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君が、嘘を、ついた
勘違いして読んでしまった人がいたら、すみません。この記事はオフコースの歌とは関係ありません。
いま、奈良にきています。興福寺、猿沢池、今日も池の周りに佇む人がたくさんいます。
猿沢池といえば、芥川龍之介の「竜」。ちょっとした意地なのか意趣返しなのかで、つい、言ってしまった「猿沢池から竜が現れる」という嘘。
竜が出るといわれた当日には、大和だけでなく、畿内のあちこち、いや、それより遠いところからも、たくさんの人が集まり、猿沢池の周囲を埋め尽くす。
「嘘なのに」「竜なんて出るはずないのに」と、焦りながら、集まった人たちを見渡していると……
この話から1000年くらい(?)たっているのに、今や、畿内どころか、唐天竺、南蛮からの観光客が猿沢池に集っています。
不思議?
浪漫?
なんと表現すればいいのか。
いいものだなぁ〜と、穏やかな気分で、しばし、池を眺めてみたりしました。
穏やかな気分に浸れました。
芥川龍之介に限らず、文豪たちの作品に、奈良はしばしば使われます。三島由紀夫や志賀直哉の作品も読んでみて、聖地巡りをしてみるのも、楽しいことの一つに違いありません。
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