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月島・住吉神社の初詣と産土神社
産土神社である月島の住吉神社にお参りしてきました。
産土神社(うぶすなじんじゃ)ってなに? と思われる方もおられますよね。
産土神社とは自分の生まれた土地に宿る産土の大自然神と出会うことができる神社のことを指します。自分の担任みたいな存在で、生まれてから死後まで守護して下さる、一生変わらない神様だそうです。
私はかなり長い間、産土神社というのは、生まれた家から一番近い神社だと思っていました。その場合、築地の波除神社(なみよけじんじゃ)になります。子ども時代はここから出されるお神輿を担いだりしていて、馴染みのある神社です。ところが、ある本と出会い、産土神社は他にあることがわかりました。
神道フーチで山田雅晴先生に産土神社を鑑定してもらう
今から15年位前だったか、古神道家で『神社仏閣開運法』という古神未道家の山田雅晴先生が書かれた本を読み、当時成増にあった事務所に伺って、産土フーチ(産土神社を探してもらうこと)を依頼したのです。
調べたい人の生年月日と、母親が住んでいた場所を伝えると、地図上に神道フーチというゴールドの振り子を垂らして探し当てていくというもので、その結果が、月島にある住吉神社だったのです。正確にいうと、住所は中央区佃です。
正直、聞いたときはえぇ〜っと思いました。月島は近いようで遠い存在で、住吉神社には一度も行ったことがなかったからです、ですが、住吉神社のある佃島はかつて江戸湊の入口に位置しており、海運業、各問屋組合をはじめ多くの人々から海上安全、渡航安全の守護神として信仰を集めたとあります。
母の実家は昔、廻船問屋で朝鮮半島にまで船を出していたそうですし、住吉神社は大阪の住吉神社の分社なので、先祖が信仰していたのかもしれません。そう思うと愛着が湧いてきて、なるべく新年の松の内にお参りに行くようにしています。
住吉神社は月島駅6番出口から徒歩5分。赤い佃小橋を渡ったところにあります。すっかりタワマン街となった月島ですが、佃島のあたりだけは昔の面影を残しており、老舗の佃煮屋さんなどもあって、ほっとします。
家康公と共に江戸へやってきた佃の人々によって分霊社された月島・住吉神社
主祭神は底筒之男命(そこつつのおのみこと)、中筒之男命な(かつつのおのみこと)、表筒之男命(うわつつのおのみこと)の三神です。
『古事記』『日本書紀』には、この三神は、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が筑紫の日向の橘の小戸の檍原あわぎはらで穢れ祓いのため禊をすると、海の中から現れたと語られています。
大阪の住吉神社は全国にある総本社で、本殿は国宝に指定されるほど立派ですが、月島の方はこじんまりとしています。元々徳川家康と深い関わりのあった摂津国佃(今の大阪住吉)の漁夫33人と住吉の社の神職平岡権大夫好次が分神霊を奉載し江戸へ下り、賜った干潟を築島し、故郷にちなんで命名したのが佃島の始まりだそうです。そして「この地に社地を定め、正保3年(1646)6月29日 住吉三神、神功皇后、徳川家康の御神霊を奉遷祭祀しました。これが佃住吉神社の起源です。」(ホームページより)。
昨日はどんよりと曇り、お昼時でもかなりの寒さで、緊急事態宣言が発出される直前ということもあってか、境内の人はまばらでした。
大神様とじっくり向き合って、日頃のお守りの感謝を述べ、大神様の開運を願い、コロナ収束と世界平和を願いました。そして、新札千円の入った桜のポチ袋を滑らせるように入れたつもりだったのですが、途中でひっかかってしまい、なかには入らず(汗。まあ、ご愛敬と思うことにします。
本殿で祈った後、おみくじ を引いてみました。
結果は「大吉」です!!
さびしさに何とはなくて来てみれば うれし桜のはなざかりかな
おもうがまゝになるう運気です
短期をいましめて身をつゝしみ 何事にも心静かに他人とよくよく相談して事をなさい すべて心のままになるでしょう
私をずっと見守り続けてくださる大神様なので、他の神様よりちょっとオマケしてくれたのかもしれません。
ランチは「もんじゃストリート」の大江戸坂井で
実は中央区には取材で訪れました。滅多に行くことはないので、それならと1時間ちょっと早めに着いて、お参りした後、せっかくだからとランチに名物のもんじゃやきを頂くことにしました。
月島には80店以上のもんじゃ焼きのお店が立ち並ぶ「もんじゃストリート」なる通りがあります。本来なら、食べログとかを見て、じっくり研究してから名店に行くところですが、時間があまりなかったので、もんじゃストリートの一番手前になる「大江戸坂井」さんへ飛び込みました。
「すみません、急いでます!」というと、「大丈夫。もんじゃは1分で焼けます。まず、ソフトドリンクオーダーして下さい」とメニューを見せられ、ジンジャーエールをオーダー。そして、もんじゃのお品書きを見ると、「おやつ=安い」というイメージが焼き付いている昭和世代としては、ちょっと抵抗のあるお値段で、デラックス4,000円とあるのにビックリ。結局、早く焼けそうな「もち明太」、1,300円を注文しました。
幸いなことに、もんじゃを運んでくれた女性が頼むとさっさと鉄板で調理してくれ、「おこげを食べるのがポイントです」とか丁寧に講釈もしてくれて、実に親切。20分足らずの滞在でしたが、観光客気分を味わえました。
ちなみに、店内のお客は家族4人の1組のみ。またまた始まる緊急事態宣言が発令されることを思えば、トータル1,815円は住吉神社の氏子応援と思えば、意味があったと思います。おだしもおいしくて、なかなかのお味でした。もんじゃって見た目はやや難ありで苦手な人もけっこういますが、お腹にもたれなくてランチには最適です。
おみくじが大吉だっただけあって、取材では素晴らしい出会いがありました。
住吉神社の大神様、ありがとうございます!
これからも出来るだけ足を運ぼうと思います。