2022年のRTA in JapanのTwitter管理・チャットモデレーターボランティアに参加しました
2022年のRTA in Japan SummerとWiner(以下RiJS及びRiJW)にボランティアスタッフとして参加したので、仕事内容や使ってるツールなどについて書こうと思います。
「RTAイベントのボランティアって何するの?」「ボランティアやってみたいけど、何を準備すればいいの?」と思ってる方の参考になれば幸いです。
簡単な自己紹介
私自身はRTA走者ではない。ファンと言った方が近い。
RTAイベントをいつ知ったかは覚えてないが、本格的に観るようになったのはRiJS2021から。
RTAイベントを観てるうちに「イベントを作る側はどういう事をしているのだろう」と気になってボランティアに応募するようになった。
2022年5月に行われたLuck Game RTAで初めてRTAイベントボランティアを行い、2回のRiJを含めて計8回(2023年1月6日時点)RTAイベントボランティアを行っている。
Twitter管理(RiJS2022)
仕事内容
Twitter管理の仕事はイベントの進行状況をツイートする事です。
ゲームの開始時、進行中、終了時にゲーム名、カテゴリー名、走者名、解説者名、クリアタイムなどをツイートします。
私が最初にしたツイート。ツイートボタンを押す時、緊張で手が震えてた。
ツイートする方法はイベントによって様々(自分のアカウントでツイートする、TweetDeckでツイート権限をつけてもらうなど)ですが、RiJではツイート専用のサイトでツイートします。
ゲーム名を選択すると必要な情報が予め入力されたテンプレート文が出るので、それに加筆したり画像や動画を添付してツイートします。
全ゲームのテンプレート文を用意するという大変な仕事をして下さる運営さんに感謝です。
RiJS2022では、たけしの挑戦状、Paris Chase、ソニックライダーズシューティングスターストーリー、ドルアーガの塔、Chinatris、EQUALINE(開始ツイートのみ)、ツヴァイ!!(途中から)、機動戦士ガンダム ギレンの野望アクシズの脅威V、溶鉄のマルフーシャのツイートを担当しました。
使ってるツールやサイト
スクショボタン(Chrome拡張機能)
カメラマークをクリックするだけでスクショが撮れる便利な拡張機能です。VLC media player
Streamlinkを用いて配信をリアルタイムで録画し、VLCで録画した配信動画からスクショを撮ります。VLCはコマ送りができるので、「この瞬間をスクショしたい」という時に便利です。
詳しい事はリンク先の記事を参照して下さい。Clipr
Twitchで作成したクリップ(切り抜き動画)をmp4で保存できるサイトです。
事前準備
私が事前に行ってる事は以下の通りです。
担当するゲームの情報やRTAのカテゴリーを調べる。
走者さんが応募時に送った文章を読んだり動画を観たりする。
ゲーム名で検索したり、Oengusに送られた応募時の文章や参考動画を観るなどして担当するゲームの情報を一通り調べておきます。
過去のイベントで同じゲームが出ていたらアーカイブを観る。
恐らくRiJS2022最大のミームとなった「ナイスセーヌ」の発端であるSGDQ2021でのParis Chaseは事前に観ておきました。笑いすぎて涙出た。また、名古屋RTAオフ2022でソニックライダーズシューティングスターストーリーが行われていたので、これも事前に観ておきました。
走者さんがチャートを公開していたらブクマしておく。
走者さんによってはチャートを公開してる事があるので、事前にブクマしておきます。
配信時は配信画面とチャートを別ウインドウで並べておき、進行状況と照らし合わせて視聴してました。そうすれば見所を逃しにくくなると思います。
付け加えるコメントをある程度考えておく。
たけしの挑戦状はクリア時に「えらいっ」と表示されるので終了時のツイートに「えらいっ」と書く、Chinatrisからはパズルゲームゾーンになるので「ここからはパズルゲームゾーンです!」といった文を入れる…といった感じで付け加えるコメントをある程度考えておきました。
開始時ツイートのコメントは「どのようなゲーム・カテゴリーかを簡潔に紹介」「RTAの要となるもの」辺りを意識しています。
進行中や終了時ツイートのコメントはその時々によって変わるものなので(特に進行中)、アドリブが求められると個人的に思ってます。
お腹抱えて笑いながらアドリブで考えたコメント。
因みにコメントを付け加える事は必須ではないので、無理に考える必要はないと思います。
所感
他のRTAイベントでのTwitter管理ボランティアの経験はあったので、どういった事をすべきかは大方把握できていました。
ただ、「ここはクリップ動画を作るべきだった」「もうちょっとコメント考えるべきだった」と思った所もあったので、事前準備をもっと念入りにしたりアドリブ力をより鍛えたいと思いました。
チャットモデレーター(RiJW2022)
仕事内容
チャットモデレーター(以下モデレーター)の仕事はチャットの平和を守る事、具体的にはチャットルールを守ってないコメントが出た時に削除したり、ユーザーを一定時間発言禁止にしたり追放したりする事です。
AutomodやチャットボットによってNGワードなどは自動的に削除されますが、どうしてもすり抜けるコメントはあるので、それはモデレーターが手動で削除しています。
逆にNGワードを含んでいるけど問題ないコメント(例:パチンコみたいに撃つ)は手動で許可してチャットに流れるようにしています。
不適切なコメントをしたユーザーに対してはタイムアウト(一定時間発言禁止)が行われます。
NGワードを書きこんだユーザーには自動的にタイムアウトが行われる他、モデレーターが判断して手動でタイムアウトを行う事もあります。
タイムアウトを何回やっても不適切なコメントを繰り返すユーザーに対しては追放が行われます。場合によっては一発で追放になる事もあります。
あると便利なツール
Twitchチャット弾幕(Chrome拡張機能)
Twitchでのコメントがニコニコ動画のように画面上を流れる拡張機能です。
RiJW2022終了後のモデレーターフィードバックで知ったので、次回から使う予定。もっと早く知りたかった…!
事前準備
RiJW2022の時は過去の対処例、一発で追放になるコメント、NGワード、各作品で荒れそうなポイントの資料が事前に共有されていたので、それらを読んでおきました。
また、Twitter管理の時と同様に自分が担当する時間帯に行われるゲームについて調べておきました。
所感
分かってはいましたが、チャットの流れる速度が他のイベントとは段違いに早かったです。
でも常に20人前後(多い時は30人近く)のモデレーターがいた、ベテラン勢の対応が恐ろしく早かった、Automodやチャットボットが自動的に働いてくれたなどなどの理由で助けられました。
私自身も削除やタイムアウトを行ったので、チャットの平和に貢献できたと思います。一方で「こんな攻撃的なコメントする人っているんだな…」と何とも言えない気持ちになった事もありました。
知らなかった故にゲーム特有のミームに反応できなかったり、「これは削除すべきなのか?」と迷って見送ってしまったコメントがあったりと反省点もあります。
RiJ終了後にモデレーターフィードバックが行われ、良かった点や気になった点や改善案などについて各々の書き込みが共有されました。
たくさんのモデレーターから様々な意見が出ており、その意見が反映されて今後のRiJでのチャットがより良いものになるといいなと思ってます。
モデレーターの立場からお願いしたい事
チャットルールを守るのはもちろんの事なのですが、コメントの削除が行われた時に「モデレーターさんに負担をかけないで」「モデレーターさんお疲れ様です」「削除されまくってる」といったコメントをしないでほしいです。
理由としては、モデレーターや削除に関するコメントがあるとチャットが荒れた痕が残ってしまうからです。
モデレーターを労う気持ちはありがたいのですが、その気持ちは心の中にしまっておいてRTAそのものに関するコメントをしてほしいなと思います。
最後に
拙い文章でしたが、RTAイベントを作る側の事を少しでも知る事ができたなら幸いです。
最後まで読んで下さりありがとうございました!
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