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緑単錦えもん解説(CS東京ベスト8)

挨拶と自己紹介

はじめまして、HARUです。

まず、あまり私を知らない方のために過去の実績や記事を紹介させて頂きます。

・デュエルマスターズ日本一決定戦2018 優勝
・1弾環境で作成した緑単キッドの使用者(自身含む)がチャンピオンシップ~スタンダードバトルまで上位入賞多数(記事は
こちら)
・2弾環境の青単イワンコフ解説投稿(記事は
こちら)
・CS東京二次予選ベスト8(本記事の錦えもん使用)

本記事はCS東京二次予選でベスト8をとなった緑単錦えもんの解説です。
2弾発売後から全てのリーダーを触り、調整に調整を重ね、1弾環境でずっと愛用していた「ユースタス・キッド」と同じ緑リーダーである錦えもんをCS東京で使用しました。

緑単錦えもん解説のnoteは他の方も沢山執筆しているので、今回は調整の流れや、錦えもん選択までの経緯の部分を多めに記載しました。
普段よりも無料部分が多いので、そこだけでも読んでいただけると幸いです。
錦えもんの解説の箇所のみ有料としています。

記事の内容

本記事の内容です。
1.緑単錦えもんを選択するまでの経緯、緑単錦えもんの強さ(全文無料)
2弾環境初期からの調整状況と共に記載しています。
CS東京2週間ほど前ままで使用候補だった緑単キッドの解説も挟んでいます。
2.緑単錦えもん解説(レシピのみ無料)
CS東京で使用した緑単錦えもんのレシピと採用カード解説、全対面へのプレイ指針、各対面へのプレイ解説を記載しています。

更新内容

2023/1/18 投稿
緑単錦えもん解説は一部執筆中。
2023/1/19 更新
全対面へのプレイ指針の箇所に追記。次回の更新予定は各対面へのプレイ解説。

1.緑単錦えもんを選択するまでの経緯

2弾環境初期の調整

最初見た時めっちゃ弱いと思いました

まず、2弾環境初期はずっと青単イワンコフを調整していました。
青単イワンコフは2弾環境初期ではトップクラスに強いデッキでしたが、動きの幅(バリエーション)が狭いため、イワンコフの理解度が高い相手への勝率が少し低くなるという弱点があり、環境終盤までトップを突き進むのは厳しいと感じました。
以前に執筆したイワンコフの記事はこちら

CS大阪の結果を受けて

イワンコフを中心に調整しつつ、緑単錦えもんや赤単ゾロも並行して調整しているうちにCS大阪が開催。
ここでは普段の調整メンバーの一人であるナツメが赤単ゾロで見事優勝。
他にも赤単ゾロの使用者は多く、環境上位としては赤単ゾロと緑単錦えもんの2トップとなっているように思えました。

CS大阪以降の環境は、赤単ゾロはもちろん多く、赤単ゾロに有利とされている「緑単錦えもん」、「緑単キッド」、「青単イワンコフ」辺りが注目されています。

CS大阪で赤単ゾロが勝てた要因の一つとして、警戒がまだあまりされていなかった、「エドワード・ニューゲート」の存在が大きいと感じ、CS大阪以降はほぼ全員の赤単ゾロが「エドワード・ニューゲート」を採用しているため、ミラー(同型戦)の差が正直つきにくく、赤単ゾロを進んで使用したいとは思えませんでした。
次に青単イワンコフですが、先述の通り、環境後期になるにつれて弱体化する印象があったので、こちらも候補から脱落。

残った選択としては緑単錦えもんor緑単キッドですが、2弾で新たに出たパワーカードの4コストヤマトを有効に使いやすく、強い動きを安定して押し付けられる緑単錦えもんを最優先で調整しました。

CS福岡の結果を受けて

緑が勝っていて、妥当な結果だなという印象でした。
練度が高い赤単ゾロなら緑対面にもそれなりに戦えるのですが、お互いに同じ実力ぐらいだと緑が有利なので、この結果は想定通りです。

緑単キッドを触るきっかけ

この辺りからチーム戦のCSの受付が始まっており、チームメンバーが緑単錦えもんを使用するということで、自分は緑単キッドを調整することになりました。
チーム内で同一リーダーは使用不可という制限のためです。
緑というデッキは他の色に比べて相手のアクティブのキャラを除去しやすく、自身のキャラは除去されにくいという強さが光ります。
また、リーダーではなくキャラを攻撃することが中心であり、攻めることに対する裏目が少ないのも魅力の一つだと考えています。
この時点ではまだ、「キッドは錦えもんの下位互換」だという認識ですが、調整を続けていくとこのイメージが変わりました。

まず初めに緑単キッドを触ってみて思ったのは「リーダー効果のおかげで勝てる試合があまりも多い」ことでした。
ほとんどの対面でそう実感しました。それがリーダーのユースタス・キッドの強みなんですけど、想像以上でした。

確かに、錦えもんと対面しているときは「次のターンは攻撃回数的に絶対倒されないからこのターンは全力で強い動きをしよう」という思考になる場面が多く、逆に錦えもんを使用しているときは、「次のターンの攻撃回数的に絶対倒しきれないからここはキャラを意地でも展開しないと」と感じる場面がありました。

ここで「緑単キッド」と「緑単錦えもん」の強みと弱みを整理すると、このような感じです。イベントの多さなどはメインデッキの内容で変わるので、リーダー効果だけに着目。
緑単キッドの強み:リーダーの連続攻撃のおかげで、後半相手を倒しきるルートが作りやすく、相手にプレッシャーを与えられる(ブロッカーの展開などの守りを余儀なくされる)
緑単キッドの弱み:錦えもんに比べて序盤プレイするカードが弱くなりがち

緑単錦えもんの強み:序盤プレイするカードの強さは全デッキの中でトップクラス。
緑単錦えもんの弱み:見た目以上の打点が作れず、相手に強気な動きをされてしまう場面が存在する。

要は「序盤さえ乗り越えてしまえば、緑単キッドの方が強い」ということでした。
その序盤を乗り切るのが大変なんですが。。。

緑単キッドのアプローチ2種

ここで、緑単キッドの形について少し話します。
現在大きく分けて2種の形があります(FILM型は今回割愛させていただきます)。
一つは8コストキッドで守り切ることをかなり意識した構築。サンプルレシピは下記。

雷ぞうや5コストのトラファルガー・ローなどがフル投入されており、どの対面にも8コストキッド着地からキッドを守り切って制圧するプランで勝利するようなデッキです。
ギブソン4枚やブロッカー14枚など全体的に受け重視なのは見てわかるかと思います。

弱点としては、8コストキッドに依存しているので8コストキッドを「パワーマイナス+ゴムゴムのJET銃」で除去されたり、緑対面でホーキンスや7コストキッドで8コストキッドを何回も攻撃されて突破されるといった動きをされると厳しい試合となります。

あまり良い表現ではないですが、8コストキッドの対処法が下手なプレイヤーには圧倒的な勝率が出せるので、そういった意味では勝率が安定しやすいのかなと思います。
8コストキッドを出される前にブロッカーを先に処理しておいたり、上手い対処法は色々あるのですが、ここでは割愛します。

もう一つの形は攻めのキッド。
7コストキッドや光月おでんが採用されている形です。
サンプルレシピは下記。

個人的には守りのキッドよりはこっちの方が好きです。
1弾環境の頃から8コストキッドに完全に寄せた構築は否定派でした。
同型で藁備手刀以外で除去されない7コストキッドは特に強力で、赤単ゾロに対しても処理するのに2枚のカードを要求でき、どの対面にも腐らないのでフル投入されていることが多いです。

光月おでんの強さは錦えもんをリーダーとしている場合に比べて少し強さは劣りますが、それでも単体のカードパワーが高すぎるので2~3枚採用されている構築をよく見ます。

また、X・ドレークも2弾環境で評価が上がったカードですね。
ヤマトやお菊、3コストのゾロなどを破壊することで、本来そこに攻撃する予定のキャラやリーダーが相手のリーダーへ攻撃できます。
こういったカードを「リーダーへの攻撃回数を増やせるカード」と呼んでいます。

このデッキの目立った弱点は無いですが、強いて言うなら緑を使う以上8コストキッドは採用したいな、と考えています。
どこまでいっても、8コストキッドはワンピースカードゲームにおいて最強カードの1つなので。
相手のパワー6000以下のカードの価値を大幅に下げることができ、自分の低パワーキャラが殴り返されないといった状況を1枚で実現できるのは流石に強力です。

自分がたどり着いた緑単キッドの形

この2種の緑単キッドどちらも触ってみたものの、いまいち強いとは思えず、色々と採用カードを変えていったところ、かなり感触の良いレシピを作成できました。
まず、サンプルレシピどちらにも採用されていない「バジル・ホーキンス」の採用からスタートします。

バジル・ホーキンス、自分が1弾で使用していた緑単キッドの中心となっていたカードです。
2弾環境初期は海軍に処理されやすいことで評価を少し下げていたのですが、海軍が環境から衰退し、除去されやすい対面に対しても出して残った場合のバリューが異常に高く、4コストヤマトという強力なレストカードが現れたので寧ろ1弾環境に比べて強化されていると感じます。

バジル・ホーキンス不採用はやはり考えられず、しかし8コストキッドも採用した方が各対面、各場面で有効だと考えたため、一から新しい緑単キッドの作成に至りました。

こちらが自分の中での緑単キッドの完成形です。
カード解説については、錦えもん解説と一部被る部分があるので、今回は全て割愛させていただきます。

構築の特徴(不採用カード解説)

ももの助不採用
今回の緑単キッドはモモの助を不採用としています。
理由としては「ワノ国はサーチしてまで欲しいカードが少ない」「超新星のカードを多く採用したい」この2点です。
ワノ国は大体レスト系のカードが多いのですが、レスト系のカードは多く採用しているので、引いたら使うというイメージで回しています。
なので、サーチしてまでは使わないなといった感じです。
また、8キッドで永遠に耐久するわけでもないので、8キッドの横にももの助を置いて毎ターン起動メインを使用するといった使い方もイマイチです。

光月おでんの不採用
光月おでんは、強力なカードですが、連続攻撃はリーダーと少し役割が被ることと、出した時の盤面への影響度は8コストキッドの方が上であると感じました。
実際に、おでんと8コストキッドがにらみ合いになった場合は、8コストキッド側はブロッカーやカウンターでおでんを適当に流しつつ、8コストキッド以外のキャラでも同時に攻められるので、8コストキッド側が有利なように感じました。

雷ぞうの不採用
8コストキッドとセットで採用されていることが多いイメージですが、ももの助が無いと、レスト2体の条件を満たしにくいことと、先2で出してもそこまで強くない(ネコマムシの方が強かった)ので採用しませんでした。
カウンター1000持っているのは偉いので、今まであげたカードの中では一番採用に近いと思います。

ブロッカーのローの不採用
1弾環境の頃から、緑単に採用するローは強いと思っていません。
理由としては2点あり、「5コストなのに3ターン目で出しても強いかどうかが、盤面や手札に依存している」、「後半出すなら7コストキッドやホーキンスの方が相手にプレッシャーが与えられる」ということです。
ブロッカーは8コストキッドを守る際に重宝しますが、磁気弦でも同様に相手の高パワーの攻撃を受けることは可能なので、必須とは感じませんでした。
出したネコマムシやイゾウを手札に戻せるのは強いですが、モモの助や雷ぞうを採用しないと微妙だった為、採用しませんでした。

気づかされた緑単キッドの弱点

この緑単キッドですが、実際にCSやスタンダードバトルでそこそこ勝てるものの、赤単ゾロや緑単錦えもんへの負けが目立ち、原因としては「序盤コケてそこからずっと盤面が不利な状況が続いてしまう」ことでした。
先述していた緑単キッドの弱点「錦えもんに比べて序盤プレイするカードが弱くなりがち」という部分が想像以上に大きかったです。

更には、この頃トレンドとなっていたモビーディック型の白ひげや、それに強いとされる赤単ゾロが増えるのは目に見えていたので、赤緑系統のデッキに対して勝率を上げるのであれば緑単キッドではなく緑単錦えもんを使用すべきだと結論づけました。

前置きはここまでとして、早速使用した錦えもんの解説に入ります。

2.緑単錦えもん解説

こちらが今回CS東京で使用したデッキレシピです。
ちなみに戦績については下記です。
予選
1回戦 黒単サカズキ 後手選択 勝ち
2回戦 黒単スモーカー 後手選択 勝ち
3回戦 緑単錦えもん 後手 勝ち
4回戦 赤緑ロー 後手選択 勝ち
5回戦 赤単ルフィ 後手選択 勝ち
6回戦 赤単ゾロ 先手 負け
7回戦 赤単ルフィ 後手選択 勝ち
8回戦 緑単錦えもん 先手 勝ち

本戦
1回戦 緑単錦えもん 後手選択 勝ち
2回戦 緑単錦えもん 後手選択 勝ち
3回戦 赤単ゾロ 先手選択 負け
ベスト8

同じレシピを使用した他の3人の戦績は
6勝2敗、6勝2敗、ベスト16
と、かなりの高アベレージを記録しています。

採用カード解説

ここからは有料部分となります。
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