予測する将来のヨガの推移―期待される有用性や社会現象などー#3
RYT200卒業レポートの続きです!
5.今後のヨガの推移
ここから、今後のアーサナ以外のヨガの予想される推移を私なりに述べていきたいと思う。
前述の通り、アーサナをとることを生活に取り入れる人たちの生活も今回のコロナウィルスでかなり変わってきた。
そもそもヨガというのは経典に基づく教えから派生したものであり、様々な宗派があり現代に伝わる。
最も一般的だと思われるのは、アーサナをとるハタヨーガであると考える。それからアシュタンガヨーガやアイアンガーヨガが有名であるが、どれもポーズをとるということが中心でそれだけが広がり、なんとなくフィットネスクラスの一つで、体も柔らかくなるし、なんだか素敵に痩せられる、さらに言えばちょっとおしゃれ、なんていうところで欧米のヒッピー達から広がり、セレブや若い人たちに一気に広まったのである。
では、元々のベースは経典であるが経典はどこへ行ったのであろうか。
私が3年前にフィジカルなヨガを始め、これはポーズだけじゃない、何か奥にものすごく深いものを感じると思い、こちら(学校)に通い、ポーズと座学でヨガを学びやっと経典に辿り着くことができた。
しかし、その経典の内容も一部重要部を掻い摘んで学ぶに過ぎず、とてもではないが現代の生活をしながらでは全てを学べないし、このRYT200という資格で、200時間では学びきれないのである。
しかし、この広い世界の中では、数千年、数百年前に書かれたとされる経典の教えを説き、現代まで守り伝えてきてくれている人たちが一定数いることにも気がつくことができた。
ここで一つ感謝を述べたいのは、こちらの学校で出会った講師の方は私がこれ以上に学びたい時はどうしたら良いかという問いに答えてくれたことである。
そして私に学びの扉を開くことを許してくれた、そのことに心から感謝を述べたい。いつも学びの場をありがとうございます。
6.誰のための”ヨガ”か
そう、流行りに乗ってブランドモノのヨガウェアを着て、おしゃれにヨガを始めた私は一周回って(まだ半周くらいかもしれないが)、ヨガの全くおしゃれではないところにたどり着いたのである。
それは経典を深める世界、座って経典を開きその経典に隠された本質を継承者の方から学ぶという、ザ・座学の世界である。
一般に「古書」というと学生時代に学んだ「古典」や「古文」ということをイメージしなんだか何を書いているのかわからないし、そもそも書かれた時代も場所も違うんだから読んで何になるんだ、と思って少なくとも私は意味を見出せず学生時代のそれらの成績は最低だったと言っても過言ではない。
・・・いや、実際に最低だった。
そんな私がそれらの古典や古文よりもさらに古い、しかも他国で書かれた経典を夢中になって学んでいるんだから自分自身ですら、大変興味深い。
現代まで守り語り継がれてきた経典の内容は、もちろん元々のサンスクリット語で記録されたものを各言語に訳され、解説が入り現代へと語り継がれてきている。
しかし、まず考えていただきたいのは、数千年前、数百年前にコピー機があるわけがなく、この教えは師が話すことを弟子たちが一生懸命メモを取りそれを何千年、何百年続けここまできたと言うことである。
さらに師達は自分のエゴや考え方をそこに全く入れず師から学んだ通りに話し伝えていくのだから、そこにはたくさんの精神的な身体的な修行があったことが容易に理解できる。
今、書店に行けばヨーガの経典は数種類を容易に手に取ることができる。
しかし、そこにはたくさんの人たちの様々な思いや信仰心、大切に守り語り継いできた想い、というところを大切にした上で手に取るべきだと反省した。
なんでも簡単に情報でもものでも手に入るこの時代だからこそ、経典を開く前にまず、そこに感謝することを意識することだけでも、私たちが今奇跡的にこの世に存在できていることを感じることができる。
そのような吉兆な経典の教えの数々は、物質としての本を開く前から始まり、経典を開きその内容を師の口から聞くことで、スーッと心に入ってくる。経典を学んでいる私が学ぶたびに思うのは、経典の教えが今の自分に、近況の悩みに答えを来れるような感覚を得ることである。
これこそが現代まで経典が語り継がれた大きな理由であると思うのである。
7.今後広げて行きたいヨガのビジョン
遠い昔に書かれた経典の教えは、時代が移り変わろうとも悩みもがく、人々に無知の闇を取り払う知識という光をくれる。
この知識を生活に取り入れ、学び続けることで少なからず私の生き方は数年前よりかなり生きやすく変わってきた。
そこで感謝するのである、ヨーガへの出会いや今までであった人々、守り伝えてきてくれたたくさんの師たちこの世界の全てに。
まだまだ学びの途中の私ではあるが、これほどの感謝を感じ、今を生きている。今生きていることに感謝をしながら生きている。
今後ヨーガはダイエットプログラムの一つから、このような心の部分、知識や生き方を説くヨーガが人々の心の拠り所として広がっていくのではないかと考える。
昨年のコロナウィルスの流行から明日何が起こるのかわからない世界が明るみになった。
そこで試されるのは、情報に左右されない、反応しない精神力と何があっても私は私であり、ありのままで素晴らしいと思える心だと考える。
その軸となる部分をこのヨーガ経典の学びは私に教えてくれている。
私は学ぶことで生きやすくなった、と言うことを根拠とし、私が仕事や生活の中で出会う人たちにこの学びを伝えていきたいと思う。
何も経典を学んで欲しいと言うわけではなく、今目の前に存在するものは全て奇跡的であり、当たり前を生きてしまうのではなく感謝をして生きていこう、そうすると目の前の世界は、苦悩の世界から愛に包まれた素晴らしい世界に見えるよ!と言うことだけである。
私は世界に感謝を届けたい、愛を持って世界を見続けたい、
そうしてこの経典の教えを明日に広げていきたい、そう考えるのである。
8.まとめ
約6000字に及ぶ長文を読んでいただいたことに感謝したい。
そしてここから何か感じる人が1人でもいてくれたら、この文章を書いた意味があるように思う。ヨガへの向き合い方は本当に人それぞれだと思うが、私がこの文章を書き上げた時、心からの感謝の気持ちでいっぱいだった。それこそが私がヨガを生活に取り入れ続ける理由である。
感謝と愛で生きていく、そう決めたから。