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産褥入院を利用して本当によかった。産後の自分を労わろう*コロナ禍での帝王切開2人目出産

間が空いてしまいましたが、コロナ禍での2人目出産でこれだけはお伝えしたいこと、産褥入院について書きたいと思います。

これから出産される全ての方へ

特にコロナ禍で里帰り出産ができない・しない方
実家や義実家からのサポート(具体的に産後1か月以内の家事手伝い)がない方
産後強制的に体を休める環境ってすごく大事です。
もし夫や家族が家事をしてくれると言っても、
赤ちゃん返りをした上の子はお母さんと一緒に遊びたいと言ってきます。。
また、初めての出産の場合は母乳育児が軌道に乗るまで時間がかかります。
産婦人科での入院期間が短いお母さんにはぜひ産褥入院をお勧めします。
産褥入院は産後入院、産後ケアなどとも呼ばれるため、このnoteでは表記を産褥入院として書きます。


1. 産褥入院を知るまでの経緯

私は1人目出産時に逆子が治らず予定帝王切開でした。里帰り出産をしたため、産院で1週間入院後、丸1か月経つまでは実家でほぼ寝たきり、赤ちゃんのお世話だけの日々を過ごさせてもらいました。
しかし今回の産院は市内の人気病院のため手術後4日で退院が決まっていました。1人目での経験から、術後4日は寝返りをしたり、ベッドから起き上がるだけで勇気がいるほど痛かったので、正直そのまま家に帰ることが想像できませんでした。産院での助産師面談で相談をしたところ、産褥入院のことを勧めていただき始めて知りました。

2. 産褥入院の費用

私が住んでいる市は必要性(産後、家族のサポートが十分受けられない)を認められた場合、半額を補助してくれます。市によるのかもしれませんが、区役所の担当の方に事情を説明すると、OKでした。
補助された後の金額は1泊24時間3食付で15,000円×最大7日まで利用可、産後半年までの期間であればいつでも申請可。ただし、受け入れ先の産院や助産院の予約空き状況に応じて利用日は決定する、という仕組みでした。
私は今までコロナ禍での妊娠生活や二度目の帝王切開を頑張った自分をいたわる期間にしたいと考え、6日間利用することにしました。
産院での4日間+助産院での6日間=10日間あれば、自宅に戻った後に最低限動けるイメージ(生活の基本動作で家事などではありません)ができていました。

3. 夫の説得

費用も決して安くはありません。そのため、夫には産後の女性の身体にとっていかに安静が必要かを説明しました。その時に、下記の本と助産師さんから強く勧められたという専門家の意見を交えて伝えました。また、この産後2週間から家事をし、子宮脱になり手術をされた職場の先輩の経験と併せて伝えたことは衝撃だったようです。
産後ママの心と身体をケアする本
見やすくシンプルな文章とイラストでありながら、産後のママの心と身体の変化と時期ごとの動く目安、家族のサポートが丁寧に書かれています。産後ママの心と身体にここまでフォーカスした本は他にないかと思います。

4. いざ、産褥入院先の助産院へ

産婦人科を退院し、1時間家に荷物を取りに帰ったのみで、産褥入院先の助産院に向かいました。大手の病院も選択できましたが、一軒家で実家のように寛げる雰囲気かつお食事が美味しいと評判の近所の助産院を選びました。助産院に入った日はまだ身体もフラフラで、1分でも赤ちゃんが寝たら寝ていたい、ベッドから起き上がるのも辛い、胸もパンパンに張ってアイスノンで冷やすと言うまさに病人のような状況でした。
それが6日間、言葉通り”養生”させてもらったおかげで、退院するときには心身ともに落ち着き、自宅に帰り、何とか家族でやっていけるような基盤が整いました。

5. 産褥入院先での内容

入院先によって異なるとは思いますが私が産褥入院した助産院ではこのような内容でした。
お母さんのケアは、毎朝の検温や脈の測定、母乳育児が軌道に乗るまでは母乳マッサージ(自宅に戻るまでに、母乳育児が軌道に乗っていると本当に気が楽です。)、三度のとても美味しいお食事におやつなど。自分のパジャマのみ持参し、お洗濯も汗をかくたびに何度もしていただけました。
赤ちゃんのお世話は、毎朝の体重測定や基本的な健康チェックと沐浴、おむつ替え、泣いたときのお世話もしてくださいます。1人目から4年経っており沐浴のしかたも忘れていたので、後半は教えていただきながら自身で沐浴をし、思い出していきました。また、実習生の方がちょうど来ていて脚のアロママッサージもしていただけて、浮腫みがかなり楽になりました。
赤ちゃんは基本的に同室で過ごしますが、「少しでも休んでね。」と頻繁に預かってくれ、日中も夜も安心してひたすら眠り、身体を休めることに集中できました。
そして、日中も夜もたくさんお話を聞いてくださいました。赤ちゃんのお世話の相談はもちろんのこと、新生児聴力検査にひっかかっており不安でしょうがないこと、上の子の赤ちゃん返りや、自宅に戻った後の家事や上の子の送迎問題、はたまた上の子の習い事問題や私の仕事、今後のキャリアまでお話を聞いていただいたり、助産師さんの今までの人生や助産院を立ち上げた想いを伺ったり。身も心も安心してゆだねられるとても居心地のよい環境で過ごせたことに、心から感謝しています。

6. 最後に

里帰りしない、実家からのサポートもない出産と言うと、周囲のママ友には無理ゲーと言われていました。また、産褥入院というものも、まだまだ数が少ないからか、職場の先輩や周囲のママ友も全く知りませんでした。
教えてくださった産婦人科の助産師さんにとても感謝しています。
もっとたくさんのお母さんに産褥入院と言うものを知ってもらいたい。
そして「頑張れば、無理すれば、産後でもきっと家事も育児もできちゃうんだろうけれども、産後直後くらいは自分のことを最優先にして周りに甘えてほしい。甘えられる人がいない場合は自分のために産褥入院と言う仕組みを使ってほしいです。産後くらいは、頑張らないで。」
私も、90,000円あればあれも買えるこれも買えるとお金と天秤にかけていましたが、経験したからこそ言えるのは、本当にお金には代えられない養生の期間でした。

次回は産後ヘルパーについて、書きたいと思います。

Life is full of chances.

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