[NEAR Protocol]Protocol Work Group Call #6 – December 15, 2023

出典:https://www.youtube.com/watch?v=84d9AobpfY4

NEP508とNEP491について2行で

NEP508  シャーディングを4=>5にしようね!
NEP491 アクアント払い戻し攻撃をなくそう


NEP508が提案された背景と経緯は以下の通りです。

NEARブロックチェーンは当初1つのシャードでスタートしましたが、スケーラビリティを高めるために2021年に4つのシャードにリシャーディングが行われました。

その後、トランザクション量の増加が見込まれ、さらなるスケールアップの必要性が出てきました。そこでシャード数を増やすことが検討されるようになりました。

シャード内の状態データ量をある一定サイズ以下に保つことがノードの効率的な動作に重要だと考えられています。そこで1つの大きなシャードを2つに分割することが提案され、NEP508としてまとめられました。

この提案が承認されれば、テストネットでの検証を経てメインネットに適用される予定です。リシャーディングの新しい実装方法も合わせて提案されています。



NEP491の背景

NEP 491は、NEARブロックチェーン上でアプリケーションを構築する開発者のユーザー登録のプロセスを容易にすることを目的とした提案です。
具体的には、新規ユーザーがNEARのアカウントを作成する際に発生するコストの問題に着目しています。ブロックチェーン上でアカウントを作成するには少額ですがコスト(手数料)がかかります。

このコストをユーザーに負担させるのはハードルが高く、アプリ開発者が代わりに負担することが多いのですが、悪意のあるユーザーによる「払い戻し攻撃」という問題が発生していました。

NEP 491は、開発者がユーザーのアカウント作成時のコストを負担できる一方で、この払い戻し攻撃を防ぐためのプロトコル上の変更を提案しています。

具体的には、ストレージ領域を事前に確保しそのコストを負担する「Reserve Storage」という新しいアクションを追加し、その際に支払ったコストは払い戻されないことを担保するというものです。


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