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【仕様解説】タンクトップ

デザイナーの重要な業務として【仕様書作成】があります。

仕様書とは、
1型の絵型・素材・付属・寸法・仕様を記入された書類。

仕様書作成作業でとても重要かつ専門的な業務である、仕様について解説をしていきます。

今回は、タンクトップの仕様を開設します。
※タンクトップの仕様が全て同じというわけではありません。デザインによって仕様は異なりますので一例としてご覧ください。


【① 衿・AHの仕様】

・・・フライス生地で細2本針バインダー始末(1.8㎝巾)


<解説・補足>
●フライス生地ではなく、共地(=身頃と同じ生地)や配色生地の場合もあります。

●細2本針ではなく、1本ステッチの場合も多いです。
1本よりも2本の方がしっかりしたイメージになります。

●1.8㎝巾ではなく、もっと細い・太いデザインがあります。
細いほど華奢でキレイ目・女性らしいイメージに。
太いほど大胆・カジュアルなイメージになります。

図解では、「身頃(表)」も記入をお忘れなく。


【② 裾始末の仕様】

・・・2本針1.8㎝巾


<解説・補足>
●カットソーの裾始末は、2本針が一般的です。

●2本針の巾(1.8㎝巾):こちらも、デザインによりさまざま。
0.8㎝巾くらいのものもありますが、この場合は生地の使用分量(要尺)を減らすためという意図があったりもします。


本日の仕様は、縫製仕様書作成の初歩です。
難しいデザインでは、もはや調べても出てこない仕様ばかり。
その場合は、写真(または現物)をよく見て、自分の頭のなかで考えて的確な仕様を導き出します。


私は、複雑な仕様の場合、まずは手描きでラフで仕様を書いてから後でイラレでデータ化しています。
けっこう頭を使う作業です。訓練・修行ですね。

今後デザイナーを目指す方や、デザイナーになったばかりの方の資料になれば幸いです。

ありがとうございました!

#ハルハルデザイン事務所

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