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キモチあつまるプロジェクト

今年8月末に参加したプロジェクトについて振り返る。
なぜこのタイミング?というところにこだわりはなく、たまたま今週新聞やテレビでの公開があったからだ。

自身は神戸に縁があり、阪神淡路大震災の復興については学校教育で学んだり、JICAへインターンに行っていた際に関わった。その中で、「災害先進国」である日本という肩書きを見ることがあり、その言葉に対して疑念を抱くことがあった。
また、高校時代にローカルな場での街づくりに関わったことがあったが大学生になってからそのような場に関わる機会が少なく、何かしらの形で関わりたいという思いも持っていた。

参加者は、全国折々から集まっていた。街づくり関係の専攻の人が多かった印象があるが、全く違うことを勉強している人もいた。属性としては、アクティブな人が多い印象。

1日目~震災を知る~

1日目は朝東京駅に集合し、福島へ向かった。昼に海鮮丼を食べ(めっちゃおいしかった)、東日本大震災伝承記念館と請戸小学校、中間貯蔵施設に行った。

双葉町につき、街並みを見て、明らかに他の町と違う様子に驚いた。いい意味で言うと街がとても新しくきれい。ただ、人がおらずどこか寂しい雰囲気があった。

昼の海鮮丼
双葉町産業交流センター屋上からの景色

請戸小学校


震災当時のまま残されており、衝撃的であった

東日本大震災は、原発事故や津波の影響で復興にかなり時間を必要としていることを知った。また、中間貯蔵施設では安全性に対する事実とイメージの違いから思うように進まず苦戦している姿がある事を改めて実感し、非常に興味深かった。

また、伝承館について現地のプレーヤーの方と話をしている中で、この施設を作ることにも地元の人たちの中で賛否両論あった、という話を聞いた。確かに、伝承館や請戸小学校などからは、「復興を夢見て頑張る地元の姿」が表現されていると感じたが、実際はそのようなきれいごとだけでなく、「なぜ自分たちがこんな不便な生活を送らなければいけないんだ」という気持ちをはじめとする復興疲れ、避難疲れなどもあっただろう、と思うと事実をどう切り取り何をどうどのような順で表現するのか難しさを感じた。


花の酵母を用いた酒を夕食でいただいた

2日目~まちを知る~

2日目は、街づくりに焦点が当てられていた。
大熊町、双葉町、浪江町をそれぞれ周り、どのような街づくりが行われているのかを知る日だった。

交流施設が多く建設されていること、アートが所々にちりばめられていることが印象的であった。アートは、一部はヘラルボニという東京にある障がい者の方のアート作品を売る団体と関わっているそうだ。

KUMA・PREで話を聞いている様子
なみいえにあったイベントカレンダー。こんなに多くのイベントが行われているのだ、と驚いた
昼食に頂いたシラス丼とやきそば。有名らしい。

また、夜には双葉町で行われた、ふたば飲みに参加した。
様々な出店やステージでのパフォーマンスがあり、とても楽しかった。4日間の旅の中で一番生き生きとした街の様子が見られた時間だった。

ふたば飲みの様子

3日目~地元のプレーヤーを知る~

3日目は、大熊インキュベーションセンターやスタートアップのキウイ農家、ニンニク農家、繊維企業などを訪問し、浜通りで実際にビジネスを行っている人の話を聞く機会が多かった。

実際のキウイ農場
繊維企業にはカフェが常設されていた

その後は、ワークショップを行い、学びについて振り返ると共に、自身たちの関わり方について考えた。

4日間を振り返って

非常に密度の高い4日間だったと思う。
私自身、海外から帰って自宅に戻らず数日間東京で過ごしてからの福島で疲れが心配であったが、それ以上に面白さがあった。

様々な方と出会い、話す中で、街への関わり方にも多くの形があり、自身の関わりやすい形を探せばいいと感じ、自身も何らかの形で関わりたいと思った。

関わり方を探すため、来週また福島へ赴く機会を作った。それが上手くいけば来年度以降も続く形で浜通りの関係人口となりたい。

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