仮面がくれたもの 【#仮面おゆうぎ会】
どたどたバタバタ。1週間が3秒で終わった。
ふと足元を見ると、仮面が27個散らばっていた。
私も参加、していました。
違うの〜〜〜聞いて〜〜〜。
種明かしを勿体ぶるつもりなんて、これっぽっちもなかった…。
結果発表の翌日くらいまで呑気に種明かしnoteを楽しんでいた私、段々と、「あれ? やばいな?」と気づき始めまして。仮面おゆうぎ会に参加したことだけはすでにリプで言っちゃってたから、ついに、まだ発表していないのに作者が一部の人にバレているという恥ずかしい状態に。私も名乗ろうかなぁと考え始めた矢先に次々と仮面が剥がされていって、めちゃくちゃ焦った。みんなすごい。早い。すき家の牛丼ぐらい早い。
ごめんなさいトリが私で…………😭
とはいえ、残り1人になったから無理やり書いているのではなく。
「私でした〜〜〜!」、言いたい。
「え? 書いてたの?」って人はもちろん、しっかり企画の動向を追っていて、すでにおまえがどの作品か知ってるわ! って人も、皆さん、いいですか、驚いてください。よろしくお願いします。準備はいい? いきますよ?
私のは、これでした!
べべんっ。
\ええ〜〜〜!? そうだったの〜〜〜!?/
……………。(耳をすます絵文字)
言ってくれたと、信じてるゾ。
(自分のアカウントで再投稿しました!)
+++
この企画に参加して、いただいた嬉しさ、意欲、学びが、たくさんありました。だから丁寧に向き合いたくて、今こうして出遅れ感満載で書いております。きっと、企画きっかけで読んでくれているはじめましての方もいるよね。嬉しい。よかったらこれからも、よろしくお願いします。☺︎
ここから先はお喋り感覚の感想文です。飽きたら戻ってくれて構わないよ! でも最後まで読んでくれたら嬉しい! その上で参加作品(本日21時までですが)を読んでくれたりしたら、もっと嬉しいな! 強欲!
あ。すみません、Twitterもしくはnoteで私と相互フォローの方、勝手にツイートのリンクを貼ったりお名前を出したりしているので、何かありましたらお申し付けください。すぐ消します!
逃げられるじゃん?
作者を明かさなくてもいい。これが企画に参加した一番の理由だった。
結果発表後は、名乗るなり名乗らないなり、自由にしてください。もちろん私は何も言いません。
(坂 るいすさんの上記noteより)
私は小説を書いたことがない。
それは小説が形になるまでやりきるほどの根気がなかったから。書いてみたいなと思うことはあったけれど、何より、小説出すの、恥ずかしい。読者の脳内で作品のうしろ側に私のアイコンが浮かび上がる可能性を考えては、無理〜! できん! 解散! となった。
Twitterで仮面おゆうぎ会開催を知って、面白そう……と同時に、私が普段から小説を書いている人だったら、参加にかなり躊躇しただろうなと思った。引くほどプライド高くて負けず嫌いなので。楽しみ方は自由だけれど、「スキの数で競う」という点においては、これ、完全に腕試しじゃないですか。
しかし私にとっては、気楽に参加できる企画だった。主催者である坂 るいすさんとはじめましてだったのも大きい。もし大爆死しても、作品の中で異質な稚拙さを発揮したとしても、それが私だと知られるのは1人だけで済むのだ。自分さえ黙っていれば作者がバレないというのは、最高の保険であり予防線だった。もちろん、手を抜けるという意味ではなく。ダメダメだったときの逃げ道があったから、思い切ることができた。うん、ダサいね。びっくりするぐらい情けない動機。
なんて言いつつ、初めて書いたものでいい結果残せたら天才じゃない? …なんて、頭の片隅で世の中を舐めた妄想を膨らませたりもしながら、マガジンのフォローボタンをぽちっとしました。
何を書こうか
約1年前に就活の一環で、三題噺(関連のない3つの単語を使ってオチのついた物語を作る)の練習をしていた。だからこの「作者不詳」という企画を裏テーマにした、オチのある話を書こうかなと最初は考えていた。でも、せっかくなら自分の好きな雰囲気のお話を書きたいなぁ。どうしよう。いきなり勝負に挑むか、自分の好みを押し出すか。
自分の好きな雰囲気のお話とは。
勝手ながら、大好きな小説を載せさせてほしい。
好きな小説は他にもたくさんある。
そのなかでも、どちらも悪くないのにすれ違ってしまったり、幸せは見えないのにどうしようもなく焦がれてしまったり、悪気のない優しさに振り回されたりする、切なめエッセンスがふんだんに盛り込まれた夜が似合う恋の物語が大好き。この3作ほんとに好き。今読み返して悶えた。
おっと、話を戻しますね。
せっかくのデビュー作(大袈裟)、自分の好きなものを好きなように書こうと思い、あのお話になりました。『付け足されたエンドロール』は小さじ1杯分の事実と、こうなりたかったなぁという幻想と、今ではおつまみとなった後悔によって構成されています。髙橋みたいな人がねぇ、好きなんだよねぇ。
舐めてた
書きはじめたはいいものの、これがまぁ、進まなくて。片想いの相手と再会して、あの頃の気持ちを思い出してしまう。そんなざっくりとした流れしか決めていなかったから、どうやって結末にもっていくか迷子になった。あまりに手が進まないから、もう参加をやめて、読み専として盛り上げる側に回ろうかとも考えた。
いやあ、1から物語をつくるって、大変なんだね。今回を通して、小説を書いている方へのリスペクトが何倍にも大きくなった。すごい。すごいよ。
書いては消して、書いては消して…を繰り返していたら、髙橋が「初恋の相手が詩織(主人公)だった」とか言い出して。完全な過去形で本人に、言いやがりまして。ハァ?! おま、髙橋…ほんと…そういうとこ…、と、キレ散らかしながらも採用した。ちなみにこれが、小さじ1杯分の事実だったりする。結局はこれを書きたかったのかもしれないな。今となってはそう思う。
何とか完成し、締め切り前日に送信。あとはドキドキワクワク、スキの数にショックを受けないために「初めてだから」を何度も頭で繰り返して、ゆっくりとほかの未読の作品を読みはじめた。
感想は作り手の「次」を生む
これね、1週間以上使い続けて常駐している検索履歴。
リンクは私の作品、No.17をシェアしてくれたツイート。気になっちゃうよね。読んじゃうよね。いただいた感想や帯、スキしてくれた方の一覧(怖)はすべてスクショして大切に保存しています。本当に全部全部嬉しかったのだけど、フォロー外の人を引用するのは気が引けてしまうので、フォローの中で、私が特に嬉しかった話を聞いてほしい。
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初めて書き上げた物語に、初めて帯をいただいた。
ちょいと、ここから勢いが暴走しますがお許しを。
「友達」に優しい男。その優しさが、終わった恋に残酷な傷をつける。斜め後ろの距離感が生む、いまいちタイミングの合わないキャッチボール。終電間際の胸を焦がすゲームセットが、きっと毎夜、日本中、世界中のどこか、誰かと誰かの間で繰り広げられているのだろう。
(マリナさんのnoteより)
え、めっっっちゃ誘われる帯じゃない?
読んでみたいなってならない? なる。(断言)
私この帯が、自分の作品そのものよりも好き。
初めて文章として反応をもらえた嬉しさはもちろん、私の作品には不相応なほど素晴らしい帯を書いていただけて、ちょっとだけ泣きました。本当に嬉しかった。投げ出さずに書き上げられて良かったと心底思った。マリナさん、ありがとうございます。
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目を疑った。
あの、あの、いてらさんが!!!!
私の小説(未だにこの表現恥ずかしい)に?!?!
入りこんで!?
くれた!?!?
本当に言ってる!?!
私があと3回人生経験を積んでも生み出せないであろう作品をつくる人に、こんなに嬉しい感想をもらえて、いや、本当に、夢かと思った。シンプルな感想だからこそ、本心であることが伝わってきて、嬉しくて、とっても嬉しくて、もう、ねえ!?(語彙)
同時に「我、いてらさんに褒められたんぞ? すごくね?」と完全に調子に乗りました。ああ、書いてよかったなぁ。いてらさん、ありがとうございます。
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うわーーーーーーーーん(号泣)
「この一文が好き」ってピックアップしてもらえるの、何にも替えがたい喜びがありませんか。しかも、この一文ね、消すべきか否か最後まで迷った一文だったの。私としてはかなり踏み込んだ表現だった。それを、それを! あの! サトウカエデさんに!!! 「大好き」って!!! 夢か!?
サトウカエデさんの新作を読んで脱帽したので載せさせてください。自分の参加作品を「小説」と表すのがおこがましくなる。自分が書いたことでより一層、尊敬と憧れの気持ちでいっぱいになりました。サトウカエデさんの小説、大好きです。
もうさ、「サトウカエデさんと小嶋いてらさんに褒めてもらえた(作品を書いた)人間です」って書いたタスキつけて街中を闊歩したい。
※ひよって()内に追記しました。
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一伽さーん!! やっと言える!!
ほんっっっっっっとうに嬉しかった……………。
全作品の感想を書く労力や、全作品に敬意を払う気持ちって、本当に素晴らしくて愛にあふれていて素敵だなと思う。私もしたかったけどできなかったから尚更、拍手と感謝を送らせてほしい。何度も言うけれど、感想をくださった方々全員に、感謝しています。
でも、厳選された感想集の中に入っているのはやっぱり、特別に嬉しい。
はぁ、この髙橋という男はひどいやつですがモテる男ですよ本当に。
そしてわたしはきっと、それにまんまと引っかかる女。
(一伽さんのnoteより)
私も〜〜〜〜〜😭
「はぁ、」が嬉しい〜〜〜😭
一伽さんとは企画中にもTwitterでお話していたので、早く言ってしまいたい気持ちでソワソワしながらリプを打っていた。一伽さん、好き8選に入れてくれて、それを文章にしてくれて、本当にありがとうございます。
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唯一、ささいな笹さんに当てられたときはひっくり返りました。
企画にあまり言及しなかった上に小説投稿ゼロの私は作者候補から外れる自信があったから、嬉しいやら恥ずかしいやら。笹さん、今回の正答率めちゃくちゃ高くないですか?
作者不詳の文章から私っぽさを感じてくれたということはつまり、私の文章を読んで「私っぽい味」を感じてくれているということで(良いように解釈してるのは許してほしい)、それがとっても嬉しかった。はる味。はるみ。肉汁たっぷりやで。(?)
笹さん、私の文章を読んでくれて、ありがとうございます。
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公開されたあとの私は、起承転結が成ってないなとか、あの一節やっぱり要らなかったなとか、書き出しもっと工夫すればよかったなとか、何回も後悔したりへこんだりしていた。自分で書いた作品は好き。それは間違いないけれど、まだ人様に「小説」として見てもらうのは早かったなと思っていた。今も正直少し思ってる。これはスキの数を判断材料にはしていなくて、ほかの方の文章や好きな小説を読み返して、素直に感じること。
でも、そんな反省とは裏腹に、たくさんの嬉しいことばをいただいた。
単純な私は、じわじわと、また書いてみたいなと思うようになった。小説を書くって、それを公開するって、難しいし心折れそうになるし不安になるし大変だけれど、楽しくて、読んでもらえるとやっぱり、涙が出るほど嬉しい。
もっと上手くなりたい。上手く、って基準が難しいけれど、自分の文章で、もっと多くの人の心を動かせるようになりたいな。もっと「私の小説!」って胸を張れるようになりたい。仮面おゆうぎ会と、この企画を通していただいた感想は、私の文章へのやる気をもりもりに増やしてくれました。
感想は作り手の「次」を生む。
好きなものには「好き」と
No.11『蛍売り』を読んだ日。どのタイミングで読んだか、細かくは忘れてしまったのだけど、端的に言ってすごく好きだと思った。心を揺さぶられた。そしていつもならTwitterでシェアをするところを、迷った。理由が2つある。
ひとつは、私がこの企画に参加予定で、この時点ではまだ一度も企画に言及していなかったから。どうせ参加するのなら仮面はしっかり被っておきたかった。これは単純に企画のルール上起こっただけの話。
もうひとつ。自分の想像以上に、そのスキの数がまだ、少なかったから。(上のnoteにもあるようにその後着々と増え、入賞されています。)
え? めちゃくちゃよくない? なんで?? と、疑問符でいっぱいになった。そしてなぜか、シェアはやめておこうかなとスマホの画面を閉じた。理由はうまく説明できない。ただ、スキの数を見て揺らいだのは事実。
この企画の醍醐味は、「作家のネーム等の情報に左右されず、文章そのものだけで評価する」というところにあると考える。私は普段、あまりそういう情報に惑わされていないつもりだった。繋がりのある人の文章でも必ずスキを押すことはなかったし、はじめましての方でも心を動かされれば思いきってシェアしてきた。(好きな人の作品だから好き、というのも否定すべきではないと思ってる。推してるとどうしたってそうなる。)
でも、やっぱりどこかで、他者がつけたスキの数を作品の評価材料にしていたのかもしれない。いてらさんの種明かしnoteを読んで実感した。どんなに素敵な作品であれ、ネットに公開される場合は特に、クチコミや感想の影響を受けやすいと改めて学んだ。うーん、伝わるかな。変な意味ではない。うまくことばが見つからなくてごめんなさい。
どうでしたか?
読者さんは、アカウントなどの情報なしに、文章のみと向き合い、自信を持って好きなものを好きと言えたでしょうか。
(坂 るいすさんの結果発表noteより)
言えなかったなぁ。
大多数が良いと言っているから良い作品、というのは、一理ある。しかし、だからと言って、その多数の声に自分の「好き」が影響を受ける必要はない。好きだと思ったそのときに「好き」と言う。自分のモットーだったはずなのにな。フラットに物事を見るって本当に難しいけれど、好きなものぐらい、堂々と発信できる自分でありたい。
書かれた文章の中には「人」がいて、その「人」がいかに心を込めて文章を書き上げているのか、仮面の存在によって学んだ。そしてその「人」を自分が気づかぬうちに意識しすぎていることを、いい意味で思い知らされた。
仮面を被った作品たちは今まで以上に、文章について考えるきっかけをくれました。ありがとう。
ふぅ、書いた〜。
まって、6000字超えてるんだけど。
ここまで読んでくれた方、ありがとうございます😭
迷ったり後悔したり嬉しすぎて泣いたり感動したり、とってもとっても充実した1ヶ月でした。楽しかった。文章を書くって、楽しいね。
それぞれの心がつまった作品を発表しあって、褒めあって、喜び合う、私ってば最高に素敵な環境にいるんだなぁと、幸せに感じます。
坂 るいすさん、本当に、ありがとうございました。
また書きたいな!