美女たちの国、魅惑のイランを行く〜番外編~ 旅立つ前のこと。
ちょっと足を伸ばしてイランへ行こうか。
そう思ったのは、今年のGWが10日間だったからだ。たぶん今年の2月頃のこと。
GWが10連休だということに思い至ると、旅行先の射程範囲が拡大し、何処へ行こうかと心が沸き立った。たぶんこの時から私の旅は始まっていたのだろう。これを現実逃避とも言う。
行きたいと思ったところはリストアップしているのだが、そのうちの一つ「イラン」に行き先を定めたのは、この休暇の射程範囲で今一番行きたいところだったからだ。ただ、行こうと決めると10日では足りない気がして、どうせならばと有給休暇を1日加えて11連休にアップグレード。
これならちょっと移動に時間がかかっても、きっと旅を堪能できるはず。普段馬車馬のように働いている自分へのささやかなご褒美でもある。
旅は旅立つまで何があるかわからない。
と私に言わせるのは、旅行の予定をキャンセルして休日出勤した私のかつての上司の背中だった。幸いにして、この時私は無計画な国内旅行だったため被害は最小限に食い止めたが、上司は海外旅行だった。
私も寝坊してフライトに間に合わなかったことがある。 後者は次元が違うが、どちらも旅を阻む予想外の展開。
旅を阻む予期せぬ事態というのは、往々にして仕事や仕事や仕事に交通事情と寝坊だ。自分でコントロールできるものと、どうあがいても無理なものと両方。ただ大半が仕事だろう。
私が有給休暇の取得前提で航空券を抑えたのは、割と早い段階だった。どうせ何かが発生して出社しなくてはならなくなったら有給もへったくれもない。月給の3分の1を超えるバカ高い航空券をどぶに捨て去り出社するしかないのだ。それもやむなし。きっと臍を噛むことになろうとも、だからといって旅をやめるという選択肢は、私の中に存在しないのだ。
もう一つが、世界情勢や国内情勢。
かつて夏休みにチベットへ行こうとしていた時のことだ。私は航空券を購入し、合わせて中国の旅行代理店を通じてツアーに混ざり入境許可証の手配を進めていた。ツアーは苦手だが、チベットへは複数人のツアーでないと入境許可が下りない。
ところがだ。
夏休みに向けて準備を進める最中、チベットのラサで焼身自殺という痛ましい事件が起きた。彼の国のチベット民族は自傷という行為で抗議してみせる。その事件以来、しばらくチベットエリアへの外国人の入境が禁止されることとなり、私の旅の計画は白紙に戻った。
そしてイランという国もアメリカとの諍いをはじめ、中東の国々との関係など、安定しているとは言い難い。
実際、私がイランから帰国した後、急速にイランとアメリカの関係が悪くなっている。
こんなだから、新天皇の即位や新元号など、日本にとって歴史的な行事目前にして、私は無事に出発できるかどうか、そればかりが気がかりであったことは否めない。
そう、旅は旅立つまで何が起きるかわからない。
旅の予定は様々な要因でおじゃんになることは十分にあるうることなのだだ。私はその可能性についてはある程度腹を括っている。というか、様々な経験を積み重ね達観した。いや諦観したという方が正しいだろうか。
アメリカに入れなくなる?イランビザの話。
さて、イランへ行きのハードルのひとつ、ビザについても触れておこうと思う。
言わずと知れたことが、日本のパスポートは多くの国にビザ無しで入れる世界でも有数の最強パスポートだ。ただ、パスポートにビザもスタンプも付かないのは寂しくもある。
そんな日本のパスポートでも、イランに入国するにはビザが必要となる。そしてビザはイランへの渡航の証拠になり、アメリカへの渡航に支障をきたす。具体的にはアメリカへの入国には通常不要なビザが必要となるのだが、聞くところによると、アメリカのビザの取得はかなり面倒だそうな。
しかし、これからイランへ行こうと思うそこの君、心配しなくていい。
イランビザは紙で発給され、パスポートにはなんの記録も残らない。
アメリカに旅行する予定も無ければ、仕事で行くことも万が一にもない私の場合、パスポートを眺めてこれまで行った先を思い出し、一人悦に入るクセがあるだけにむしろこれは寂しい。
さて、詳しくはこちらに記載されている通りだが、参考までにビザの取得の流れを以下に記す。
①電子ビザ申請サイトで必要事項を入力して申請。ビザ発給番号が記載されたビザ発給許可書がメールで外務省から届くので、それをプリントアウト。
②イラン大使館のサイトからビザ申請フォームをプリントアウトし、必要事項を入力のうえ、3×4㎝の顔写真を貼付。
③イラン・イスラム大使館に残存有効期間が6ヶ月以上あるパスポートと、①と②を持参。
④窓口で申請してから1週間後に再び窓口を訪れると、「紙」でビザが受け取れる。
ちなみに、大使館窓口で申請する際に、申請代金2700円を券売機で購入する必要があるので、現金をお忘れなきよう。
なお、大使館はかなりアクセスのよくないところにあるが、渋谷から新橋行のバスに乗り、「四の橋」で下車すればすぐだ。しかも、座っていける。
さて、次回はいよいよイラン旅行記本編!
では。
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未熟ですが書くことは好きです。もっとたくさん書いていけるよう頑張ります。