乳がん宣告された日 #1 3月23日
3.23_1
9:00に予約だったのでいつも通りには起きないといけなかったけど。
特に緊張したらというわけでもなく、いつも通りに起きて、いつも通りにバナナを食べて向かいました。
ドキドキもたぶんしていなかったと思います。
しいて言えば、1週間間に再検査に行くときよりは少し緊張した気持ちだったかもしれません。
そしてまた、「帰ってきたら保険の手続きしよう」と思っていました。
だって!!!!調べた割合を乳がん検診者が一万人だとあてはめたらさ!!!
1万人検診→要精密検査447人→(精密検査受診407人)→乳がんでした24人
て確率でしょ???
自慢ではないけど、宝くじも当たったことないし。
ゲームのガチャとかでも「無料ガチャでこのカードが!?」てなこともないし。
特に目立って何かを引き当てたことってないと思うから、私が1万人のなかの24人になるとは思ってなかった。
でもなぜか急に、待合室で驚きのドキドキが出現しました!!!
私は乳腺外科ですが、その科はないため外科の中で診察されています。
ので、周りの人もいろんな人ばかり。どちらかというと私は若いほうですが、みなさん元気な感じの人が多い印象。
そんな中で、突然緊張してきました。
一生懸命深呼吸していたのを覚えています。
ついに呼ばれました。
戸を引きながら
「お願いしまーす」といつも通り明るく入りました。
「これは定期的に検診に来てもらわないと」と言われるのを待っていました。
しかし、椅子に座りかけるときに先生が
「はい、〇〇さんね…」と名前を確認する声のトーンで、
あ、これはおかしい。と感じました。
私の、「お願いしまーす」と対照的に、とても静かなトーンだったからです…(´;ω;`)
先生がパソコンのモニターを見ていたので私も座ってすぐですが画面に目をやりました。
先生がカチッとクリックした画面に、小さな文字がたくさんありましたがその中に、
「癌」
という文字を一番に発見しました。
そのあとその文字の一番上の題名に、
「クラス4」
と書いてあるのを見つけました。
調べないようにはしていた私が唯一検索した情報、クラス4は悪性。癌ということ。
ガーーン←口に出してはいないけど、
ギャグじゃないけど、本当にガーーンていい表現だと思う!!その通り、ガーーンという感じだった。
画面を見た時間は一瞬だったと思うけど、一瞬自分が固まったと思います。
頭が真っ白というやつです。
先生に、「ショックだと思うけど」
と切り出されたのは覚えているけど、あまりその時どういった順で話したかは覚えていません。
たしか言葉を選ぶように、
「幸い胸の端のほうで小さいから、全部とらなくても部分だけ取れば大丈夫。少しへこんだ感じにはなると思うけど
あまり目立たないとは思うから…」
と言いながら、私の様子をうかがっていたと思います。
でも、泣いたり取り乱したりはしませんでした。
とりあえず
「まずはどうしたらいいですか?何からすれば」
ということと、
「仕事はやめたほうがいいんですか?」
ということを聞いたのは覚えています。
あとは細かいことをいろいろ聞きました。たぶんww
・何からすれば
→手術する病院を決める。
私 ここでお願いします
先生 一生のことだから今決めないで家族と話し合って。ご家族が通いやすいとかもあるし。
私 親は遠いし高齢でいろいろあるので、言わない予定で、一人で通います。
先生 そう…(困った顔)
・仕事はどうしたら
→質問し終わる前に食い気味で「絶対やめたらだめ!」
先生 ずっと家にいたらふさぎ込んで余計具合悪くなるよ!
私 手術はどのくらい入院しますか
先生 3泊4日
私 次の日から仕事できますか
先生 いけるよ。痛み止めは飲んでもらうけどねっ!
という感じで、4月は忙しいこと等を話して、そこの病院だと手術が早くできることなどを聞きました。
同じ職場の方は手術まで4か月待ったと聞いていたし、甲状腺の時も半年とか待ってからの手術だったので、
早くできるというのは、せっかちな私にはとても魅力的に思いました。
そして、細胞診には二種類あって、私は細い針を刺した癌かどうかの検査しかしていません。
この後麻酔が必要な太い針を刺して、がんのタイプを検査することもできるけど、
結局摘出したあとに病理にださないと正確な結果はわからないということなので、私は断りました。
(癌のタイプがわかると、抗がん剤が効く癌なのか、ホルモン治療が効く癌なのか、
はたまたどっちも効かないやっかいな癌なのかとかわかるので、なんとなく先の治療方針がわかります)
手術までによけいな日を要するのも嫌だし、なんとなく心構え的に気になるから知っておきたいってのもあるけど。
でもまた針刺すのも嫌だし、結局病理に出さないとわからないなら一緒じゃん!早くと取りたいよ!との思いからです。
先生は、気持ち的に早く手術したくない?という感じで、私は少しほっとしました。そういうことが
わかってくれる先生でよかったと思って。
乳がんは良いがんと言われていて、とても進行が遅いことが知られています。(たまにスピードタイプもいるみたいだけど)
なのに、落ち着かないと思うから早く手術してあげたい、という先生で本当よかった。
何を聞いていいかわからないけど、わりと長い時間話していたんだと思います。
抗がん剤をしたら毛がなくなるのでウィッグをつけて仕事に行く。初日は憂鬱でも、一回行っちゃえば平気だから。
とか
ピル飲んでるんですがやめるべきですか?→すぐやめて。手術の前にはやめないといけないから、
いつでもできるようにもうやめよう。術後はどうぜ生理が止まるぐらいの治療するから
とか
5日間×5週連続の放射線やる
とか
摘出して病理に出さないとわからないとは思うけど、だいたいステージいくつなのか
とか。(おそらくステージⅠとのこと)
どの病院でも気を使わないでね、どこでも紹介するから
とか。
今冷静に考えたら、いろいろ話していたんだと思います。
診察室からでたら、しばらくして、看護師さんがやさしい声で小声で話しかけてくれました。
ああ、この人は私が癌って知ってるんだ、と思いました。まだ実感がわいてなかった私だけど、
看護師さんの言葉を選ぶような感じとか声の感じとかを聞いて、
「すごく気を使ってくれてる。私、そんな病気なんだ、癌なんだ」と実感したのを覚えています。
話した内容は今度の手続きの話でした。
・病院を決める
・もしここで受けるならそのままでOK
・もし違う病院で受けるなら、次の予約はキャンセルして、その日までに紹介状用意するから電話して。
あ、どちらにしても電話もらおうかな。
という内容でした。
「このあと大丈夫なら血液検査して行っちゃう?またにする?」と言われたので、
「やります!!!」と、採血へ。とっても混んでた~~~
献血をよくしていたので血を抜くのは痛いとか怖いとかないけど、
頭が真っ白すぎて、血を抜いているとか針が刺さった感覚とか一切なく終わりました。
1階フロアに戻り、たくさんの人の中で会計を待っているときに、なんだか少し涙がでそうになったけど我慢しました。
一回泣いたらとまらないと思うし。
帰り事故らないように、気を付けて帰ろうと思いました。
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