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愛用している画材たち-筆編-

晴智です!

前回の絵具編に続き、今回は筆編です。
前回の記事はこちら↓

絵具も様々ですが、筆も平筆や丸筆といった形状だけでなく
サイズや毛の種類も様々ですよね。
種類多すぎ…でも楽しい…

今回の記事では私が主に使用している筆をオススメポイントと合わせて
紹介します。
こちらも少しでもお役に立てましたら嬉しいです!


その1:水彩筆・アクリル筆

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1「アルテージュ  アクアレリスト 」 水彩筆
ナイロン毛と合成繊維のブレンドでとても柔らかい水彩筆です。
まとまりと水の含みがとても良いので色を伸ばしやすいです。

画像左は「キャッツタン」という形状。ちょっと不思議な形ですよね。
毛先のまとまりがよく、細い部分も広い面の塗りにも優れています。
画像右はラウンド。いわゆる丸筆です。


2「ナムラ セーブル」 水彩筆
ナイロン毛のコシのある筆です。
水彩用ですがアクリル絵具にも使える強さ。
お財布にも優しいお値段なのでガシガシ塗れます。
画像左の平筆はムラなく塗れる優秀な子。


3「ヴァンゴッホ ビジュアル筆」 水彩筆
ポリエステルや山羊毛などのブレンド筆です。
こちらもアクリル絵具にも使える弾力があるので
私は主にアクリル画の制作に使っています。ころんとか。
「#5/0」という毛先が5㎜くらいの小筆が細かい作業に最適。


4「ホルベイン A Series」 水彩筆
馬毛の柔らかい筆。
水の含みの良さと弾力が程よく、主に大型作品制作時の
下塗りに使用しています。
AやSなどの種類によって使用されている毛が違うらしい。
(Aシリーズしか使ったことがない)


5「プリンストン Snap!」 アクリル筆
ナイロン毛のしっかりとしたコシのある筆。
毛の硬さが下地を作る際の混色にピッタリで
ライブペイントや大型作品の制作用に大活躍。(故にボロボロ)
画像右の斜めの毛先が超使いやすい!
大きいものでも1000円以下で買えるので助かっています。


その2:日本画筆

2018年頃までは上記の筆で水彩絵の具も顔彩も着彩していたのですが
顔彩で細い線や点を描く際に「これじゃない感」が強くなってきまして。
筆探しの旅に出ては毛先の細い筆を購入し使ってみるも
やっぱり「これじゃない感」が。
旅の途中でようやく日本画用の筆の存在に気づきます。
遅い…

画材紹介_9

1「優彩 彩色」
羊毛のとても柔らかい筆。
水や絵具の含みが良いので広い面をムラなく塗れます。
主に広い面や一層目の塗りに使用しています。


下画像の上の金魚の顔はこちらの筆が大活躍。
置いた絵の具同士の馴染ませやすさも抜群です。

画像3

2「菊花筆 削用」
削用筆は線画も着彩もできる筆。
水を含ませると筆先がスッと尖るので線が引きやすいです。
塗り込みもしやすい便利で優秀な筆…!

3「菊花筆 面相」
イタチ毛の筆。
弾力とまとまりの良さから、スッと滑らかな線が引ける!
最初に使った際にもの凄く感動したことを覚えています。
主に金魚の尾びれの一層目の線画や
細部の着彩に使用しています。


4「清晨堂 長穂鼬毛面相」
イタチ毛の筆。
名前の通り穂先が長いので細く長い線がとても引きやすい…!
3の筆よりもさらに細い線が引ける。すごい。
小筆で1200円しました。


5「一休園 黒軸点付」
イタチ毛の筆。
こちらも名前の通り点を打つことに長けている筆。
普通の筆で点を打とうとすると線になってしまうことが多いですが
点付用の筆だと綺麗な点を打てます。


下画像で言うと花の白い点やうろこ、尾びれの点です。

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6「あかしや 月華」
これは書道用の筆ですが!
仲の良い作家さんが誕生日にプレゼントしてくださいました。
(私は月のイメージがあるらしく、筆の名前で決めてくれたそう)
程よい柔らかさがあるので
大型作品を制作する際の下塗りに使用しています。


-おまけ-
最近購入した線描筆。
まだ使用できていないのですがこれは絶対に使いやすいやつ。感動するやつ。


道具って大事だ


今までは
細い線を描く=毛先の細い筆
と思っていましたが
細い線を描く=毛先のまとまりの良さとしなやかさ
でした。

また、号数の違う複数の筆で制作をしていましたが
日本画筆に出逢ったことで用途に応じて使い分ける方法もあることを知りました。
知れて良かった。試してみて良かった。
まだまだ知らない種類の筆がありますが!

自分に合った道具を見つけ、使用することも
作品制作において大切なポイントですよね。
これは絵画だけでなく音楽や服飾などあらゆる職業に当てはまることですが…!

道具は妥協してはいけませんね…。

気になったものがありましたら是非使ってみてください!

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