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人前で話すときに大切な3つのこと
学校の先生は、人前で話すことが仕事です。
これまで、子どもたちだけでなく
多くの大人の前でも話してきた経験から
人前で話すときの3つの大切なことをお伝えします。
1 心の解放
「人前で話をするのは苦手だなぁ。」
「どうしても緊張しちゃうなぁ。」
人前で話す時は、まずは自分との闘いですよね!
そんな時に、自分を応援する言葉を紹介します。
①失敗を受け入れるマインドを作る
「全力でやって失敗してもいいじゃないか。
その時は、失敗から学べばいい」
このように、失敗より「全力を尽くす」ことにフォーカスすると、
「今、ここ」に集中できるようになります。
②価値づける
「緊張するほどの舞台に、自分は挑戦しようとしている!」
「人前でも話せるように、自分は変化しているんだ!」
このように、挑戦している!
変わろうと一歩を踏み出している!
って自分の行動を価値づけると
「やってみよう」という気持ちが湧いてきます。
③無用な〈しがらみ〉をなくす
「見栄を張って、自分をよく見せようとするのは、やめよう」
「全員から褒められようと思わず、たった一人の心に刺さればいい」
得てして、緊張してしまう時って
「人によくみられたい」「みんなに褒められたい」
って、周りの評価を気にしすぎていることが多いです。
その「よく見られたい」ってしがらみを脱いでみると
案外、ラクになったりするものです。
2 個性を溶け込ませよう
A Iには話せない、書けないような
自分の個性を溶け込ませると、相手が「聞きたい」って話になります。
じゃあ、個性ってどう入れるといいの?
ってことを書いてみます。
①「個人的な」自分の意見を入れよう!
例えば、雪が降った時のエピソードを話すとき、
多くは「楽しく遊んだ」とか言いますね。
そんな時に「自分は雪が嫌いだ」と個人的な意見を入れると
「なんで?」って理由を知りたくなります。
※九州は雪があんまり降らないので、雪が降ったらテンションがあがっちゃう!
みんな、それぞれ自分の考えを持っているのだから
堂々と、自分の意見を言っちゃいましょう。
★〈心から伝えたいこと〉を言葉にするのがいいです。
②自分の「経験」を入れよう
「経験」は、あなたしか持っていない財産です。
あなたしか持っていないものだから、あなたからしか聞けない情報です。
また、経験したことだから
見たこと、聞いたことをそのまま話すといいので
案外、上手に話せたりするものです。
経験したことなので、できれば〈固有名詞〉を使うようにしましょう。
実名、地名、種類など。
例えば「魚を釣った」にしても
「鯛を釣った」、「鮎を釣った」では
聞き手のイメージが変わります。風景も変わります。
3 聞き手に近づこう
聞き手との距離があると
何だか伝わりにくい感じがしますよね。
聞き手に近づくために必要なことをお伝えします。
①普段使っている言葉で話す
形式ばった話し方では緊張します。
※あえて、そういった口調で言うときもありますね。
普段使っている言葉で話すと
まず自分自身もリラックスできます。
そして、
★話に「人間の温もり」が生まれます
②表情や身ぶりも大切に
基本は笑顔がいいですね。
表情や身ぶりといった
ノンバーバルなところが相手を引き寄せるカギです。
怖い顔をして微動だにせず話している人には
近づきたくないですもんね(笑)
③「やりとり」を入れよう
一方通行の話は、飽きてしまうので
時折、「質問」を入れてみましょう。
別に、答えてもらわなくてもいいです。
でも、質問されると「?」と思って話に集中し始めます。
また、時には一人でのやりとり
「対話文」を入れてみるのもいいです。
「ねえ、冷蔵庫の中のプリンないんだけど知らない?」
と私が聞くと
「それ、私が食べちゃった!」と娘。
「えー、大切にとっておいたのにー!」
「私のためにとっておいてくれて、ありがとう!お父さん大好き」
もう何も言えなくなっちゃいますね。
・・・みたいな
この「やりとり」で
「一方通行」の話にアクセントがつきます。
こうやって、相手を引き寄せていきます。
以上、大きく3つのくくりでお伝えしました。
この上に、テクニック的なことが乗っかりますが
この3つができれば、もう花丸です✨
いや、苦手な人が、人前に立つだけでも大花丸です!