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ケニアコーヒーの歴史を探る!


著者撮影


今回は、ケニアコーヒーの起源から現在までの歴史についてご紹介します。
ケニアコーヒーについて知ることで、よりおいしくケニアコーヒーを味わえるのではないでしょうか。


ケニアってどこ?

まず、歴史の前にそもそも日本から遠く離れたケニア共和国について馴染みの薄い方もいらっしゃるかなと思います。そこで、まずケニア共和国の概略をご紹介します!

ケニアは、アフリカ大陸の東海岸に位置する国で、東はソマリア、北はエチオピアとスーダン、西はウガンダ、そして南はタンザニアと隣接しています。



土地面積は586,600平方キロメートルで、日本の約1.5倍です。人口は約5400万人で日本の半分以下です。マサイ族などの42民族ほどの多民族国家で、公用語はスワヒリ語と英語です。
ケニアは、「ライオンキング」の舞台にもなったと言われており、主人公「シンバ」はスワヒリ語で「ライオン」という意味を持ちます。
当店「Harufu」もスワヒリ語で、「香り」という意味を持ちます。

参照URL:https://www.kenyarep-jp.com/kenya/basic/
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/kenya/data.html#section1


コーヒーの伝来

ケニアでコーヒー栽培が始まったのは、19世紀末からです。コーヒーの伝来には諸説あり、1893年にフランスの宣教師がインド洋のレユニオン島からコーヒーを持ち込んだ説と、1900年にケニアを植民地としていたイギリスがコーヒー生産を導入した説があります。ケニア国境にあるアフリカ最大の山脈「キリマンジャロ」があることから、コーヒー栽培に向いている土地だとわかった後、多くの人々がケニアに定住し栽培をスタートさせました。1900年初期には、キリマンジャロ南側に28ものプランテーションが存在していたそうです。


産業の発展

1933年にコーヒー業界に法令が制定され、翌年1規則の遵守とケニアコーヒーのマーケティングを行っている「ケニアコーヒー局」がケニア農業省のもとに、法定の団体として設立されました。コーヒーのオークション制度や格付け制度が確立されました。これをきっかけに、ケニアコーヒーの品質は格段に向上したのです。さらに、1950年には農民に土地の所有権が認められたため、ケニア人による積極的なコーヒー生産が行われるようになりました。コーヒーのための研究機関も設立され、栽培方法や病気への対策など、様々な研究が行われ、産業が成長しました。
その中でも、コーヒー研究財団(Coffee Research Foundation)は、世界で最初のコーヒー研究機関であり、最高の機関のひとつと評価されています。コーヒー生産者が出資し、コーヒーの生産、加工、そして、マーケティングまで、コーヒーに関係する全ての課題のリサーチを担当している機関です。
ケニアコーヒーカレッジは、コーヒー研究財団の管轄下にあり、ケニア国内外に資格を持ったスタッフが、コーヒーに関する様々なトレーニングを提供しています。

現代のケニアコーヒー

 現在では世界有数の高級銘柄として、ケニアのコーヒーはしっかりとブランド化されています。特に北欧などで高額取引の対象となっています。
 ケニアには、2通りのケニアコーヒーのマーケティングシステムが存在します。
まず一つめは、通年毎週火曜日に開催されるセントラルオークションです。ここでは、コーヒーが取引されています。登録されているコーヒー売人が競りにより、コーヒー豆を売買します。そして二つめが、“第二の窓(Second Window)”と一般的に呼ばれている直取引です。マーケティングエージェントが、海外の商人と直接交渉することから始まります。そして、“売買契約”にサインをした後、ケニアコーヒー局により、その契約が批准されます。このようなシステムが品質向上に役立っています。
日本に輸入されるケニアコーヒーは、あまり多くはありません。そのため日本国内での知名度はまだまだ低いですが、実はタンザニアコーヒーと並んで人気の高級銘柄でもあります。
ケニアコーヒーは「世界で最高のコーヒー」と呼ばれることもあり、スペシャルティ市場から強い支持を得ています。
 参照URL:https://www.ejcra.org/column/ca_150.html
https://coffeemecca.jp/column/trivia/10293
https://www.kenyarep-jp.com/business/coffee/


まとめ

今回はケニアの基本情報とケニアコーヒーの歴史について紹介しました!ケニアコーヒーの研究と確立されたシステムによって高品質な豆が提供されていることがわかりました。歴史を知った上で飲むコーヒーはまた格別なのではないでしょうか。

ショップURL:https://harufu.shopselect.net

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