[NEAR Protocol] NEAR Protocolとは?What is NEAR Protocol? | A Comprehensive Overview & Future Prospects
出典:https://www.youtube.com/watch?v=VFSWj7vnlxU
What is NEAR Protocol? | A Comprehensive Overview & Future Prospects
NEAR ProtocolはLayer1のパブリックブロックチェーンです。
●Illia Polosukhinとは
NEARの共同設立者
元Googleリサーチで機械学習エンジニアとして働いていた
Transformersの共著者 ("Attention Is All You Need"の共著メンバー)
●NEARの設計
スケーラビリティを重視した設計
すべてのアカウントが独立した「シャード(分散化されたブロックチェーン)」となる
1秒ごとのブロック生成で高速処理を実現
●コンセンサスメカニズム
BFTコンセンサスを採用
1秒以内にブロックを確定させるパイプライン方式
●NEARトークン
ステーキング報酬、ガス代などに利用
ストレージステーキングにも活用
●NEARネットワークへの参加
最低2万NEARのステークが必要
デリゲーションによる参加も可能
●物理シャード
論理的なアカウントのシャードを物理サーバーにマッピング
NEARでは、すべてのアカウントが論理的な意味で独立したシャード(ブロックチェーン)を形成しています。これを論理シャードと呼びます。
一方で、実際に運用されているバリデーターノードは限られた数です。これらのノードのグループを物理シャードと呼んでいます。
現在4つの物理シャードが稼働(5つにするプロポーザルはでている)
1つ目の物理シャードには、EVM互換スマートコントラクトを処理するAuroraが割り当てられています。 Aurora専用のハードウェアリソースを割り当てることで、パフォーマンスを確保しています。
残り3つの物理シャードは、その他すべてのアカウントを均等に分散させて処理しています。
12時間ごとに、バリデーターはランダムに物理シャードの再割り当てが行われます。これは安全性を高める措置です。
●流動性ステーキング
NEARでも liquid staking プロトコルが積極的に利用されている
●目標と設計方針
10億人規模の利用を想定したスケーラブルな設計
既存サービスのブロックチェーン接続を重視
SweatcoinやKaiChingのようなアプリは、すでに何百万というユーザーが利用しています。この巨大な顧客基盤をNEARのブロックチェーン経済に移行させることができれば、一気に普及が進む
●理想的なユースケース
決済
既存の決済にブロックチェーンを統合することで、低コストかつ迅速なグローバル決済を実現ロイヤリティ
ロイヤリティポイントをトークン化することで、消費者はより自由にポイントを利用できるようになるゲーム
ゲームアイテムのトークン化により流動性が生まれ、プレイヤー間の自由な取引が可能になる
●他のブロックチェーンとのブリッジ
NEARアカウントから他のブロックチェーンを操作可能に
ブリッジせずに利用できるような仕組みで、現在のCEXのようなアカウントに紐づいた複数のチェーンのアドレスがあるような仕組みを構築する。これを分散環境で実現できる現在、この機能はテストネットには公開しておりメインネットには2024年3月末をめどに実装する予定。
●利用者と開発者の獲得
巨大ユーザー基盤を持つ既存サービスをプラットフォームに引き入れる
開発者向けツールや資金調達のサポートなども実施
●将来のブロックチェーンの在り方
ユーザーにとって基盤のブロックチェーンは意識する必要がない世界が理想
ユーザーからすれば、アプリケーションがどのブロックチェーン上に構築されているか意識する必要がないことが理想的 ・現在のウェブアプリやモバイルアプリと同じように、インフラの詳細を気にせずアプリを利用できるべき
技術的には、多様なブロックチェーンが相互接続されたマルチチェーンの世界が主流になる ・それぞれのブロックチェーンは得意な機能に特化したり、アプリ群を支える汎用基盤になったりする
ユーザーからすれば基盤の違いを意識せず、単にアプリを利用するだけ ・開発者からすれば、性能や機能面のトレードオフを考慮して基盤を選択できる
多様なブロックチェーンが連携するマルチチェーンが主流に
NEARは複数の異なるブロックチェーンをつないだ「チェーン抽象化」の実現に注力している
●NEARの将来像
決済などのサービスで利用者数を大きく伸ばす
SweatcoinやKai-Chingなどの事例がある。巨大なユーザベースを持つアプリとの関連を更に推進する。
他のブロックチェーンとの間の資産流動性を高める
NEARアカウントから他のブロックチェーンでの取引を可能にする「チェーン抽象化」により、NEAR上でのサービス構築の魅力を向上させる。
AIによるガバナンスを実現する
DAOの意思決定を助けるAIツールの提供から始め、最終的にはステークホルダーを代理するAIエージェントのガバナンス参加を実現したいとしている。