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「チャンバワンバjourney!!」宮城公演 備忘録

この記事はDIALOGUE+ツアー「チャンバワンバjourney!!」に関するネタバレを含みます。広島公演、または宮城公演に参加された方以外はこの先の内容を読まずにこちらに進んでください:

https://t.pia.jp/pia/ticketInformation.do?eventCd=2418253&rlsCd=001

オケライブでここまでできるのかとDIALOGUE+のまた新しい境地が見えました。今までのバンドワンマンに匹敵するような満足感の高いライブをやっているので、見て損はないです。11/17(日) KT zepp Yokohamaで会いましょう。

また、広島公演の内容にも一部触れますので、そこでやった曲について知りたくない方なども気をつけてください。








ーーーここからネタバレありーーー


まず、宮城公演後にこの備忘録を書こうと思った経緯について。

自分は広島公演はフロアの最後方で見ていたのだが、ステージの低さもあってメンバーは9割くらい見えなかった。また、今回はライブハウスでスタンディングかつオケ歌唱でツアーを回る。そのセットリストはLiEや概論に続くちゃんとしたチェックポイント的なライブのセットリストとなっていて、この新しい環境で内容は「いつもの」をやるというのが個人的な想定と違ってマインドの持っていき方が難しかった。
この2点が相まって、私自身は広島公演では今回の公演のポテンシャルをまだ「理解」できていないと感じ、仙台ではちゃんとメンバーが見える位置で、もう一度フラットな気持ちで見ることにした(なのでセットリストも意識的にあまり覚えないようにした)。

そうやって見た宮城公演の感想は上にも述べた通りで、ちゃんと今までのバンドで回っていたツアーに匹敵する満足感があって、無事DIALOGUE+最高!!!になれた。
(こう感じた理由としてもう1つ、ブルーライブ広島より仙台GIGSの方が圧倒的にオケの音が良かったというのも大きい)

ということで、仙台で初めて渡されたものを100受け取ることができたので、このタイミングで備忘録を残すことにした。
ただ100受け取ったと言っても、DIALOGUE+のライブは見るところが本当に多くて、1回のライブで細かいところまで全部見るというのは難しく、この記事では全体の流れ、概観に関する言及が多くなることを予め注意しておく。


(1ブロック目)
SE
Domestic force!!
人生イージー?2023
ぼくらのユニバース


対バンやフェスなどでお馴染みの入場SEからドメフォの最初のセリフ部分カットしていきなりイントロから。この繋ぎかっけえ。1曲目にドメフォが来るというのも非常にびっくりで、1曲目から非常にテンションが上がる。オケの音に関して、低音をめっちゃ上げてて踊れるな~となっていた。

田淵智也のセットリストの作り方として、1曲目は絶対予想つかない曲、そして2曲目にみんなで盛り上がれる曲を持ってくるというのが王道である。
フロアのみんなが自由にぴょんぴょんしてて、さあ楽しいライブが始まった。みんなで楽しんでいこう!という雰囲気が会場全体にできていて狙い通りであると感じた。
オケの音について、ブラスの音がなるべく下げられていて、音源よりもバンドライブの時の感覚に近くて、オケなのに抵抗感をあまり感じず純粋に楽しめてとても良かった。
あと思ったこととして、イジハではなくイージーなんだということは感じた。イジハは今年出たシングルで、1つ前のツアーで後半のいい位置で輝いていたので、次は1ブロック目かなと勝手に考えていたので。ただまあイジハはここで果たすべき役割を果たせるほどまだ育っていないという判断なのかなと何となく納得はした。(このブロックはM1もM3もワンダーなので、M2は硬く行きたいという判断も納得できる。)

1ブロック目の〆としてユニバース。これもまたこの曲の今までにない使い方でびっくり。
おかわりなしの正規尺でちゃんと終わらせたのも含めてとても良かったと思う。


(2ブロック目)
ダイアローグラップ(表記不明)
FU-TSU-TSU-KA I love you
シャーベットマーメイド
MAHOROBA-Deli
あやふわアスタリスク

デネブとスピカ
ドラマティックピース!!
流星群の向こうで (広島: 夏の花火と君と青)


仙台のハイライトはこのブロックであったと思う。
中盤ブロックが良いというのは最近のDIALOGUE+のライブで良く感じることで、「魅せる」「聴かせる」ブロックが非常に映えているというのは、ライブパフォーマンスの地力が上がっていることの何よりの証左であると感じる。

ダイアローグラップいい曲ですね〜初めて聴いても一緒にノれる感じがすごく良い。
「DIALOGUE+がやっちゃおう!〇〇の街を盛り上げよう!」っていう歌詞(うろ覚え)は、初めて自分の街にDIALOGUE+が来てくれた…って人にとってはすごくうれしいのではないかと思った。
あと、広島から仙台で、1ブロック目後の暗転からこの曲がかかるまでの時間がかなり短くなったのがすごく良かった。仙台は1ブロック目からシームレスに2ブロック目に入っていく感覚があった。(広島は本調子でないメンバーが複数いたのでその都合で暗転長めに取ってたところもあると思うが。)

そしてここでふつつか。「新曲鍛錬公演」だし年末に「DIALOGUE+3」を冠したライブもあるので、今回は序盤であっさりとやってしまう。DIALOGUE+というユニットは新曲をこういうやり方をしていくのもアリだなと感じた。
ただ、流れとか関係なく、普通にいい曲すぎて泣いてしまった。ライブではメンバーから直接この言葉を届けられているという感覚が強く、私はそれにとても弱い。
ダンスは「かわいい」方向に振っているはずなのにそれも何故か泣けてしまうのは不思議である。
あと今回のツアーは各公演ごとに新曲を2曲ずつ初披露していくと聞いていたので、ここで広島と同様ふつつかが来たことに仙台ではびっくりした。
「あれ?このあとどうするんだろう?20曲もやってるからこれ以上曲数増やすことはできないぞ?」とか考えてた。

続いて特殊イントロからのシャベマ、そしてまほろばと繋がっていく。
この2曲の流れが特に良かったと思っていて、一気にここからライブに没入していった感覚がある。
仙台は広島よりオケの音が良くなっていたと上で述べたが、シャベマは特に良くなったと感じた。本当いい曲で、ただ歌とパフォーマンスに見惚れていた。

まほろばは、今回の「こいつこんないい曲だったのか大賞」である。
振りコピとか関係なく、めちゃくちゃのれて踊れた。こんな踊れる曲だったっけ!?ってなったし、メンバーのパフォーマンスもこんなキレキレでかっこよかったっけ!?ってなっていた。DIALOGUE+のライブで来るのが楽しみな曲がまた1つ増えた気がする。

今回は原曲通り「そっと閉じて月夜に集いし私たち」と終わる。
一瞬の間があって、さあ何が来る?(僕愚か?)となったら、ねねさんの歌い出しであやふわアスタリスクが始まる(いつの間にかそのねねさんを前に円形のフォーメーションになってるのもびっくり)。この間がうまくて、一瞬次はなんだとワクワクを煽って予想外の(ではあるが納得の)繋ぎをしてくるのが気持ちいい。こういう瞬間がライブの大きな魅力なんですよね。
パフォーマンスは非常に安定していて見入っていて、スタンディングという座席指定よりも集中力を維持するのが若干難しい環境でこういうブロックを成立させるのはライブパフォーマンスの地力を感じる部分であった。
あと、広島仙台ともに宮原さんは喉の調子があまり良くなかったように感じたが、そんな中でも最後のソロは精一杯振り絞って歌っている感じがあって、踏ん張るところはしっかりと踏ん張って果たすべき役割を果たすのがかっこいいと感じた(かすか2C後のソロもそうだった)。


先に演奏した曲のタイトルを組み込んだ短い朗読があって最後に「僕たちの恋は平行線のままだった」(うろ覚え)と言って、やった!デネブとスピカだ!になる。
普段のバンドライブでは下げられてるストリングスを中心とした同期の音がいつもより(相対的に)上げられていて、素晴らしいサウンドをライブハウスの音響でデカい音で聴けるというのがこれもまた非常に気持ちよかった。

ドラマティックピース!!はいつもの鬼繋ぎ。ここのイントロめちゃくちゃ音デカくてめちゃくちゃ気持ちよかった。ただひたすら楽しい〜〜ってなりながら声出して踊りまくってた。

次は確か夏花火だったよな…と思ってたら流星群の向こうでが始まる。
シャベマからドラピまでの流れが良すぎて、「今回もふつつかやったけど初披露2曲はどうやって入れるんだろう」なんて考えてたことも忘れていたタイミングで来たので、そういえばふつつかじゃない位置で初披露が来るんだった!になった。
いつもステージを広く使ってフォーメーションダンスを魅せているDIALOGUE+の8人が中央にぎゅっと集まって並んで歌ってるシーンというのがかなり好きで、ぼくらは素敵だ、かすかでたしかで印象的だが、この曲の最後もそうなっていてそこがかなり感動ポイントであった。


(3ブロック目)
MC
凍てついて秒速 (広島: たびのとちゅ)
ガガピーガガ (広島: I my me mind)
かすかでたしか


ここで閑話休題、MCはライブ前日に仙台であったことの話。みんな話したい話題が多かったが、1日で面白いこと起きすぎだろwwwの気分で聞いてた(マインドが良い)。
そして次の曲に繋げるために新曲の話に。「初披露はまだ流星群の向こうでの1曲だけ」という話をしてたら、「ふつつかは広島でやったのでー」につられてまゆが「everythingも(初披露じゃない)」って言っちゃって、everythingは今日まだやってないぞーとウケてた(マインドが良い)。

そして披露された新曲は凍てついて秒速。この曲、歌もダンスもめちゃくちゃ難しいとメンバーたちがずっと言っていたが、あれだけ言っていた曲の初披露とは思えないくらい、難しいことをあっさりとやってのける彼女たちがいて、シンプルにすげえ!かっけえ!の気分になっていた。
ダンスについて、A, Bメロずっとキレの良くてかっこいい動きが続いてて、サビになったら曲と同様にキャッチーな振りになるの良いなと思った。この曲、なんかやばきゅんみたいに今後ライブで育ちそうな香りを感じた。

最後の内山さんの「これは訓練ではない」ののち、次の曲はなんだ…という息を飲む空気がフロアに広がっているところに、ガガピーガガの激強イントロが鳴る。これもまたびっくりで、新曲以外の曲も変えてくるのかと。アフタートークで田淵本人も解説していたが、確かに秒速の次にガガピーガガが来ることの納得感はかなり強い。前日にガガピーガガのDance performance videoが公開されたのは伏線だったか〜!広島で I my me mind をやったのは緒方さんの凱旋公演だからか〜など色々と腑に落ちていた。ダンパフォ動画を見たばかりだったので、今回はよりフォーメーションに注目して見れたと思う。またこの曲のダンスはツアーDIALOGUE+1の映像がyoutubeにあるため良く見ているので、それと比べて細かい手の角度の揃い具合などが良くなっているのを感じた。

そして若干の静寂ののち、かすかでたしかが流れ始める。この曲は広島で一番印象に残っているシーンがある。広島公演のねねさんは本編中はずっと座っての歌唱だったのだが、かすかでたしかのラスサビ前の「心は繋がっていて」で8人が真ん中に集まっていくところでねねさんも7人に合流して一緒に並んで歌っていたのがとても感動した。広島公演はDIALOGUE+8人の絆をより強く感じた公演だった。


(4ブロック目)
everything!
20xxMUEの光
チャンバワンバfancy!!
うしみつあっパレイド
ユートピア学概論


最近定番となってきた「DIALOGUE+!イエイ!」の煽りからeverythingに。余談だが、この煽りからわたしたちのラプソディーに繋がったらめちゃくちゃきれいだなとふと思ったのでどっかでやってほしい(今回のeverythingは流れ上切れないので横浜ではないでしょう)。

このeverythingがとても気持ちよくて、今回の「こいつこんないい曲だったのか大賞 その2」だ。会場にいる人たち全員が幸せになれるようなそんな空気感に満たされていた。私も多幸感に満たされて自然と体が振りコピをしていた。素敵な時間だった。この曲が最後の盛り上げブロック1曲目という非常に重要な位置を担えるだけのポテンシャルがあったことにも感動した。

そして20xx→チャンバワンバ→うしみつ→ユートピアの流れはもう楽しすぎ!!!まさに「嬉しい!楽しい!大奮発だよっ!」だった。カップリングのチャンバワンバがしっかりとこの(実質)最終ブロックの一番いいところにいてちゃんと輝いているのもポテンシャルを感じられてすごく良いと思った。

うしみつは内山さんのダンスに思わず目を奪われていた。まず言っておきたいこととして、内山さんは本編を通してずっとダンスのキレも歌の安定感も抜群で、この過酷なセトリでも疲れを感じさせなかった。今年の概論ツアーあたりから毎回パフォーマンスの印象がそんな感じで、本当にいま名実ともにチームの「エース」になっていると感じる。そして、彼女のダンスは、ちゃんと体を使わないといけないダンスをあっさりとこなしている感があると思っているのだが、このうしみつでは楽しくて楽しくてその気持ちがあらゆる所作に溢れているような雰囲気を感じてドキッとした。特にサビの「あっぱれ」の前の2回手を叩くところの叩き方が好きです。

ユートピア学概論は大団円!!という感じで、フロアがみんなそれぞれ好き勝手に手あげたり飛んだりして楽しんでるような景色がすごく良かった。まだリリースされて半年くらいしか経ってないのに、もう大冒険のような立ち位置の曲になったなと感じた。あと過去最大に同期の音が上がってて気持ち良すぎた。


(5ブロック目)
MC
透明できれい


内山さんの「もっと私たちのことを好きになってください」(うろ覚え)という言葉から透明できれいに。このMCがあったことで、約3年前のDIALOGUE+1の時期の彼女たちの言葉であったこの曲を今やることの意味がより明確になって、すごく良かったと思う。
DIALOGUE+1はDIALOGUE+の1stアルバムで、フェーズとしては新規獲得期であり、これから「かくめい」を起こしていくという時期で、そこでの「どうしようもないくらい好きになってね」は彼女たちとまだ出会ったばかりの人、これから知ってくれる人に向けた、これから私たちのことを好きになってねというニュアンスの大きい言葉であったと思う。
一方で活動6年目になり、今の固定ファン層と今後どれだけ長くやっていくかというフェーズになった今の彼女たちの言う「どうしようもないくらい好きになってね」は、いま彼女たちを好きな人たちに対して、これからも一緒に進んで行って、もっと、どうしようもないくらい、好きになってね。という言葉になっていた。
概論のぼくらは素敵だもそうであったが、メッセージ性の強い曲に対し、その時期に合わせてまた新しいメッセージを付与していくことがすごく良いことだと思った。

仙台の透明できれいでもう1つ印象に残っていることは、内山さんのMCで宮原さんが泣いていて、しかもそれを2A頭のソロまで引っ張っていたことである。ステージ上で宮原さんがここまで泣いていることは珍しい(初めて?)と思った。宮原さんは学業の件もあり、このユニットのメンバーとして続けていくかの瀬戸際に立っていた時期もあるだろうということもあって、デビューから5年半経った今でもこの8人が揃ってライブができていて本当によかったな………と強く思わされた。

私は内山さんのMCから泣いていたが、泣いている宮原さんを見てさらに感極まり、そして落ちサビで涙が止まらなくなった。自分はツアー「DIALOGUE+1」からのログっ子なので、あの時の「どうしようもないくらい好きになってね 大丈夫 僕たちがさせるから」「君と見たいよ 輝いてやまない景色を」という言葉を信じてここまで来て本当に良かったと思ったし、これから先ももっとたくさん「輝いてやまない景色を」見せてくれるだろうということも強く感じた。


(アンコール)
はじめてのかくめい!2023


このアンコールも宮城公演で非常に印象に残っているシーンの1つであった。
まず前提として、広島公演ではアンコールがなく、観客のアンコールに対してまなつさんが声だけで「アンコールは時間の都合でできないのでお知らせだけします!」と言って12thシングル「TREASURE!」の告知をしたのだった。
仙台も同様かな〜と思いながらアンコールをしていたら、30秒くらいでまゆとやかんが飛び出してきたのでびっくり。そして引き続いてメンバーも出てきた。
そして、アンコール何も決まってないので今から作戦会議をすると言って、ステージの中央後方に8人で輪になって作戦会議を始めたのだ。

この時、2024.7/26に日本武道館で行われたUNISON SQUARE GARDENとクリープハイプの対バンライブ「fun time 歌小屋」の光景が瞬時に思い出された。
このライブはユニゾンの20周年で行われた武道館3daysの最終日で、2組の演奏が終わったあとにアンコールが起こり、ユニゾンの3人が出てきて、全く同様にステージ上で3人が三角形の形になって作戦会議を行い、結果として「シャンデリア・ワルツ」を演奏した。
この日のライブは、DIALOGUE+メンバーの少なくとも半数が現地で見ており(メンバーのインスタのストーリーズなどで確認)、まさにそのときの光景を真似したのだ!と確信した。
このようなことであったり、先日のタワレコの取材で内山さんと緒方さんがユニゾン武道館を見て「武道館に立ちたくなった」と言っていたり(下にリンクを貼っておく)、総合Pがロックバンドとしてやってきたことを、そのライブを通して「これかっこいい!やってみたい!」と思わせて、DIALOGUE+のメンバーに継承されていっているのがなんとかっこいいことかと感動している。

その場でオケが流せるかマニピュレーターさんに確認したり、練習してきてないのでメンバーが歌を飛ばしちゃったりと、真の意味で予定調和でないアンコールを見て、アンコールってこれでいいんだよの気持ちになった。




最後にセットリストについてすごいと思ったことを1つ。仙台公演のセットリストは
DIALOGUE+1から5曲(うちシングルが2曲)
DIALOGUE+2から4曲(うちシングルが1曲)
DIALOGUE+3から6曲(うちシングルが2曲)
となっていて、3枚のアルバムからバランスよく入っている。+3はまだ出たばかりで育ってない曲が多いので置き方は守っているが、+1と+2のアルバム曲は各ブロックに散らばっていてしかも全部おいしい使い方されていて、なるほどこれが「1stから3rdまでのアルバムの曲がどこでもやれるようになったら無敵のアーティストになれる」と田淵Pが言っていたことかとその一端を感じて、DIALOGUE+の今後も楽しみだと思った。


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