
チャンプ
鑑賞時の感想ツイートはこちら。
『チャンプ』を観た。息子役のリッキー・シュローダーが、神がかり的に可愛い! 健気で、いじらしくて、もー、おばちゃん泣き通しでした。父よ! あんなに可愛い子を泣かせちゃイカンっ。怒 結論:子供は親に幸福でいて欲しいのです。
— もりはるひ (@haruhi_mori) August 11, 2012
1979年のアメリカ映画。父と子の愛情を描いたヒューマンドラマ作品です。父親ビリー役にジョン・ヴォイト、息子 TJ 役にリッキー・シュローダー。
1931年の同名映画のリメイク作品で、監督はイタリア出身のフランコ・ゼフィレッリ。
まずは箱ごとティッシュのご用意を
本作は1979年公開(40年前!)と古い映画ですが、どうなんだろう? お若い世代の方はご存じでしょうか? わたしと同世代の方なら、きっと誰もが知っているはず。珠玉の名作です。
とにかく泣ける! 号泣必至です!
これね、できることなら、前知識なしで純粋に味わってほしいなぁ。この記事も「とにかく観て! プリーズ!」と1行だけにしておきたいくらい。笑(あ。でも、観終わったら読みにきてくださいね♩)
主な登場人物
○ ビリー(ジョン・ヴォイド)
ボクシングの元世界チャンピオン。現在は競走馬の厩舎で働いている。妻に去られ、8歳の息子 TJ と二人暮らし。酒とギャンブルに溺れる日々。
○ TJ(リッキー・シュローダー)
父ビリーを尊敬し「チャンプ」と呼んで慕っている。父が必ずチャンピオンに返り咲くと信じて疑わない。健気に父の世話を焼いている。
○ アニー(フェイ・ダナウェイ)
ビリーの元妻で TJ の実母。ファッションデザイナーの夢を追うため家庭を去った。現在は学者と再婚。競馬場で偶然 TJ と知り合う。
わたしが観た時は、確か、泣き過ぎて頭がガンガンするくらい泣いた記憶が……。おばちゃん弱いのよ、こういうの。笑
カリフォルニア大学バークレー校の心理学の研究では「最も純粋に "悲しみ" の感情を喚起し、確実に人を泣かせる」映画が、本作のラストシーンだったという実験結果があるそう。(出典:映画.com)
何、その面白そうな実験! わたしも呼んでくれれば良かったのに~。笑
子から親への、無垢な愛
息子役のリッキー・シュローダーが、神がかり的に可愛い! 健気で、いじらしくて、もー、おばちゃん泣き通しでした。父よ! あんなに可愛い子を泣かせちゃイカンっ。
感想ツイートでもこのように書きましたが、リッキー・シュローダー演じる TJ が本当に本当に可愛い!!
見た目の可愛らしさはもちろんのこと、とにかくパパを慕って慕って、慕い通しているのです。この無垢な「愛」に泣けます。素直に心から「パパはすごいんだ」と思っているのです。まっすぐ。微塵の疑いもなく。
よく親から子への愛情が「無償の愛」なんて言われますが、わたしも息子を持つ親として20数年過ごしてみて感じるのは、子から親への愛はもっとそれ以上なんじゃないかな、ということ。
自分の面倒を見てくれるから、とか、ごはんを作ってくれるから、とか、そんな "条件つきの愛" ではないんですよね。
どんなに親がダメな生活をしていようが、時に自分に邪険な態度を取ろうが、"ぼくのパパ/ママだから" 大好きだし、笑顔でいてほしいし、そばにいたいと願ってくれている――。
特に幼いお子さんをお持ちのパパさんママさんには、この感じ、わかっていただけるのではないでしょうか。
本作では、そんな子から親への愛をリッキー・シュローダー君がこれでもかと見せてくれています。ほんと尊い……涙。
彼は、この作品でゴールデングローブ賞の新人男優賞を受賞しています。素晴らしい演技です。
美しい音楽♩
本作の感動を盛り上げるのに、デイヴ・グルーシンの美しい音楽も一役買っています。
▼ Theme from the movie "The champ" (YouTube)
オーケストラによるオーソドックスな劇伴なのだけれど、お芝居の邪魔をすることなく、さりげなく、でも確実に物語の世界へ入り込ませてくれますよ~♩
ジョン・ヴォイトといえば……
『チャンプ』の頃は40代だったジョン・ヴォイト。後に『ミッション:インポッシブル』(1996年)に出演。
おお、この人だったのね!
アンジェリーナ・ジョリーのお父さんでもあります。
▼ 全作品インデックスはこちら
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