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「彼氏・彼女」という言葉について。
一段と寒さが増してきました。お湯割りの温かさが身体に沁みますね。
どうもこんにちは、はるです。
今回は、セクシャリティについて私の経験談をつらつらと。
「○○ちゃんって彼氏いるの?」
「最近どう?彼女できた?」
職場では「セクハラになるから」と気にして聞かない人も多くなったであろう、この手の話題。とはいえ、プライベートではいまだに聞かれることもあるだろうし、仲の良い人なら何の気なしに話すこともあると思う。
恋愛話をするのは別にいいんじゃない?と思っている私。職場の人だろうと誰であろうと聞かれたら答える。セクハラとかそんなことは思わない。
(※あくまで私個人の意見です。嫌な人は本当に不快に感じるので十分ご注意を。)
ただね、恋愛話をするときに、「彼氏」「彼女」という言葉を使うと、もしかしたら相手のことを決めつけてしまう可能性がある、という話をしていきたいな、と。
その決めつけがセクハラと同様に相手を傷つけてしまうかもしれないこと。
私の視点で綴ってみる。
その人の恋人は本当に「彼氏」なの?
以前、職場の飲み会で「はるさんって彼氏いるの?」と上司(以下Aさん)から聞かれたことがある。そのとき私は「お付き合いしている人はいます。」と答えた。
なぜ、素直に「いますよ。」と答えなかったか。
それは、当時の私の恋人が男性ではなく、女性だったから。
「彼氏」はいないけど、「彼女=付き合っている人」ならいる。
彼女の存在を無いものにはしたくないという気持ちから、私はこの手の質問の時は「恋人・パートナー・付き合っている人」と言い換えて話すようにしていた。
正直ね、世の中の人たち全員がLGBTのことを認知しているなんて思ってはいない。頭ではわかっていても、心が追い付かないんだよね。
「異性と付き合うのが普通」という現実を突きつけられている感覚。社会から見放されている感覚。私にとってはこれが普通なのに受け入れてもらえていないんだという悲しみ。疎外感。
ちなみに「彼氏いるの?」の質問のあと、続けてAさんから「結婚考えてるの?子供ができてもうちの会社でやりたいことやってほしいな。」と。
その場のノリとテンションで相手に合わせることは得意な私なのに、うまく言葉を返せず愛想笑いしかできなかった。
当時の私は、彼女と真剣にお付き合いをしていて、将来のことも考えていた。でも今の日本じゃ同性婚はできないし、同性同士だと子どもの問題もなかなかハードなわけで。悩みが多すぎて誰かに話せるようなものではなく、かなりしんどい話題だった。だから、職場の人になんて余計に話せない。ひたすら愛想笑い。
Aさんはそんな事情なんて知らないから、いたって普通の会話をしているだけだったと思う。一方で私はというと、それまでの飲み会の楽しさはどこかに消えて、酔いも冷め、つらさだけが残ってしまった。
私はバイセクシャル。
バイセクシャルである私は、男性とも女性ともお付き合いをした経験がある。だからこそ余計に「恋人・パートナーを表す言葉で、わざわざ性別を区別する言い方」に違和感を感じているのかもしれない。
私は相手に対して恋愛感情を抱いたあと、その相手がたまたま男性だった、女性だった、という感覚。
もっと具体的に言うと、「この人素敵だな、もっと知りたいな」という興味から始まって、「尊敬できる人だな、人として好きだな」と他の人よりも強く感じるようになる。そして「この人ともっと一緒に過ごしてみたい」と恋愛感情を抱く。で、あとから「あ、女性だ。」みたいな。とにかく恋愛感情を抱くということに関しては性別を気にしてない。
職場の飲み会から数か月後。
先の飲み会とはまた別の上司(以下Bさん)と1対1で面談する機会があり、たまたま私の恋人の話になった。
その際、Bさんは「パートナーとはうまくやっているの?」と自然に話してくれた。
これ、めちゃくちゃ嬉しかったんだよね。で、嬉しさと同時に、他の人に対しては「パートナー」という言い方をしていない方だったから、かなり驚きもあった。
きっと、飲み会の時の私のささいな言い回しに気付いてくれたり、普段の会話からも何かを察してくれたのかもしれない。
あまりにも自然だったので、私は「実は今こんな感じで……」と当時の彼女との近況を楽しくお話しさせてもらった。
あの職場で自分のセクシャリティについてカミングアウトこそしなかったものの、恋愛についてストレスフリーに話せる瞬間が訪れたことは、とてもありがたかった。感謝の気持ちでいっぱいになったし、あの飲み会の時のつらさも少しまぎれたような感覚になった。
「彼氏・彼女」という言葉
私の経験を踏まえて、私個人の意見を。
「彼氏・彼女」という言葉は全然使っていい。
ただ、相手のことを知らない場合なら「恋人・パートナー」という性別を限定しない言い方をした方がコミュニケーションがとりやすくなるはず。
お互いに不快な思いもしない。
……こんな偉そうに言っているけど、きっと正解なんてなくて。
恋愛的指向・性的指向なんて、本当は十人十色。グラデーションなの。みんな誰一人として同じ人なんていない。
このnoteを読んでくれたあなたが、今までLGBT・セクシャリティについて考える機会があまりなかったのであれば、ぜひ「自分自身のセクシャリティ」について考えてみてほしい。
相手のことを決めつけない第一歩として、まずは自分のことから知る。
きっとこの話題も少し身近に感じるんじゃないかな。
知らない・分からない、で終わらせるのは多分違うと思うから。
これからもLGBTQ+についてのnoteを更新していく予定です。
「こんなこと書いてほしい」等、リクエストなどあればコメントいただけますと嬉しいです!めっちゃ喜びます!!!
では、今回はこの辺で。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
はる
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