秋の空と好きな人たち|10月1日
最近空がめっちゃ綺麗。この季節、その日最後の営業を終えて事務所に戻る移動時間が、ちょうど夕暮れと重なる。12色でも24色でも足りない、絶対これ人の手で表せないだろみたいなグラデーションと奥行き。夕焼けってオレンジ色じゃないんだなと知る。そこにSIRUPとか流す気の利いたプレイリストが口の端をにいっと上げてくれて、浸りながら帰路に着く。
この前の配信で好きな人が「風の匂いがすげー秋」と喜んでいて、今年の春にも同じように「春っていい空気」と風や空気から感じる季節の移ろいの話をしていたなと思い出した。感性にときめく。そういうとこやぞとぎゅっとなる。だけでなく、一緒に(というと語弊があるけれど)時を経ている感覚に嬉しくなった。好きな人とか書いちゃった。まあいい。
映画『ラストマイル』を観るために未視聴だったMIU404を全話観た結果、星野源さん演じる志摩一未にめろんめろんになった。なったというかなっている。大変。
興味の矛先は演じる俳優さんに向き、星野源のオールナイトニッポンを聴いた。初めて聴いた回は偶然にもニッポン放送の音楽ウィークだった。星野源さんの人生を変えた10曲を当時のエピソード付きで紹介するというもの。パーソナリティーに興味を持ったタイミングで聴く初回として奇跡的すぎる。その後すぐ買ったエッセイ『いのちの車窓から』にはラジオで挙がった名前がどんどん出てきた。ラジオを聴いていなければ知らなかった名前も多く、この順番もまた奇跡的だった。そして、刊行済みのエッセイを5日で4冊読み終えた日に、新刊『いのちの車窓から2』が刊行。なんか神様の思うままに駒を進められている感じがする。はいっ、ゴール〜♩とか言ってそう。久しぶりにこんな勢いで読書ができて嬉しかった。その嬉しさに浮かれながら浸って、3時くらいまで『よみがえる変態』を読んで9から10へと月を跨いだ。感想はまた今度書く。
突然今日の日記になる。
3時までエッセイを読んでいた結果、というか連日のエッセイ読破リレーで寝不足が続いていた結果、大寝坊をかました。始業時間に上司からの電話で飛び起きる始末。最低。寝坊って五感全てのシャッターが降りるような、本当に本当に最悪な気持ちになる。社会人4年目にもなって何してんだか。全部自分のせいでただただ自分に苛立って機嫌が悪い、そんな10月初日の幕開けだった。
いつまでもイライラしていても仕方ないからM!LKでも聴くか、と、少し久しぶりにM!LKのプレイリストを流した。シャッフルボタンを押した瞬間流れたのがハロー!で一滴涙出た。曲が変わるたび幸せなライブの光景が脳内再生される。観たことのない曲がくれば11月のツアーがより楽しみになる。するする糸が解けていくみたいに気分が明るくなった。
私にとってM!LKは明るさの象徴だ。光、希望、勇気等概念はいろいろあるけれど、それより何のイメージも付随しないし含有しない至ってシンプルな、明るさ。きらきらぴかーっと心を弾ませてくれる。あと「自分でも歌える」「大好きなアイドルの」「トンチキソング」という存在、偉大すぎる。アモーレ口遊みながら機嫌悪くいるとか不可能。私の不機嫌の負け。気分が落ちているときに無理に明るくなろうとする行為は好きではないけれど、こういうしょうもない状況から心機一転切り替えたいときにはもってこいだった。仕事中訳のわからない人に絡まれてスケジュール狂わされたりもしたけれどおかげで気にせずいられた。今日M!LKを再生してよかった。
そして夜には、告知されていた生配信があった。
冠番組決定を知らせる配信の予告をただの重大発表ではなく「めっちゃハッピーな重大発表」って明記してくれたの、なんか本当に嬉しかったな。私はこういう細やかな心遣いにときめくのだなと再確認するきっかけにもなった。めっちゃハッピーな重大発表!って、あちら側の感覚とこちら側とでは齟齬が生じる可能性もゼロではないと思って、ほんの少しだけ不安もあった。でも全然杞憂だったね。みんなが大喜びできる内容で、その感覚が一致していたことまで含めて嬉しかったな。冠番組おめでとう。大好きだー。
星野源のオールナイトニッポンが始まる。聴きながら寝る。明日はちゃんと朝ドラリアタイする。
今日も一日、好きな人たち、ありがとう。