カルテット! 人生のオペラハウス
鑑賞時の感想ツイートはこちら。
2012年のイギリス映画。引退した音楽家たちが暮らす老人ホーム〈ビーチャム・ハウス〉を舞台に、かつてカルテット(四重唱)として名をはせた男女4人が再会する、ほのぼのとしたコメディ作品です。
『卒業』、『クレイマー・クレイマー』、『レインマン』など、数々の作品に出演してきた名俳優、ダスティン・ホフマンの初監督作品。原作は、ロナルド・ハーウッドによる舞台。
ベテラン俳優たちが勢揃い
本作は、引退した音楽家たちが老後を過ごす〈ビーチャム・ハウス〉が舞台。なので、キャストも英国のベテラン俳優たちが揃っています。
レジー役のトム・コートネイは、主に舞台で活躍している俳優さん。
主役のジーンを演じるマギー・スミスは、『ハリー・ポッター』シリーズのマクゴナガル先生や『ダウントン・アビー』のバイオレットおばあ様でお馴染みですね。
シシー役のポーリーン・コリンズは、『恋のロンドン狂騒曲』や『アルバート氏の人生』にも出演しています。(個人的には、この方の演技がとても良かった!)
ウィルフ役のビリー・コノリーは『ラスト サムライ』、『ホビット 決戦のゆくえ』などにも出演している俳優さんです。
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それぞれ長いキャリアを築いてきたベテラン俳優たちなので、演技力は確か。彼ら4人の共演は見どころのひとつではないでしょうか。
“年をとる” ということ。
味のあるおじいちゃんやおばあちゃんが出てくる映画、わたし好きなんですよね~♩
若い頃はその良さがわからなかったけれど、自分自身がある程度年齢を重ねてきた今、映画を観て「こんなふうに年をとりたいなぁ」と思ったり、“年をとること” への希望をもらったりしています。
こちらのメイキング映像で、監督のダスティン・ホフマンも言っています――
とても素敵な言葉ですよね。
英国カントリーハウスの風景が素敵♩
感想ツイートにも書きましたが、本作のロケ地はロンドン郊外のタプロウにある「ヘッソー・ハウス」(Hedsor House)という所。
イギリス王ジョージ3世の母・オーガスタが住んでいた邸宅で、ジョージ3世や彼の孫にあたるヴィクトリア女王も度々訪れていたという、王室に深い関わりのある場所だそうです。
サイトの "FILMING GALLERY" のページでは、本作や『ダウントン・アビー』など、ヘッソー・ハウスで撮影が行われた作品が紹介されています。
本作に出てくる屋外の風景や屋内のインテリア、どれも英国らしくて本当に素敵!
憧れます~♡ 行ってみたい!!
本物の音楽家たちが出演
上にご紹介したメイキング映像でもチラリと語られていますが、メインキャスト以外の〈ビーチャム・ハウス〉の住人には、引退したオペラ歌手や演奏家など、本物の音楽家たちが起用されています。
名優ダスティン・ホフマンらしい、お芝居やリアリティへのこだわりですね。
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引退した声楽家たち4人を描いた本作。『椿姫』の『乾杯の歌』、ヴェルディの『リゴレット』など、オペラの曲が歌われるシーンももちろん出てきます。
クラシックやオペラがお好きな方は、そういう面での楽しみもあるかも。
映画全体としては “普通に、ほのぼの” な作品でした(笑)が、
という方には、おすすめです♩
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