終遠のヴィルシュ-EpiC:lycoris- Émotion シアン√ 感想
どうも、はるきちでっす。
emotion3人目はシアンブロフィワーズです🥪
↪︎以下前作含むネタバレあり
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Virche de La coda-De'sespoir-
このエンドの後日談か〜…!
思ったんだけど、これって次新たなリライバーになる時ってシアンにダウンロードしたセレスちゃんもまた一緒にシアンのクローン体に入れ込むのかな🤔
そんなこと出来るんかなと思ったけどシアンなら出来るか。ただ、それをすることをセレスちゃんが望むかどうかと、シアン自身も望むかはまた別な気もするけど……と、そんな予想もしながら感想いってみましょう!
開幕、セレスちゃんとシアンの会話。
セレスちゃんの声がシアンにしか聴こえないため研究員の中には彼を狂人と呼ぶ者もいるらしい。
あれかな、特別な存在…愛する人を失って狂ったと思われてる、といったところだろうか。
というか、気付いてしまった。
セレスちゃんがシアンの中で存在する様になったからなのか。
お部屋が腐海になっちょる。
お掃除……する人居ないのか…(´・_・`)
話は戻り、あのエンドから数年後、シアンは全感情の持続を可能とするメモリーを完成。
そして呪いにも打ち勝ったという。
流石過ぎるし、そのメモリーの完成と呪いを解くの、マティスくんemotionでもやってくれ〜〜!!そしたらマティセレの全てが解決するんだ🥺
マティスくんemotionの話を思わず振り返りつつ、また脱線してしまった話を戻します。
国民達は呪いが解けたことを喜び、特に恋人達が寿命を気にせずずっと一緒に居られる未来を次々誓い合っている。勿論、シアンの前で。
その様子を見たシアンの様子が少しずつ変わる……これは、シアンさん、まさかこのタイミングで何かやらかすおつもりでは…?
救済されたアルペシェールで、なぜただ1人、セレスちゃんだけがシアンの下に帰って来ないのかと、脳内のセレスちゃんへ問いかける。シアンの言葉は彼女へと問いかけるだけではまだ止まらない。
「救済の始まりとなった俺とお前を差し置き──。喜び、触れ合い、愛を誓っている……?」
あ。これは闇堕ちエンドですわ。
民衆に対する憎しみって書いてあるけど、これはあれかな、嫉妬もあるんかな。
セレスちゃんに再び会いたい、触れたいという想いからシアンは狂行へと出る。
国民全員を贄とし、似た遺伝子を探し新たな肉体を作るという狂行へ。
さすがにシアンを通して見ていたセレスちゃんも、こんなことをして蘇っても嬉しくないと止めようと声を上げるも。
「俺はお前に、もう一度会いたい。お前に、正しい形で恋をしたい」
この言葉の絞り出し方が、凄く切なくて、切望しているのが伝わってきて、はるきちのメモリーも思わず軋んだ……
シアンのこんな飾らない愛する人への本音を聞いたらあまりに切なくて泣けて来ちゃうじゃんか〜〜!
でも、正しい形で恋をしたいがために取っているこの行動が正しくない気がするよシアン!!
最期は止めに来たイヴくんと相打ちに。
敢えてリライバーになるという選択肢は取らず、そのまま尽きることを選ぶ。
【自己満足で作った空虚なセレス】って、セレスちゃんはシアンの中に本当に居たのかな、ダウンロードされてたみたいだから居たとは思うんだけど、この表現を見たらどこかからかはシアンの作り上げた幻想だった様にも思え、なくもない…
本当は、誰も犠牲にしないという誓いを破ったこともあり、途中で失敗すると分かっていたこの研究。それでも突き進んだのは、セレスちゃんへの想い、それだけでここまで来たんだろうか。
『とっくに落ちていた恋が愛に昇華する』
この表現、絶望エンドなんだけど、儚くてどこか美しさもあり、終遠のヴィルシュらしい表現だなあと思った。
この章タイトル、「君想う熱狂の終わり」がこれ以上ないくらい、すとんと腑に落ちるタイトル通りの物語でした。
でも、絶望エンドの中では好きかもしれない。本編で、最初あれだけ恋愛感情はバグだと言い放っていたシアンが、たった1人愛した女性を恋しく想う言葉を並べて、最期はどうしようもなく愛しいと零しながらその熱狂の終わりを迎える。起こした行動は狂気と熱狂の果てだったけど、その根底にはいつだって自身の中に共に在るセレスちゃんへの愛があったことは確かで、うーん…やっぱり絶望エンドも愛の物語だっていう根本の部分は一貫してることを改めて感じました。
Virche de La coda-Salut-
続いて救済エンド後日談!
このシアンの後日談こそ、何にも憂うことないよね?ということで今回こそ、FDらしい幸せなその後の日常を沢山見れるのでは?!🥰とわくわくしながら読んでいきましょ〜!
最初のモノローグ。
俯瞰の神を更に俯瞰する者…?シアンを俯瞰する者……新キャラ…?( ˙-˙ )
(と思ったけど特に新キャラとかは出て来なかった。今考えると、これはダハトくんだったのかなとも思う)
開幕カプセルから飛び出すセレスちゃん。
思い返せばこのカプセルに入る時の記憶っていつもセレスちゃんが贄になりそうな時ばっかりだったから少し身構えちゃったけど、どうやらセレスちゃんのアレロパシー効果は順調に減退しており、このままいけば消え失せるとのこと。
……それ、ほかのルートでもやれば良かったやつでは?と思ってしまったのはここだけの話にしておきましょう。他の√ だと、シアンは恋にも愛にも感情にも目覚めてないからね、セレスちゃんとの交流や触れ合いを通じて受けた影響や育んだ気持ちがあるからこその未来ということね、オッケー!
そしてなんと!!アンクゥの白衣姿!!
これは初登場だよね?!見たことなかったもん!中々様になってるじゃないのさ、アンクゥ〜!
アンクゥは元いた世界線でのこともあり、シアンをかなり警戒していたというか、シアンだけはパートナーに選ぶなが合言葉だったのに、こうして手を結んでいるのは意外だなと率直に思ってはいたんだけど、その理由は後に明かされることに。
ひとまず今言えることは、いつもありがとう、アンクゥ!
私がアンクゥに感謝している間にもシアンとアンクゥの挨拶代わりにも思える小競り合いは続く。
すると。
シアンが。
「俺がセレスを本気で愛でる時は、こんなものではない」
突然の砂糖特盛発言に盛大に咽せた。
飲んでたコーヒーちょっとこぼれたから拭いてくれんかシアン。
これ、終ヴィルくんだよね?
こんな乙女ゲームみたいな台詞が聞けるとは…(終遠のヴィルシュは乙女ゲームです)
で?その『こんなものではない』愛で方っていうの、これから見せてくれるんでしょうね?こっちは数多の絶望エンドを越えてやっと辿り着いた救済エンドなんだから…シアンブロフィワーズ。あなたの本気、見せてくれる?(回る椅子に足を組んで座り温かく見守ってるくせにわざと素っ気ない態度で接するオタク)(回る椅子ははるきちの感想における準レギュラーです)
これまでどの物語でも絶望と救済を繰り返して来たため、忘れ掛けていた乙女ゲームをしている時のときめきを思い出してきたぞ…!
よし、合言葉〜!
\終遠のヴィルシュは乙女ゲーム!/
本編から半年。
シアンの元に現れたアンクゥは、呪いの打倒とセレスちゃんを幸せにすると約束することを条件にシアンへと協力。
そこから、セレスちゃんがアレロパシー能力を持つ人間であることが判明。
あれだけ警戒していたシアンにこの能力のことを明かす気になったのが、さっきも書いた通りちょっとだけ意外な気もした。でも、それは今のシアンなら大丈夫だろうという気持ちと、セレスちゃんの幸せな未来のために呪いを解くにはシアンの力が必須だったから。どの√ も呪いを解くパターンの時はシアンとアンクゥがキーパーソンだったもんな。
この、アンクゥのことを改めて同盟者としているところがこの√ のシアンがもうセレスちゃんにとって危険なことは何もないことの表れの様にも感じて、改めて平和な√ だな……🥹
研究員さん達の小さな囁き。
(……こんなに冷静で、いつものかっこいい所長なのに)
(館内放送を使って初恋かつ、子供二人作る宣言したんだよなぁ……)
それな〜〜!!私もそう思うよ〜〜!!
あの「子供は最低でも二人!😤」は私も驚きながら微笑ましさににっこりした記憶がある。しかも初恋だからね、なんか凄い余裕かましてるけど初恋だからね、この人。
なのに、シアンの研究室に戻って来た途端にこの人は!お茶を薦めるセレスちゃんにこの人は!!
「その前に、お前だ」
とか言って激甘スチル出て来たんだけど〜?!
合言葉〜!!ピッ🪄
\終遠のヴィルシュは乙女ゲーム!/
まあこれは、自分のアレロパシー能力をまだ不安に思うセレスちゃんのそれを拭うためでもあったんだけど。
「……メモリーの改良を終えたシアンさんが、ここまで恋愛に積極的になられるとは思っていませんでした……」
それな〜〜!!私もそう思うよ〜〜!!(2回目)
着々と呪いを解くための研究が進む中、ある日の休憩中アンクゥと出会うセレスちゃん。
そこで、アンクゥが纏っている白衣が未使用のシアンの私物だということが発覚。
それを聞いたセレスちゃん、なんと「シアンさんのお下がりを貰えるのは自分だけの特権だと思っていた」とちょっと拗ねるじゃありませんか…!
アンクゥの気持ちを考えると少しばかり切ないけど、セレスちゃんの恋心もすくすくと育っているんだねえ…ヤキモチ妬く場面なんて終ヴィルでは貴重なほっこりシーンだよ🤭
(アンクゥをからかっただけ、と言ってはいたから本当に妬いていたのかはセレスちゃんのみぞ知るだけどね!そうだとしても、お茶目で可愛いね💯)
ここのアンクゥとの会話の場面で、セレスちゃんを応援する言葉にアドルフの声も重なる演出、この世界ではアドルフは天から見守ってくれていると改めて実感してしまったのと同時に、そのアドルフの分も在りし日から来たアドルフであるアンクゥが支えてくれてるんだと思ったら泣けて来た。いつだってアドルフは傍で力になってくれる。
さてさて。
アルペシェールは半年前に王政は廃止になり、議会制度が開始。その議会の代表にシアンが選ばれ、度々有識者的な立場の人達と会議を行なっているという。
そこにはイヴくん、ヒューゴ、そして懸命に発言をするマティスくんの姿が。
マティスくん、ここでも成長を見れて嬉しいよ…!そんなマティスくんの後ろに控えるジャンがひらひらと手を振ってきた。この√ での彼の立ち位置と考えていることはまだよく分からないけど、ひとまず危険なことはしなさそうな雰囲気なのとマティスくん救済での感動を思い出し手を振りかえすはるきち👋
支援者のことや一連のメモリークラッシュのことなど、今共有出来る限りの情報を議会で共有。
…マティスくんが「ジャンと恋人が長生きして結婚式を挙げるところを見たい」って言ってたけど、ジャンとロザリーさんのこと、このマティスくんはというかジャン以外誰も知らないんだね…それと、ジャンもこの王族と支援者の計画に一枚噛んでたことにシアンは気付いているんだろうか。今のところ【支援者】の身元についてしか話題がいってないけど。
ところで今更だけど、会議に着ているお衣装、素敵ですね!
セレスちゃんの見たアドルフ達の夢。
生きていてほしかったという願い。
現実へと背中を押すアドルフ。
「幸せになれよ」と伝えてくれるアドルフ。
アドルフ恋しさに涙が止まらないアドルフ限界オタクはるきち。
アドルフ、救済後日談で待っててね😭
(ここのくだりだけで何回アドルフと言ったでしょう。正解は CMの後!)(CMなんてないです。ちなみに正解は6アドルフでした)
アドルフのことを想う気持ち、あの日のことを思い返しては泣いてしまうセレスちゃんを決して否定せず、忘れろとも言わず、共に背負うと言ってくれるシアン。
メモリーを改良して、感情を引き継げる様になって、人を愛する気持ちを覚えたシアンってこんな優しさや包容力も持ってるんだなあ…シアンが大丈夫だと言うだけで、本当に大丈夫だと信じられるから不思議よね。説得力があるだけではない気がする。
こういうのをカリスマ性って言うのかな。
「泣くなら俺の胸で泣け」という言葉に堪えきれず涙しながらも、泣いた分だけ強くなることを決意するセレスちゃんに感動していたら。
シアンブロフィワーズさん、ぶっこんで来ましたよ。(言い方)
「──セレス」
「共に暮らすか」
………?(話の流れが掴めないはるきち)
……………?(共に暮らすの意味を考えるはるきち)
( ゚д゚)!!\終遠のヴィルシュは乙女ゲーム!/(飛び出す合言葉)
一緒に暮らせばお前の涙をすぐに拭えるなどという恋人にそんなこと言われて嬉しくない乙女はそうそう居ないだろうと思う様な台詞も飛び出しつつ、案内されたのはシアンの自宅。
シアンのお屋敷でかっ!!!!広っ!!!!
あ!噴水もあるよセレスちゃん!!⛲️
セレスちゃん「……………………あわ」
驚きはしゃぐはるきちはさておき、あまりの広いお屋敷に可愛らしい声を零すセレスちゃん。
まさかとは思うけど、このお屋敷の中、腐海じゃなかろうな…?
腐海具合を確かめる前にマムから同棲の許可を貰いに。
うん、なんかさ、これは完璧に娘さんを僕にくださいの会話だった。
次は結婚の日取りを伝えに来るって、マム。
今夜は一緒にセレスちゃんの成長具合を語りながらジュースでも飲もうぜ。
でも、本編では自死すらしそうになったセレスちゃんから「いつか寿命を全うした時、アドルフたちに誇れるような人生を送ってみせる」なんて感動ものの言葉が聞けたのは、シアンのお陰なんだろう。
ただ、初恋浮かれジジイには腹抱えて笑った。
そして、満を持してブロフィワーズのお屋敷の中へ…!
良かった、中は腐海じゃなかった。
部屋も広けりゃベッドも大きいな(´⊙ω⊙`)
そんでもってパズルも6000ピースって凄いサイズだな…!
そんな平和な暮らしが続いているある日、シアンが研究区で凶器を持った何者かに襲われたと一報が。シアンは強いので、身の安全は自衛してるから大丈夫だろうけど、その相手の動機などは気になるところ。偶々マルシェで会ったリュカ先生と共に研究区へ。
予想通り、護衛の人達は出番ナシ!暗殺者は撃退済み!やっぱり強いねシアン!
動機というか、王族が差し向けたらしい。
諦めないねえ…レーヴポワールの人たちもさ…
支援者の正体を知り決着をつけるための計画が着々と練られる中、セレスちゃんは自身がどうしたいのか、その望みを中々言い出せないでいた。
それに気付いていたシアンはセレスちゃんへ望みを口にすることを戸惑うなと諭す。
「……例えお前を、幸福にしたとしても」
「そこに至るまでの過程に、【納得】がなければ意味がない」
シアンらしいな、と心から感じた。
ただ幸せにするだけじゃだめで、相手もそして自分もその幸せになるまでの過程や道のりを納得して歩いて、その上で幸せに辿り着くことに、想う相手を幸せにすることに意味がある。
きちんとセレスちゃんの望みや彼女の心に不安がなく安心出来ることを大切に、第一に考えてくれているシアンなりの愛情。
救済エンドを経たシアン、頼もしいし優しいし積極的だし、無敵である。これが終ヴィルくんの描くスパダリなのか。強い。
2日後。
予定通り地下通路へと向かう一同。
その奥の部屋でダハトくんの正体と彼の予備のクローン体を発見。その命を左右する選択をセレスちゃんへ委ねるシアン。
ここで委ねたのは、やっぱりアドルフ達のことがあるからなのだろうか🤔
この大切な選択肢で分岐。まずはここで、その命を散らす選択を選んでみましょう。
しかし、シアンはあくまでセレスちゃんは個人的な意見を述べたに過ぎず最終的な決断を下したのは自分だから、絶対に後悔するなと伝える。
シアン…セレスちゃんが命を奪ったと気に病まない様に…でも、きっとセレスちゃんはこの選択を自分が選んだんだと心に刻むと思う、そういう優しくて意志の強い子だから…
そうしてダハトくんが静かに眠った数年後。
「おとーさま!」
……?(言葉の意味を理解しようとしている)
…………?(シアンを父親と呼べる立場にある者とは、と考えている)
( ゚д゚)!!\終遠のヴィルシュは乙女ゲーム!/
(何度目かの飛び出す合言葉)
おとーさま?!おとーさま??!!
俺とセレスの容姿を見事に継いだ双子二人?!?!!双子ちゃん?!!?!
おめでとうと言おうとしたところで。
ところ……で……墓石が画面に映ってるんだが、見間違いか…?
そうか……シアンはセレスちゃんの願いを叶える神として、セレスちゃんからの最期の願いを叶えたんだ……
いやでもこれ救済エンドの後日談なんで…ハピエンしか認めんぞの精神なので…
でも、シアンが子ども達の声を聞いて我が子達をセレスちゃんを蘇らせる贄にしないことを選択してくれて、子ども達を家族と呼んでくれて、道を踏み外さなくて良かった。
皆に協力して貰いながら子育てするシアンはこれまで見て来た彼を思えば中々想像出来ない姿だけど、「帰るか」と声を掛けたその時の声音から父親の優しさが感じられて、セレスちゃんと共に過ごしたことでシアンも成長していたことを実感した。
『──将来。俺のように死んだ目の大人にならなければいいのだが。』
その言葉が笑うところなのかどうかはちょっと真剣に考えてしまった。
セレスちゃんは居ないけれど、シアンが絶望に染まってないから、きっと仲間と協力しながら子ども達と穏やかに、賑やかに生きていって、いつかシアンがセレスちゃんの元へ行った時には沢山沢山話を聞かせてあげるんだろうなあ…
ところで。シアンの娘さんがイヴおじちゃんと結婚したい!って言うと、イヴおじちゃんが優しく「君が大人になっても気持ちが変わらなかったらまたおいで?」って諭す光景はどこで描かれてますか?
そんな訳で、セレスちゃんがシアンと共に生きる未来をね、ハピエン厨としては掴まねばなりませんのでね、分岐まで戻ろうぞ!
ここで、ダハトくんの命を今度は犠牲にしない選択を。
誰も犠牲にしないと決めたシアンの道を汚すことはしたくない、と憎しみを冥界まで持っていくと強く誓う。
そうか、そうか……さっきは気付かなかったけど、ここでダハトくんの命を奪ってしまったら、彼も犠牲に数えられてしまう。それは、誰も犠牲にしないという信念を外れることになる。
そうこの場で憎しみに支配されずに考えて決断出来るセレスちゃんは、もう立派にシアンのパートナーとして胸を張って良いと思うよ。
そして、眠るダハトくんへ、普通の国でアルペシェール国民の倫理観を正していく光景を見ていろ、と声高らかに伝え、一連の王族絡みの件は終わりを迎えた。
その後のシアンとアンクゥの会話。
アンクゥが外の人間だと気付いた話や外の国の基準で見てもシアンとセレスちゃんの愛は世界基準に達しているかなど、かつてのシアンからは想像出来ない様な話題が飛び交う。
そんな中、アンクゥは元いた世界線でのシアンが発明した拳銃を彼へと託す。
自分を警戒していたと聞いていたがなぜ、と問うと、「前の君相手ならば、それこそ存在自体を秘匿していたが、今の君ならば、その技術を【守る】ために使ってくれるだろう?」という答えが返ってきた。
アンクゥのシアンへの信頼を、こうして形として見るとなんとも感慨深い。
本当にシアン変わったもんねえ…犠牲を出さない信念を貫き続け、セレスちゃんの気持ちも大切にしてくれて、こうして呪いを解くために邁進している。アンクゥも心の奥では安心してるんじゃないかな。
そんでもって、あれよ。セレスと俺の子を抱くという仕事があると言ったシアンへのあまりにも気が早すぎるのツッコミ具合が鋭くて笑っちゃった。アンクゥが元気そうで私も嬉しいよ!
それからというもの忙しさのあまり、8日も仮眠以外寝てないシアン。
セレスちゃんは何とか彼に寝て貰うべく強行手段へ出る…!秘技、寂しさを零しつつおねだりしてみる可愛すぎるセレスちゃんアタック!
効果は絶大だ!ペンを放ったシアンが高速でセレスちゃんの隣へ潜り込んで来た!成功だよセレスちゃん!
まあ、ここのスチルと会話の甘いこと。
終ヴィルFD始めてからここに来てやっと言えますこの言葉。
お砂糖たっぷりね!ご馳走様!
サンドイッチ供給機の次は抱きまくらか!甘々ね!🧸
翌る日。
シアンと腕を組み堂々と歩くセレスちゃんの凛とした姿に心を打たれるはるきち。
2人の姿に、普通の人間になればあんな素敵な恋が出来るんだ、と焦がれる国民たち。
そんな国民達を見て、倫理観を変えるためには自分達が手本になれば良いんだと答えを得る。
シアンが言う様に、ずっとリライバーという技術が当たり前の様に浸透していて、リライバーありきの倫理観を変えるのって容易いことではないと思うんだよね。
だからこそ、ダハトくん及びリアムは自らが作る普通のアルペシェールには倫理観の歪んだアルペシェール国民は不要だと切り捨てようとしていた訳だし。それこそ、周りがどれだけ外の国ではこうなんだよって説明しても、本人達自身が納得して受け入れてなければ考えが根っこからごっそり変わることって難しい。でも、目の前に実際に【普通】の人間として恋をした恋人同士のお手本が居たら、それが世界で一番素敵で思わず憧れてしまう様な存在だったら、自分達もそうなりたいって感じて、腑に落ちたら力技で説得するよりもずっと自然に倫理観だって変わっていく…この場面のシアンの言葉からそんなことを感じた。
『人を不幸に陥れる死神の、憧れで終わるはずだった恋を。……文字通り、国を覆す恋に変えてしまった。』
セレスちゃんはシアンが凄いと言うけれど。
確かにシアンは凄い。それは勿論そう。でも、その凄いシアンを国を覆す恋に落としたのは他の誰でもないセレスちゃん。
だから、私はシアンと同じくらい、もしくはバグだと取り合わなかった恋愛感情を教えた分、彼以上にセレスちゃんも凄いと思う。
幸せなのは勿論、本当に強く逞しく、そして自信が付いたセレスちゃんはこれからもきっと国民達の憧れの女性で在り続ける未来を想像したら、その成長に嬉しくなると同時に何だか誇らしい気持ちにもなった。
極め付けはシアンからのこの言葉よ。
「お前と俺が紡ぐ、この恋こそが」
「アルペシェールを変える、
無上の恋にして愛だ──」
神すら凌駕する、感情を奏でた──
劇場版 終遠のヴィルシュ
-EpiC:lycoris- 〜完〜
これは、あまりにも拍手が鳴り止まない台詞過ぎる。
全アルペシェール国民からの歓声が聞こえる。
国を変える恋。
恋愛感情はバグだ非効率だと言っていたシアンが1人の死神と呼ばれた少女との交流を通して辿り着いたのが国を変えるほどの恋だよ?感動するに決まってる。
そして感動に包まれたままエンドロール。
だがしかし、エンドロール後も話は続くよ!
それから2年の月日が経ち。
セレスちゃんはマムの施設の副施設長に。
諸々落ち着いたのでシアンは特効薬の完成に本格的に取り掛かり、数ヶ月会っていないらしい。こりゃー、完成と共に会う展開かな?(名推理の顔)
屋敷で彼を待ちつつ編み物しながら微睡むセレスちゃんは夢を見る。
2人の白い光が「ちょっと早いけど、会いに来ちゃった!」と笑う。
双子ちゃんだ〜〜!!
「待ってるよ。ぼくたち──遠い未来で待ってる!」
「それまでは、ぶあいそーだけど優しいおじちゃんと、一緒に遊んでるから!」
ぶあいそーだけど優しいおじちゃん……?
まさか、アドルフ…………?!
アドルフ、あなた天で未来のセレスちゃん(とシアン)の子ども達と遊んでくれてるの…?なにそれ、泣ける…ありがとうアドルフやっぱり君が最推しだよ🥹(ここはシアン√ です)
そしてやはり特効薬の完成と共に帰って来たシアン!
やっと完成した特効薬。本編では三幕救済以外でセレスちゃんが想う人と生きる未来では見ることが叶わなかった(と記憶してる)このアルペシェールを呪いから救うもの。
何度も言うけどシアンとアンクゥが居れば、呪いだって解けちゃう。
特効薬が完成したら告げようと思っていた言葉がある、と。
シアンが、セレスちゃんの手を取り跪く。
「──結婚するぞ、セレス」
あの、神であるシアンが愛する人の手を取って、跪いている。涙脆いはるきち、こんな場面見たら泣いてしまう。
しかも、「妻になれ」を「なってくれ」に言い直すところもセレスちゃんの気持ちを大切にするという変わらない姿勢に誠実さを感じるし、返事を緊張して待つ様子がこの瞬間は神ではなく愛する人へ未来を約束する一人の男性として在ることを表してる様にも思えて、なんかもう私の少ない語彙力では上手く言葉に出来ない感慨深さと心に響き渡る感動とで、涙腺が緩むこと緩むこと。今回も箱ティッシュは必須でしたね。
そこからの「長生きするぞ」宣言。
この言葉をこの国で何の憂いもなく大切な人へ贈れることが、どれだけ奇跡なのか、今まで本編やencoreを見て来たからこそ分かる。
アルペシェールに残された神話。
セレスちゃんとシアンは子どもや孫達に囲まれて幸福に生きたこと。
寄り添い合う様にほぼ同時に亡くなるまでお互いをずっと愛し合っていたこと。
ほぼ同時ってことは、どちらも寂しい思いはほとんどしなかったってことだよね、安心した。
初恋と生涯の愛。
二つを同時に捧げた物語、確かに見届けました…!
皆の前では神様でいるけど、2人きりの時はシアンブロフィワーズでいることを一貫していたことも、セレスちゃんと交わした約束は絶対に違えないことも、シアンなりの誠意と愛だなあって感じられて凄く良かった。
何より、終ヴィルが乙女ゲームだって再確認出来たくらい甘い場面もこれまでで1番多くて楽しかった〜!
シアンの救済は元々そんなに懸念が何もなかったから、そこまでしんどい展開にはならないことを予想してたのもあって軽い気持ちで進められたのも大きかったかも。
セレスちゃんとシアンの間に産まれた双子ちゃんのお名前も気になるし、抱っこするアンクゥの表情だって見たいし、娘ちゃんがイヴおじちゃんと結婚する!って言った時のイヴおじちゃんの反応も見たいし、息子くんがぼくはじゃあかーさまと結婚する!って言い出してシアンが俺のだアピールしてはそんな家族達を幸せそうに眺めるセレスちゃんの微笑ましい光景も見たいし、まだまだ幸せな未来のイメージは膨らむばかりだけれども!
次はイヴくんemotionへ向かいますぜ…!
イヴくんもね、救済後日談は予想がつかない。
どんな物語が描かれているのか。
また一緒に見守って貰えると嬉しいです😊