宇宙杯(短歌大会) 「 春 と共に賞」 11首
宇宙杯で、短歌を担当させて頂きました、春 と共にです。
短歌を詠むことが大好きで
note ではいつも、短歌を投稿してきましたので、
いつか短歌の大会もできたらと思っていました。
そしてその願いが叶い、宇宙杯の中に、
短歌の大会も加えて頂くことができました。
短歌の大会は、今回が初めてでしたので、
参加して下さる方がどの位いらっしゃるのか、
検討もつかず不安でしたが、
たくさんの方に参加して頂くことができました。
ありがとうございます。
しかもほとんどの方が、短歌に初挑戦して下さいました。
ひとりでも多くの方に、
短歌の魅力を知ってもらいたいと思っていましたので、
これはとてもうれしいことです。
『喜びも悲しみも、すべてすべて包み込んでくれる短歌』
これからもひとりでも多くの方と共に、
詠んで、読んで、いきたいと思っています。
では 「春 と共に」賞 (私設賞) 11首 をご紹介いたします。
どの方の短歌もその方の個性があり、魅力あるものでしたが、
今回は ”余韻“ を強く感じた短歌を選ばせて頂きました。
(順番は投稿順です)
【つるさん】
自転車を漕ぎて近づく夕空の 春の月見てよき道や漕ぐ
とてもしなやかに前へ進んでゆくような感じがします。
春らしい柔らかな響きがとても心地良いです。
【のんちゃさん】
一人とは 独りじゃないよ 春の夜 スマホの向こう 君がいるから
「一人」と「独り」 音は同じですが、漢字が違う事により、
印象が変わってきますね。
その事をとても効果的に用いて表現しているところに惹かれました。
【KOMA|想い出はモノクロームさん】
誕生日聞かれあの娘は口つむる 僕だけが知る七月六日
「あの娘」と「僕」はどうして? と読み手にさまざまな事を
想像させてくれる、ドラマを感じる短歌でした。
【riraさん】
青空に一本道が伸びていた 駆けていこうか 君の住む街
「一本道が伸びていた」「駆けていこうか」 これらの言葉から
君への抑えきれない熱い気持ちが伝わってきます。
【蟹沢ちゃむさん】
明け方の消えゆく星に触れるよう苺を洗う君の手つきは
「苺を洗う君の手つき」の例え方。
とても五感が刺激される何とも言えない表現に惹かれました。
【うみのちえさん】
武器を持て徹底抗戦どこまでも指導者言えり百年前も
悲しみ、怒り、空しさなどの感情を言葉にのせて、
とても力強さを感じました。
【めろさん】
如何許りスプートニクのスタッフのライカかかえるうでの重さは
時事問題を絡めつつ、非常に大きなテーマが含まれていて
読んだ後にいろいろ考えさせられました。
【蒼流 円さん】
凍らせし 本音はやうやく 水となり 零れたがりて 頬すべりゆく
「零れたがりて」 まずこの言葉が、心に響きました。
短歌がまるで、“水” のように流れるようでした。
【ぶんたろう3さん】
日の射して 広口瓶をゆすぐとき のぼった泡の細かいことは
日常の何気ない一瞬の出来事を捉え、
感性豊かに表現されていて、とても印象に残りました。
【はなさん】
つつましい老いの食卓そのなかできみの好物まんなかにある
日々の生活、そして君との関係・・・
「まんなかにある」という最後の言葉に、はなさんの想いを感じます。
【リコさん】
タンポポを 一輪摘んで 走り来る 一年生の 春の手土産
「走り来る 一年生」 お母さんへの純粋な気持ちが感じられて
読んだ後にこちらまで幸せな気持ちになりました。
では最後に
「春の日に素敵な短歌ありがとう
この宇宙杯みんなと共に」
度々お知らせしていますが、
宇宙杯(俳句大会)の予選ラウンド投票は、5月1日20時までです。
どなたでも(投句されていない方でも)投票できますので
こちらもご覧ください。