイタム』(2007年)
○第4作
『ボーン・レガシー』(2012年)
○第5作
『ジェイソン・ボーン』(2016年)
Amazon には、こんなセットもありましたよ~。
「ボーン」シリーズの魅力
わたしは第5作『ジェイソン・ボーン』以外、1~4すべて観ています。各作品の感想ツイートはこんな感じでした。
第2作。
第3作。
先ほど「ジェイソン・ボーン」シリーズの魅力を「一言で表現するのはなかなか難しい」と書きましたが、これらの感想から、あえて一言で表すならば――
/
安定の面白さ!
\
これに尽きるかと。
これまでの感想ツイートにある、
ジェイソン・ボーンめっちゃ強いから、安心して観ていられる。笑
ハラハラするけど安心して観ていられるところが好き。
ストーリーに大どんでん返しや急展開がある訳でもないのにラストまでダレることがないのは、見せ方の旨さ。
という記述から分析してみると――
○ ジェイソン・ボーンの強さ →アクションがカッコいい!!
○ 心臓に悪そう(もしくは胃が痛くなりそう)なレベルの「ハラハラ」ではなく、観ていて「安心感」と「爽快感」を兼ね備えた、絶妙なバランス感覚のスリル
(アトラクションに例えると、富士急ハイランドの激しいコースターやお化け屋敷ではなく、ディズニーの「タワー・オブ・テラー」や「ビッグ・サンダー・マウンテン」の楽しさ♩)
○ 派手な展開や演出はないのに、最後まで着実に観客を惹きつける、シュアな「魅せ方」(脚本/監督/撮影/編集の秀逸さ)
これらが「ボーン」シリーズの魅力なのかも。
しかも、1~5までの全作、出来不出来にバラつきがなく、安定して面白い!(これって結構すごいことだと思う)
ただし、ひとつだけ
あ。ひとつだけ、申し添えておきますと――
第4作『ボーン・レガシー』には
ジェイソン・ボーン(マット・デイモン)は出てきませんよー!
忘れずにメモしておいてくださいね。笑
・・・
わたしが第4作を観た時の感想ツイート。
この作品だけ、ジェレミー・レナー扮する「アーロン・クロス」という人物が主人公の物語になっています。(世界線としてはジェイソン・ボーンも存在していて、彼の動向もチラッと作中に出てきますが……)
知らずに観て、わたしのように、マット・デイモンが「いつ出るか」「いつ出るか」と期待し続けているうちに
映画、終わっちゃった……(チーン)
なんてことのないよう。笑
・・・
長く続いているスパイ映画シリーズはとしては、他にも、英国が誇る「ジェームズ・ボンド」の「007」シリーズ、トム・クルーズ演じる「イーサン・ハント」が活躍する「ミッション・インポッシブル」シリーズが有名ですね。
ボンド。ハント。ボーン。
わたしはみんな大好きです♩
「ジェイソン・ボーン」シリーズは手堅く面白いので、スパイ・アクションがお好きな方はご覧になってみては?
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