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どこまでチャンスをあげる?について。

1月・2月と四方八方から質問が多かった、
「一体どこまでチャンスを与えるべきか」について振り返りを含めて。

そもそもどんな時にこの質問が多く出たかというと、
メンバーの誰かが会社のルールや文化にちょこっとついてこれなかったり、
いろんな理由で守ることができなかったとき、
そして病気で長期休暇を取っているメンバーに対してでした。

わたしから出した答えは迷わず、「何度でも」でした。
正直こればっかりは国や文化なんて関係ないと言いたいし、立場も関係ないと強く言いたいところだが、私たちは、教育も受けることができなかったり、障がいを持っていたり、シングルマザーだったりそういう人生背景を持つメンバーを積極的に採用し、雇用機会を提供している手前、特別扱いをするのではなく、より柔軟になるべきだ、と考えている。

つまり、ルールはルールであって守るべきものであり、勿論チャンスも平等に与えられ、それこそ当たり前じゃないんだということは耳タコってくらい伝えるのだが、正直『ルールを守る』というそんなことさえ、うらしまたろう状態のメンバーも実際にいるのが現実で、本当の意味を理解していないメンバーが大半である。

そういうわけで、ルールは基本的にほとんど作らない主義である。
絶対守ってというルールは5つほど。
それ以外は必要に応じて、みんなに考えてもらい、自分たちで作ってもらうようにしている。

皆、実践を通じて理解を深めていくわけで、
文化基盤を維持するためにも、ドベンチャー創業期の時期は特に肝心。
一人だけがえいやー言ってても、文化は形にならない。
みんなが自分の言葉で言えるようになってやっと形成され、
みんなの”あたりまえ”にやっとなるのだ。

因みにその文化形成をどうやっているかに関しては、
また追っていつか紹介したいけれども、
写真のように、月次のタイミングで、全員で振り返りをしたり、
日々の朝会や業務を通じて伝える場と、仕組みを有効活用している。

最近は、わたしが伝えたいことを、知らない間に代弁してくれていたり、
率先して会議の場や、業務内で発言してくれてたり、
お客様へも伝えてくれているのだから、頼もしい。

一方、どうあがいたって、どうにもならないことだって、それはあります。
そのときこそ、根気よくあきらめず、真摯に向き合うこと。
愛のある選択が取れるかどうか。
とことん、向き合うことができるか、その姿勢と、
最後までこちらがあきらめないことが重要かと思います。

人間なので完璧な人なんていないし、最初からできる人もそれこそいない。でも、向き合おうとしないことに対して、とことん向き合ってあげること、気づかせてあげること、自力で走れるようになるまで寄り添ってあげることこそが、経営者の務めであり、そしてメンバー全員に共感してもらえるかどうかが肝だと思います。

そして忘れないでおきたいのは、その上で、どうしてもあきらめなければいけないときもある、ということ。
組織文化が崩れてしまう恐れが生じる、つまり組織やメンバーを尊重できない言動をとってしまい、それがどうしても治らない場合だ。

わたしたち経営者にできることは、とにかくぶれないこと。
未来を描いてあげること、ヒントをあげること、
みんなに小さな成功体験をどんどんとってもらうこと、
みんなの舞台をどんどんつくって、ヒ―ローになってもらい、
後輩に伝えて、チームや社会を動かし、輝いてもらうこと。
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