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ソウルのこと

夏休みのソウル、初のアジア旅。

印象に残ったエピソードを2つばかり。忘備録的に。

1.地下鉄入口の階段で

ホテルからすぐにある地下鉄の駅。
ソウル駅が見えるくらいに近くて、ということは都会のど真ん中。
韓国もまれに見る猛暑で、あつくてまぶしくて、
地下鉄の駅めがけて足早に階段を降りて行く。

ふと階段の下をみると、おばさまがふたりちょこんと座って
袋に入った何かを食べている。
手元をみたら、つるんとしたゆで卵。朝ごはんかな。

あっついから、陽がよけられる地下で
朝からブレックファストミーティングかもしれない。
なんだか、たのしそうだったし、頼もしさすら感じたな。

2.地下鉄のエレベーターで

地下鉄の乗り換え。違う路線のホームに行きたいのだけれど、
工事中なのか、そこへ行くのはエレベータ1台のみ。

二往復くらい並んで待って、乗り込んだ。
最後におばさまが乗りこんだら、ブザーがなった。
空間には余裕があるけど、どうやら重量オーバー。

しかし、おばさまは動かない。ぴくりとも動かない。
いらいらした、並んでるおじさんが「降りなよ。」というような
ことを言っているみたい。それでも、動かない。
周りの人からも「次のに乗りなよ。」「降りなよ。」といわれ、
最終的におじさんに腕をつかまれても振りほどいて、
「私、降りないからね!」と言い張る。
(実際のやりとりは韓国語なので想像です。)
でもブザーは鳴り止まず、しぶしぶおばさまは降りて行きました。

驚いたのは、「降りない」「降りろ」闘争にあちこちから
参戦者が出たこと。思ったことって、もっと口にしたらいいのね、
て妙にすとんと胸に落っこちてきました。

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