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2021年都議選 東京都下・多摩10選挙区 終盤の情勢分析と当落予想

ここでは、日野、西東京、青梅、島部、西多摩、南多摩、北多摩1−4の10選挙区、定員20議席の終盤情勢と当落予想をする。青梅、西東京、島、西多摩などでは当選者がほぼ決まった。自民党はここでも確実な復活を遂げている。公明党も堅調だった。ところが、小池都知事の入院で情勢は一変。都民ファで息を吹き返しつつある候補がいて、浮動票の流れに変化が起きた。注目は日野市、南多摩、北多摩3などの最後の1議席。各選挙区で都民ファが激しい切り崩しにあい防衛に必死だ。南多摩は今回の都議選で各地で行われた立民・共産の選挙協力が行われなかった数少ない選挙区。多摩地区以外も全選挙区の当落予想、全体の情勢分析なども別にアップしています。


日野市 定員2 自民抜け。都民ファ(元民主)と共産が横一線で大激戦!

 前回は都民ファと自民党が当選。続いて共産、無所属候補が続いた。この無所属候補の新井氏は元々民主党で2期都議を務めて3期目の挑戦だったが、無所属になって出てみたら、都民ファの旋風と民進党離党ドミノで4位に沈んだ。得票も11000で、3位の共産の14000に差をつけられた。さっさと身を翻して、日野市議会議員選挙に鞍替えし無所属のままだ。つまり都議から市議になったという変わり種。日野市は市長の汚職問題で大揺れ。2021年4月に市長選挙と、市議補選があったばかり。現市長はギリギリで野党統一候補を交わした。市議補選では野党が大健闘。立民と共産の票を合わせると自民党候補の票を大きく上回った。昨年の都議補欠選挙からスキャンダルと選挙が繰り返されている。
昨年の都議補選は自民都議死去に伴うもので、今回出馬の自民西野が当選。これは強い。共産清水はその対抗馬で45%ほどの得票があった。新人ではあるが市議を20年務めており地元での知名度は高い。立民は立候補を控え、事実上の野党統一候補となった。前回の両党の投票を合わせると27000票。都民ファの菅原は日野市の市議会議員を22年間務めた民主党出身の現都民ファ。市議会議長も務めたので、こちらも地元での知名度は高い。つまり、今回は自民、都民ファ(元民主)、共産の顔ぶれである。自民は安泰。戦いは都民ファと共産である。去年の補欠選挙での共産は35000票。4年前の両党の合計表よりも1万票も多くの人が共産党候補の名前を書いたことになる。補欠選挙での自民は46000票。都民ファ候補は元民主党であることもあり、自民候補は圧勝するだろう。補欠選挙で得た35000票を共産がどこまで守れるか。日野は大手企業の工場も多く、その従業員の有権者も多い地区。菅原は都民ファ候補であることは決して追い風にはならない。自力でどれだけ労働組合の組織票を守り、無党派層を取り込めるかだ。
 一方、共産党の清水は昨年の都議補選から勢いがある。今回も公示前から共産党志位委員長が現地入りし、立民の応援も表明され野党統一候補として、元民主党の都民ファ候補・菅原の票を奪いつつある。連合は、立民と共産が近づくことに嫌悪感を持っている。今や対自民党より、対共産の思いが強いのかもしれない。家族間、兄弟間での争いが一番凄惨なのとどこか似ている。日野市は数々の工場のある場所。ここで共産の清水を当選させるわけにはいかないと必死だ。横一線で最後の最後までわからない大激戦の選挙区だ。

  自 西野正人 61 現 当確 
            ==============    
残り1議席
  共 清水登志子 58 新 ↑
  都 菅原直志 53 現 → 元民主、日野市議会6回当選 
  

本日現在の当落予想 自民は安泰、共産、都民ファが激しく争う 

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