北北西に進路を取れ
鑑賞時の感想ツイートはこちら。
1959年のアメリカ映画。「サスペンスの神様」とも呼ばれるアルフレッド・ヒッチコック監督の作品。原題 "North by Northwest"。
別人と間違われたために、謎の組織から狙われ逃亡を強いられる主人公をケーリー・グラントが演じています。
ヒッチコックの代表作のひとつ
あなたはヒッチコック作品、お好きですか? 面白いですよね~!
わたしは『めまい』、『サイコ』、『鳥』を観たことがありますが、どれも意外な展開が待っていて、ハラハラ、ドキドキしました。
本作『北北西に進路を取れ』も、ヒッチコック監督の代表作のひとつ。
ストーリーの展開こそがサスペンス作品の醍醐味なので、読んでくださる方が観る時の楽しみを損なわないよう、あらすじは割愛します。
さて、ヒッチコックの作品といえば、カメオ!
映画のどこかにご本人がこっそり登場する “お遊び” がお馴染み。
本作でも、ハイこの通り♩
冒頭でバスに乗り遅れる男性として出演していますので、お見逃しなく。
ヒッチコック作品のこのカメオ、すっかり恒例となっていて、ファンは毎回楽しみに監督を探したそうです。
後年は、観客がカメオ探しに気を取られずに映画に集中できるよう(笑)、できるだけ序盤で登場する配慮がなされたのだとか。
わたしも本作を観ていて監督をみつけた時は「あっ!」とうれしかったです♡ こういう楽しい仕掛けも、ヒッチコック作品の魅力のひとつですよね。
トウモロコシ畑の名シーン
さて、『北北西に進路を取れ』といえば、こちらの名シーン。
「えっ!?」
「ええっ!?!?」
「えええーーっ!!!」
という感じ。笑
ハラハラ、ドキドキでした~!
一見の価値ありです!
ソール・バスによるオープニングがお洒落!
本作のオープニング・タイトル・シークエンスを担当したのは、映画タイトルの伝説的なデザイナー、ソール・バス。『ウエスト・サイド物語』などのタイトル・デザインも手がけています。
とにかく、観て~♩
シャープな印象の斜めのグリッド模様、「何かな~?」と思っていたら―― なるほど、そういうことか!! と。
くぅぅ~、やるなぁ、ソール・バス!!
文字が動く「キネティック・タイポグラフィ」という手法が使用されたのは、この『北北西に進路を取れ』が最初なんですって。
今では、映画でも、CMでも、MVでも、当たり前のように使われているデザイン手法ですが、ソール・バスによるこの作品が先駆けだったのですね。
素敵な建築やインテリアも登場♡
実はわたくし、建築が大好き!
お散歩へ出かける時は、素敵な建築の見学を兼ねていたりすることもあります。
○ 前川國男邸
○ 横浜港大さん橋国際客船ターミナル
○ パレスサイドビルディング
本作には素敵な建築やインテリアが登場するので、観ていてちょっとテンションが上がってしまいました♩
このレストラン、素敵じゃないですか?
わたしが「フランク・ロイド・ライトっぽいなぁ」と思った別荘。後半に出てきます。すごく良い~! 素敵♡
ちなみに、建築界の巨匠 フランク・ロイド・ライトの代表作「落水荘」(Falling Water)がこちら。
上にご紹介した別荘と雰囲気が似ていませんか?
自然の景観との融合といい、水平ラインを強調したデザインといい、ライトの特徴をよく捉えています。
それもそのはず、作中の別荘の外観はフランク・ロイド・ライト風にデザインした作画合成なのだそうです。(はるひ調べ)
この別荘、インテリアも素敵なんです。シックでラグジュアリー♩
・・・
お洒落なソール・バスのオープニング、格好良いケーリー・グラント、素敵な建築やインテリア、最後まで飽きさせないドキドキのストーリー展開――。魅力がいっぱいの作品です。おすすめ!
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