Proquest感想文(Bright Lights ドラフト)
この度、Proquestシーズン4で予選5-1、SE3-0で優勝できたので、思考のアウトプットとして記事を残しておきます。
後は記念としても。。。
なぜProquestに出場しようと思ったか
Proquestは参加費が決して安くなく、他のTCGを遊んでいる自分にとっては自信のある別の大会を優先することが多いです。
ですがBright Lightsのプレリリース(シールド)に3回参加して優勝1回、準優勝2回と中々の好成績を収められたため、シールドと近い(と思ってました)ドラフトなら自分にもチャンスがあるのでは?と勝てる可能性が少しでもあったため出場を決めました。
実際CCは自信が全くなかったので、出場していません。
大会当日までの練習
SNSで人を集めて、何回もドラフトを実践して経験と知識を積みました。
と言いたいところですが、中々時間が確保できず実践練習は一度もできませんでした。。。
なので自分1人でもできることを1つずつ進めました。
ルールの確認
まずはルールの確認です。使うパックは3パック。ピックしたカードはパック開封直前のタイミングでしか見れない等を確認しました。
後は特に気になるところもなかったので、安心。
シールドとドラフトの違い
ここが一番頭を悩ませました。
まずシールドは4パックなので、カードプールが56枚。
ドラフトは3パックなのでカードプールが42枚と少ないです。
ですが、ドラフトは好きなカードをピックしていくので、結局「シールドとドラフトはどちらの方がデッキの質が良くなるのか」はわかりませんでした。
自分の中での結論としては各々のプレイヤーが別々の方向性に進んだ場合、取りたいカードが競合しないので、ドラフトの方が質が少し良くなる(コンセプトが確立される)のかな?という結論でした。
Monarchドラフトのような、選択するヒーローでそれぞれ使用できるカードが大きく異なるようなプールだと、ドラフトのプレイ難易度はグッと上がると思います。
あの手のドラフトは周りの邪魔をするようなピックも必要だと話を聞きました。恐ろしい。。。
カード評価について
カード評価はシールド戦の時にやっていたのですが、ドラフトのために改めて収録カードを見返しました。
シールドはパックを剝いてからデッキに採用するカードを決めれば良いので事前評価をしていなくても何とかなりますが、ドラフトはデッキに採用するカードをピックしていくのでカードの強弱の理解は必須です。
カード評価を改めて行った際の気づきとしては、ドラフトでは、同じコンセプトのカードは重なれば重なるほど強いということでした。
シールド戦と違って、デッキコンセプトを固めることを意識できるので、EVO装備やHyperDriver系のカード、Item等の各ヒーローに紐づいたカードを取れば取るほど強力なデッキになると思います。
シールド戦は色んな要素を入れた丸いデッキを作るしかなかった部分はありますが、ドラフトは尖らせたデッキ構築が可能なレギュレーションなのか?とカード評価の段階で気づきました。
ドラフトの場合、カード評価というよりピック優先度という表現の方が正しいと思いますが、基本的には下記のようなイメージです。
赤の高打点(防御値問わず)>青防御3>>赤黄防御3(打点高いもの優先)>青防御2>赤黄防御2>赤Item(Wardやダメージ軽減系)>それ以外のItem
上手い人にどう勝つか
ここも頭を悩ませました。まだプレイングの部分が未熟なので、どこで差をつけるかということを事前に考え、一番差をつけられそうなのはピックだと想定しました。
周りの強固なコミュニティがどのようなカード評価をしているのかを事前に知るのは不可能だったので、当日流れてくるカードから、周りがどういう評価をしているのかを感じ取るつもりでした。
大会当日では、プレイすれば強いけど防御値2といったカードが高頻度で流れてきたので、防御値2が低評価されていると感じました。また、予選前半の段階で、周りのプレイヤーが赤のアイテムをちょくちょくプレイしており、自分はアイテムの評価が最低クラスだったので、そこは周りとの差異でした。
ピックについて(失敗談含む)
ピックにおいて避けるべき事象の一つは他プレイヤーとの競合です。
卓内で同じピック方針のプレイヤーがいればいるほど自分のデッキの質が落ちます。なので、周りとは異なるピック方針を持つことで、抜け駆けに成功し、クオリティの高いデッキができるのでは?と考えました。
そこで考えたのが黄ピッチ有効活用作戦です。
青の防御値3のカードは周りにピックされやすく黄の防御値3のカードは残りやすいと想定し、
赤の高打点カードをピックする際にコスト3ではなくコスト2を優先して取っておけば、「青のアイテムや防御値2or黄の防御3」という選択を突き付けられた際に、黄を選んでデッキの防御値を安定させられるのでは?という作戦です。
ですが試してみた結果、特にMaxx Nitroだと青ピッチと黄ピッチの違いが多きすぎるのと、3コス打点も2コス打点もよくピックされるカードだったので2コストを優先してピックするという事がそもそも難しく、この考えはダメでした。
それを反省し、SEでは青ピッチをかなり早い段階で取得しています。
当日の簡単な振り返り
予選前半
使用したのはTeklovossen。最序盤はどのヒーローでも使用できる赤の高打点をピックしましたが、やけにEVO装備が流れてくるので、EVO装備をがっつりピック。
3パック目でもEVOがかなり流れてきたので、EVO10、Scrap11という山が完成。
EVO3部位をさっさと完成させて、武器の攻撃を挟んでFatigueを狙いやすい構築になりました。
デッキ枚数もアイテム0で38枚と上出来。
結果は3-0。どの試合もEVOの装備が早く揃ったのでやりたいことができました。
黄ピッチ多いのに赤の高打点が3コスト多めなのが良くないです。
ここでの気づき
皆さんFatigueを見据えたデッキ構築をしており、防御値2のカードの評価が低いと感じました。
予選後半
使用したのはMaxx Nitro。前半3-0していたので、どこかで上振れて1勝できれば予選抜けできると想定し、打点+4のカードを4枚ピックできた火力マシマシデッキを作成できました。
まだ自分の黄ピッチ有効活用作戦が間違っていると気づけず(Teklovossenではそこまで弊害が無かったため)、黄色多めです。
デッキ枚数は36で少し少ないですが、高打点でさっさと押し切る構成のため問題なし。Overpowerも3枚あります。
結果は2-1。負け試合はOverpowerケアされてじりじりFatigueされました。
ここでの気づき
上手いプレイヤーはOverpowerをケアしてくるので、評価をかなり落としました。
overpowerをブロックすると防御値+2のカードもあるので、むしろデメリットに思えてきたレベル(言い過ぎ)
Nitroは絶対青ピッチ10枚以上は必須。黄ピッチ有効活用作戦崩壊。
SE
使用したのはMaxx Nitro。
強者揃いの卓なので流れてくるカードが中々渋い。
序盤に高打点のカードをある程度とれたので、早い段階で青ピッチを集めました。結果は12枚で上出来。
1戦目のTeklovossen戦は右にある赤item2枚を採用。
2戦目のTeklovossen戦は1戦目が山札ギリギリまで追い詰められたので、Fatigue対策で右にあるitem4枚をフル採用。
3戦目のDash戦は早期決着狙いだったのでitem全抜きでした。
決勝戦は先手1ターン目に4点攻撃したところ相手が長考の末、2点ガード。手札に防御値3のカードは1枚温存する(Banksyのため)として、相手の手札に3点防御2枚目がある可能性は低く、防御値2が2枚目あれば防御に差し出すはず。
本来の予定だった青ピッチリーダー効果Banksプランを捨てて6点AAのルートを取ったら、3点ガードで初ターンに5点入れられたので上出来。
途中赤グレネード込みの8点も全てライフで受け、手札の高打点を押し付けて勝つことができました。
相手が序盤に赤グレネードを1枚ピッチしていたので、3枚目の可能性はかなり低いと考え、安心してライフを受けられたのも大きかったです。
総括
大会当日に周りのピックやプレイを見て、自分の誤った認識を修正して成長できたのが大きかったです。
戦いの最中で強くなるという、よくある言葉を体現した日になりました。
また、このレギュレーションは読み合いの部分が本当に大きいので、やっててすごく楽しかった。
リミテッドは積極的に参加していきます。もちろんBlitzもCCも!