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ブラブラ記(4月前半)


 これから、日々の思い出話しを書いていきます。半引きこもりにしては、そこそこ濃い人生かも。笑

4/1  大阪の路上で絵が売れた


 4/2に西成の路上で居場所をやろうと企画し、4/1は友人の借りてる事務所の部屋で泊めてもらった。泊まれる拠点(アジト)があるのは、移動や活動の助けになりありがたいことだ。

 さて、4/1は大阪のどこかに行きたいと思い鶴見緑地公園に行ってみた。かなり広い。花博の開催地でもあり、韓国やオランダなど各国の庭園風景を見ることができた。花見できる所もたくさんあるね。

韓国風の庭園
風車にパンジー畑が鮮やか
池の周辺に桜がたくさん咲いてる


●  絵が売れた!
 公園を見終わった後、駅前の路上で絵を展示しながら旅のカンパを集めていた。通行人に声をかけると少し反応はあっても中々止まってくれない。でも、しばらくすると一人の方が止まって話を聞いてくれた。わたしが、旅をしながら絵を描いたり、路上で人と話す場をつくってる事を話すと関心を示してもらった。人に話しかけてお金やモノをもらおうとするのはケシカランことだけど、与える側も路上での交流や話の対価として快く投げ銭するから、お互い気分がよくなるのだという話をすると面白がってもらえた。絵を買いたいと言われてビックリした。絵は旅の資金援助も兼ねて1000円で買ってもらった。その方はカメラマンで、インスタでも相互フォローとなった。快挙!

路上で絵を見せながら旅のカンパ集め
売れた絵:虎の威を借るニャン

●  アジトで寝た 
 その後、友人の事務所に行き翌日の居場所の準備をして、寝させてもらった。こういう場所を使わせてもらえるのは、本当にありがたい。

4/2  西成で色んな人と話す

 アジトから西成に行った。西成では知り合いの野宿生活してるおっちゃんとも再会した。去年は寒さに耐えられないなら生活保護を考えると話していたけど、冬の寒さを耐えて春を迎えたそうだ。わたしもカイロやカップ麺をカンパした事がある。人から色々もらいながら食いつないでいるという。おっちゃんに「最近、いいことありましたか?」と聞いたら、「こうやって、あんたにまた会えたことがいいことだ」と嬉しい返事をしてくれた。話好きなおっちゃんである。

 西成には、人生に迷える若者も来るようだ。三角公園のおっちゃんから人生についてじっくり話を聞いてる人も見たりする。わたしは昼に三角公園に来て、外部から来た若い兄ちゃんとバイク旅の話などをしていた。その兄ちゃんも西成が好きでたまに来てるそう。玉出で買ったそばと酎ハイを飲みながらのんびりしていた。

 さて、少し西成の路上で居場所をやったのだが、今回は通行人の反応が薄かった。わたしの友人が遊びに来てくれて、話ができたので退屈はしなかった。2人目の友人も来た。その人は大阪でフリーターをしていて久しぶりに会った。わたしが路上で特に大したパフォーマンスもしてないのにお金をもらうのを、つげ義晴の世界みたいやなと言われたりした。

 その時、三角公園の横でおっちゃんが誰かのパンを盗んで、それで持ち主に捕まって頭をしばかれていた。「この、泥棒め」と怒鳴られていたのを目の前で見た。

 窃盗はバレたら人から総スカンを食らい、店なら出禁になる。やればやるほど居場所を失う。ちゃんと双方の合意があって快くお金を投げてもらえる物乞いの方が無難だなと改めて思った。人に黙ってお金やモノを取るのでなくて、正直に「下さい」と頭を下げられるかどうかが人生の分かれ目だな。

三角公園にあるテレビ。社交の場である。
三角公園にいる猫


4/6-7 琵琶湖で野宿とサイクリング

●  近江八幡

 路上で仲良くなった人と、今春吉野山に桜を見に行こうと話していた。わたしみたいな人間関係が少ない人には、誰かとお出かけできるのは貴重な機会だ。でも、向こうの予定が微妙で行けずじまいに。ヤケクソで一人でどこか行こうと思い、滋賀県の近江八幡に行く。近江商人の街並みと桜が見れてよかった。その後、米原に向かい、琵琶湖のほとりに東屋を見つけ野宿した。

近江八幡の用水路と桜
琵琶湖のほとりの東屋で野宿。朝は気持ちいい。


● 長浜と湖北をサイクリング

 米原から長浜まで琵琶湖をつたって8キロほど歩いた。朝の琵琶湖はきれいだ。長浜は駅の近くに町屋があり、商店街もある。鉄道スクエアには、SLなどが見れたり、北陸線について知れる。長浜城の前の公園では桜を見ながらくつろいだ。

 その後、長浜から電車で少し北上し、電動自転車をレンタルして湖北を巡る。とにかく、これがよかった。たくさん走るには電動自転車がよい。5時間くらい走って、別の駅に乗り捨てさせてもらった。

北部の菅浦集落の近く
琵琶湖の北部には湖沿に桜を見ながら道を走れる


4/13 河原で投げ銭をもらった

 この日、京都の路上で絵を飾っていた。路上では投げ銭はもらえなかった。ビッグイシューのおっちゃんを見かけたので、缶コーヒーを差し入れて少し話しをした。

ビックイシューのおっちゃんとコーヒーを飲みながら少しお話しさせてもらった。


 さて、ここで投げ銭の作戦変更をした。路上で人を待つのではなく、歩きながら人に話しかけてみる。10人ほど声かけてなんと1人から投げ銭を得た。その人も旅が好きだという。話してみると仕事での悩みや生きづらさを抱えていた。その人も非日常や居場所の感覚をもっている感じだった。こうやって、突撃スタイルをとったら、いきなり気の通じる人と出会えてしまった。

 路上で訳わからん事してる人に積極的に話しかける人は中々いないだろう。じゃあ、自分から話しかけにいかなきゃいけない。結果、人とも少し交流できて相手からも喜ばれた。

4/15 公園のおばちゃんに野草料理をあげた


 イタドリを河原で採った。公園で知り合ったおばちゃんは子どもの時に野草を食べてたそうで、野草が好きだという。そこで、イタドリの料理をつくり、おばちゃんの家に行く。おばちゃんに公園に出て来てもらい、一緒に昼ごはんとしてイタドリを食べた。おばちゃんに感謝されたよ。お礼にお茶と少しお小遣いをもらった。こうやって自分の好きな事してお礼に対価もらえるのってすごく心が潤うよね。

河原で採ったイタドリ
イタドリを茹でたものと、先の天ぷらを食べた

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