夏休み番外地:脱走小学生
小学校の低学年の時、なぜか学校から脱走しようとした。
たしか、校門あたりで捕まった。
なぜ脱走しようとしたのか、ぜんぜん思い出せない。
家は、いわゆる転勤族で、最初の幼稚園に入って数ヶ月で
転園になった。小学校も3つ通って、卒業したのは
小学校6年の3学期から通ったところ。
あからさまにいじめられたりしたことはないけれど、
学校ってずっと苦手だった。
そもそも早起きが得意じゃないし。
知らないこどもがいっぱいいるし。
転校生だと、向こうは自分を知ってるけど、
自分は向こうを知らない、ていうこともしょっちゅう。
いつも一緒グループとか、塾のランクとか、
学級委員が決まらなくて泣き出す先生とか、
複雑すぎてわかんない。
みんなどうやってやりくりしてるんだ。
わたしは、結局、不登校にはならなかったけど、
正直、学校なんて行かなくても大丈夫って思ってる。
騒々しくて、埃っぽい場所で、変てこな暗黙のルールに従わされる
くらいなら、家で新聞読んで、テレビ見て、雲の流れるのを
見てる方がいいと思う。
学校嫌いなわたしは、なんだかんだ、
大人になってから、海外の語学学校に行ったり、
博物館関係の資格を取るために大学の講義を受けたりした。
知りたいことがあったから、意地でも通ってた。
そうだ、学校って、不条理を学ぶ場所ではなくて、
知識を得る場所、だよね。
不条理だと思ったら、走って逃げたっていいよね。
やるな、小学生のじぶん。