ベトナムで、うまい棒のそっくりさんに会った話
子どもの夏休みの宿題をサポートするつもりが、まったく本人はする気がなく、(物理的にでは無く)お尻を叩くもエンジンつかずまったく無意味で発狂しそうな午後、私はベトナムの昼下がりにうまい棒のそっくりさんに出会ったことを、ふと思い出しました。
ノンノン、人間じゃありません、もちろんお菓子です。
思いだしたきっかけは『青いパパイヤの香り』という映画を夏休みの子どもに隠れてこっそり観た、っていうのもあると思います。すごく丁寧に日常を切り取って、でもストーリー上肝心なシーンは描かれず、全体は言葉少なに、でも確かに人生が描かれたすごい映画でした。私事ですが、オツムが弱いのでオシャレな映画や難解な映画は苦手なのですが、この映画はそんな私にもわかりやすくジーンと来ました。
私には語彙力が無いので、興味がある方はちょいとご覧ください。
この物語の舞台がベトナムなんです。ロケ地はフランスらしいですが‥‥。
ベトナム、私的に美人が多いというか、私好みの美人さんが多いんですよ。しらんがな、って言われそうだけどそうなんですよ。
個人の見解ですが、ほんと可愛い人多いですよね。男性向けのサービスで、美容室に歌舞伎町の様な着飾った美人さんがズラリと並んでいて、シャンプーしてもらえるっていう。一度でいいから指名してみたい、とホーチミンで美容室の前を通る度に思いました。
そんな自分の10年ほど前、学生時代、友だちに「好きなヴィジュアル系バンドの特典会に行きたいけど、初めてで心細くて。ドルヲタだから慣れてるよね?一緒に来て!」と頼まれて、接触がとっても苦手なコミュ障ヲタクのはずなのに「なんだか面白そう」と思い、ついていきました。
そのときちょうど、バンコクで女子アイドル現場へ行ったついでにホーチミンへ好きな女子アイドルのCDを買いに行ったヲタク貧乏旅行帰りの私は、お土産にお菓子を持っていました。
それがうまい棒似のお菓子です。あの棒状のサクサクした、筒のパッケージの。
なぜ自分がうまい棒似のお菓子を買ったかは覚えていません。
でもそれを大量に買ったことは覚えています。飛行機乗ったら潰れるだろうに、何故か。私は大量のうまい棒似のお菓子を裁かなければなりません。ヲタク仲間に配るにしても余ります。何故こんなに買ったんだ、何故‥‥。
ヴィジュアル系バンドの特典会に誘った友だちが参加する分のCDは買ってくれるそうなので、お礼に数本のうまい棒似のお菓子をあげようと思いました。
母「ベトナムのお菓子だよ!」
友「え?いいや‥‥。」
秒でやんわり断られました。
でもこのサクサク壊れやすいうまい棒似のお菓子、フラジールなんで、持って帰りたくなくなってきました。面倒くさくなっちゃったのです。
特典会の前半がはじまりました。列に並びます。
握手会かお話会か、そんな感じだったと思います。
友「どうしよう〜どきどきする〜!」
母(うまい棒似のお菓子、どうしよう‥‥)
この時友だちはメンバーへのプレゼントでゴディバかリンツか、なんか美味しいチョコレートギフトを持ってきていた気がする。(食べ物のプレゼント可な現場)
もうどうしようもないので、初見のヴィジュアル系バンドのメンバーの方々に配ることにしました。
メンバーA「今日は有難う〜」
母「これ、ベトナムのお菓子です」
メンバーA「え?」
母「あっ怪しくないです!あげます!ちゃんとしたお菓子!!」
メンバーA「わかった!わかったから!」
これをメンバー全員分繰り返しました。充分怪しかったかもしれない。
あのうまい棒似のお菓子、食べてもらえたのでしょうか。
この特典会が前半パートで、後半はCDを複数枚購入した人だけが参加できるリリースパーティー的な催しでした。
前半パートで緊張のあまり力尽きたというか胸いっぱいになってしまった友だち、「もう今日はいいや‥‥」と、後半は参加しない模様。
が、後日‥‥。
友だちが大切な話があるとのことで、なんだなんだ?と思っていたら、なんとあのヴィジュアル系バンドのメンバーからDMが来たと。
えーーーどういうことだ??
そのメンバー的に友だちのことがすごく印象に残ったのに、他のファンはほぼ参加する後半の特典会に来なかったから余計気になってしまったらしい。友だちは繋がり目的ではなかったのに、SNSの書き込みから後日、本人よりDMが来たと。
えーーー?
これうまい棒似のお菓子の所為では?
いきなりベトナムのうまい棒似のお菓子(1人1本づつ)を強引に勧める女が来た!と思ったら、緊張している理想的な初心者ファンが来た、このギャップ。すごく印象に残ってしまうのでは?気になってしまうのではーーーー?
ベトナムのうまい棒のそっくりさん、どんなパッケージだったか全く思い出せなかったのですが、先程『ベトナム うまい棒』で検索したら、何故このパッケージを忘れる?そっくりさんどころではないのでは??という物でしたので、気になる方はぜひ検索してみて下さい。これでベトナムのうまい棒そっくりさんのことは忘れない。
こちらは当時恋して、私がホーチミンに行くきっかけとなった歌です。
今聴いてもとてつもなく可愛い!
これ曲はとてもいいのに、MVは何故か当時流行していたK-POPのダンス全部のせ、みたいになっているんですよね。曲とのギャップが酷い。でもとにかく可愛い。ダンサーのギャルも可愛い。
この可愛さに魅了され、どうにかこうにか現地でCDを調達し、当時mograさんにて開催されたイベントへ出させてもらった際に選曲させてもらいました。VJさん超優しくてこのMVも流してくださりました。この可愛さが!秋葉原に流れた感動!!
しかし、肝心のCDは当時ヲタク仲間に貸して帰ってきていません。可愛い可愛いベトナムのCDたち、今何処に‥‥。
そして数年越し、ご本人に花束をプレゼントしたりと思い出深い曲です。
オチもなく、最後はやはり可愛い女の子の話になってしまいました。
ヘッダーのアオザイ美女は、ベトナムの本屋さんに売られていたポストカードセットのカバー。
「ベトナム美女コレクション的なポストカードか?!」と心躍りながら中身を確認したところ、1枚も美女は印刷されておらず、ベトナムの雄大な自然がズラリと。なんというジャケ写詐欺でしょう。