MCU一気見の刑に処す⑪『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』感想 - ホンモノ×ト×ニセモノ
こんばんは。
もはや全く一気見ではない感じでMCUを普通に楽しんでいるシリーズです。
今回の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』ですが……
”ホンモノ”であるか”ニセモノ”であるかという問いに答えるならば……
”ホンモノ”です。
何を言ってるのか分からないかと思います。
”ホンモノ”なんです。
物語は、主人公ピーター少年が母を病で亡くすシリアスなシーンから始まります。
かわいそう……
今作は結構重めなストーリーなのかな……
きっとこの先、少年が母を亡くしたショックと向き合いながらヒーローとして成長していく過程が描かれていくのかな……
ウワアアアアアアアアーーーー!!!!!!!!
でっけえ宇宙船ーーーー!!!!!!!!
ピータアアアアアアーーーー!!!!!!!!
~26年後~
Hello daddy, hello mom
I'm your ch-ch-ch-ch-ch-cherry bomb
Hello world, I'm your wild girl
I'm your ch-ch-ch-ch-ch-cherry bomb
あっ……
これ……
”ホンモノ”の人たちだ……
特にこの2人。
この2人、戦闘シーンでだいたいクッソでっかい声を出してるので、見てると強制的にテンションが引き上げられます。喉も枯れます。
こうして成長したピーターは、星をも滅ぼす力を与える無限の石と、それを使って銀河を破壊しようとするテロリスト・ロナンを止めるべくガーディアンズ・オブ・ギャラクシーを結成し、ならず者グループの長であるヨンドゥやノバ帝国軍の協力も得て、ロナン率いる艦隊との直接対決へ……
私が思うに、エンターテイメントとは虚構、すなわちニセモノの世界を受け手がどれだけリアルに味わい、登場する人物たちに心を通わせ、また自らの体験と重ね合わせて作品中のできごとを我が事のように享受できるかという点に尽きます。
これまで観てきたMARVEL作品は、現実離れしたパワーを持ちながらもどこか私たちと同じような苦悩を持ち、冗談を言い、まさしく人間味に溢れる魅力的なヒーローたちを提示してくれました。そして彼らは、今度は私たちが住む街で新たな物語を始めるかもしれないのです。
しかし、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』は正直に言って「そうはならんやろ」の連続でした。
未知の星で得体の知れないネズミを掴んでマイクにして歌うのはやべー奴のやることだし、窮地を乗り越えたとはいえ音楽聴いただけでいきなりキス寸前のムードには普通ならないし、酔っぱらって家族の仇であるテロリストに電話して殺し合いしに来てもらうのはバーサーカーが過ぎます。
そんな自分とはあまりにもかけ離れた”ホンモノ”のやべー奴らが、ワンタッチで星を吹っ飛ばせる力を手にしたテロリストと戦うため、仲間を信じて立ち上がる。
今作は、そんなバカみたいなノリと勢いで細かい理屈やツッコミどころが気にならなくなるような爽快感を与えてくれる、本物のエンターテイメントでした。
俺が
俺たちが
グルートだ!!
次回は『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』です。
ではまた。
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