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シティリーグおかぴー優勝記念!!! マッドパーティ

こんにちは はる(https://twitter.com/haruN_poke)です。

今回はシティリーグアディショナルシーズンでおかぴーが使用し、優勝したマッドパーティの解説記事です。
おかぴーはポケカ公式チャンネルにも出演経験があるプレイヤーです!

マッドパーティは山札を掘りきることができるので、採用したカードの数枚の差が大きく出ます。プレイングではあまり差が付きにくいデッキなので、不利とされる3神やウーラオスインテレオンには今までのマッドパーティにはないカードを入れるなど、デッキリストで勝てるようにしました。 
今回の記事はシティリーグでデッキ選択に悩む方向けに、デッキ構築やデッキ選択の経緯をかなり詳しく書きました。環境考察については現スタン環境の総括的な内容にもなっているので、次のCL新潟に向けてスタンの振り返りをしたい方は是非お読みください!


スタンダード環境考察


CL愛知から四天王戦で大きくスタンダード環境はメタが進みました。CLでは前評判が高かったビクティニVMAXや3神ザシアンがよい結果を残せず、ミミッキュを採用したれんげきインテレオン系統のデッキや炎、悪パーフェクションが躍進しました。特に悪パーフェクションはマスターリーグでは突出した成績は残せなかったものの、上級者の間ではデッキパワーの高さが知られていました。結果翌週の四天王戦ではとーしん選手やよし選手などが持ち込んで見事勝利し、一気に人気が爆発しました。ここまでの流れをもう少しわかりやすくまとめます。

・CL前(3/28)ビクティニVMAX、3神ザシアンがtier1に

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・翌週四天王戦頃(4/4)炎・悪パーフェクションがtier1に

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1週ごとにメタが進んでいっていることが分かります。そして今までの傾向からしても、次の週には前の週に活躍したデッキの数が増え、そのデッキに相性のいいデッキが勝利していることが分かります。
四天王戦後のtier表は
Tier1 3神ザシアン 悪パーフェクション
Tier2  ウーラオスインテレオン ビクティニ 炎パーフェクション
Tier3  ムゲンダイナ マルヤクデ
Tier4  マッドパーティ 草パーフェクション
になっていました。
次におかぴーのシティリーグに向けて調整をしていてわかったことをまとめます。
1. 悪パーフェクションのデッキパワーが圧倒的に高いこと
2. 悪パーフェクションか、悪パーフェクションに勝てるデッキでないとシティリーグに持ち込めないこと
3. マッドパーティが実は3神ザシアンにもウーラオスにも勝てること
それぞれ詳しく解説していきます。

1. 悪パーフェクションのデッキパワーが圧倒的に高いこと
これはスタンダードのデッキを一通り回してすぐに気が付きました。悪パーフェクションはデッドムーンGXによって一方的に試合を進めることができるので、スタンダードのデッキとは思えないほど理不尽に試合に勝つことができます。


2. 悪パーフェクションか、悪パーフェクションに勝てるデッキでないとシティリーグにもちこめないこと
これは1から直接つながる話です。悪パーフェクションのデッキパワーが高すぎるので、僕らはまず上のtier表から悪パーフェクションに不利なデッキ、特に簡単にデッドムーンGXを通されて3枚取られてしまうデッキを除く作業をしました。
まず3神ザシアンです。このデッキはアルティメットレイを使えたらほぼ勝ち確定とされているデッキですが、悪パーフェクションに対してはむしろその逆、アルティメットレイで3枚取った後でさえも捲られてしまうのでとても不利です。つまり相手に約3ターン猶予を与えることになるので、真っ先に使用候補から外れました。
Tier2からはビクティニが抜けました。ビクティニはGXに対して打点が出せず、マニューラGXでさえも一撃で倒せません。ミュウツー&ミュウが入っているので悪に抗えないこともないですが、それならば炎パーフェクションでよく、ビクティニを使うメリットが薄いので候補から外れました。ウーラオスインテレオンも悪側に隠密フードが採用され始めてからはかなり相性が悪いように感じましたが、悪側のプレイスキルが高くないとミミッキュで縛って勝つことができるので一応候補にはとどめました。
Tier3からはマルヤクデです。このデッキも初速がそこまで早くなく、せっかく育てたマルヤクデVMAXも悪のGX技で簡単に倒されてしまいます。
このように多くのデッキが候補から外れ、残ったデッキを並べてみます。
Tier1 悪パーフェクション
Tier2  ウーラオスインテレオン 炎パーフェクション
Tier3    ムゲンダイナ 
Tier4 マッドパーティ
ここに残ったデッキをそれぞれ精査してみます。
初めに来るのはウーラオスインテレオンです。このデッキはミュウミュウ系統に隠密フードが採用され始めたことで、ミュウミュウに対する勝率がかなり不安定になりました。炎パーフェクションにもホラーハウスGXから入られてしまうとサイドレースでかなり不利になってしまいます。悪パーフェクションに安定して勝てないと持ち込むメリットが薄いと考えこの段階で候補から外しました。
次は炎パーフェクションです。炎パーフェクションはオーロラエネルギーと博士の研究を採用することで、溶接工に頼らずに攻撃できるのでとても使い心地がよく感じました。しかしメガミミを採用した悪パーフェクションには有利とはいえず、とーしん選手が四天王戦で採用したことで採用率が増えると予想し使用を断念しました。また、後述しますがマッドパーティに全く勝てないことも候補から外れた理由の一つです。
残るはムゲンダイナとマッドパーティです。この2デッキはどちらもかなり悪パーフェクションに有利を取ることができます。どちらもとてもいいデッキで、だんのうら選手が同日にシティリーグで優勝していることからも、ここまでのデッキの絞り方はとても良かったと思います。しかしこの2デッキには悪い共通点がありました。どちらのデッキも天敵が存在することです。ムゲンダイナはウーラオスやサンダーVといった闘タイプ、マッドパーティはれんげきウーラオスと3神ザシアンです。


3. マッドパーティが実は3神ザシアンにもウーラオスにも勝てること
ムゲンダイナは僕たちの中ではやはり闘タイプに不利で、もともと安定感があまり高くないためできればシティリーグには持ち込みたく無いデッキでした。そこでマッドパーティに研究の時間を割くことにします。
ミカルゲはほぼ環境にいなかったので、課題はれんげきウーラオスと3神ザシアンでした。れんげきウーラオスにはジラーチの特性を止めれば勝てるだろうと考え無人発電所を採用しました。これが功を奏し、ウーラオスVMAXをポットデスで弱点を突いて一撃で倒せることでかなり勝率が上がりました。無人発電所は他のマッドパーティのリストには入っておらず、シティ当日は初見狩り性能も含めて十分対策できたと感じました。
次に3神ザシアンです。多くのプレイヤーが、「従来のジラーチコンボが無いマッドパーティは3神ザシアンに勝てない」という理由で候補から外していたと思います。しかし回してみると、案外勝てることに気が付きます。やはり一番大きいのはやまびこホーンです。このカードのおかげで3神を2体3-3で取るプランが取れます。これ以上はマッチアップ解説に譲りますが、マッドパーティは不利とされるマッチでもかなり戦えて持ち込むことを決めました。
最後にここまで触れてなかった悪パーフェクションについて少し話します。このデッキは前述の通りデッキパワーは高く、ミラーマッチも勝敗がかなりプレイングに左右されるので持ち込んでもいいデッキでした。しかしここまでに書いたような考察をするプレイヤーは一定数いると考えると、ムゲンダイナやマッドパーティなど不利マッチを上位卓で踏む可能性が高く持ち込むのを諦めました。実際に他会場でマッドパーティやムゲンダイナが優勝しているので正解の判断だったと思います。

デッキレシピ

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採用カード解説


マッドパーティ各種
デッキの核となるカードなので各4枚採用。
ヤバッチャ3
ポットデスを4枚進化させると打点が足りなくなるものの、2枚だとミュウミュウやれんげきウーラオスに少し足りないため3枚採用。特にウーラオスにはインテレオンが進化する前にヤバチャを並べないといけないので3枚からは減らせません。
チラーミィ 3
デッキを回す上で何体立ってもいいですが、ベンチや枠の都合上減らすならここだと思い3枚採用に。
チラチーノ3
試合中基本的に2体は進化させるので3枚採用。
ミュウ1
れんげきウーラオスの先2キョダイレンゲキを止めるには必須カードなので採用しました。インテレオンVMAXにも強い点は高評価。
デデンネGX1
デッキを回すのにとても便利なカードですが、無人発電所やグリードクラッシュなどGXであることがデメリットになることも多いので1枚採用。相手にミカルゲを使われてもこのカードのおかげで一気にトラッシュにポケモンを捨てられます。
クロバットv1
無人発電所と合うので1枚採用。勝負所でデデンネと合わせられることや、デデンネがサイド落ちした時でも事故を回避できるのでとても強力な一枚。
レベルボール4
このデッキに入っているほぼ全てのポケモンを持ってこられるボールなので4枚採用。レベルボールのおかげでチラチーノが簡単に立つので回しやすいです。
スーパーボール2
進化のおこうとの選択ですが、このデッキはポケモンが多いことや、初ターンにたくさんヤバチャやチラーミィを並べたいためスーパーボールを多めに採用。
進化のおこう
2ターン目以降しか使えませんが、5枚目のレベルボールとして使えたり、デッキで唯一ガラルバリコオルを持ってこられたりととても便利な一枚。
グレートキャッチャー2
3神ザシアンを重く見ての2枚採用。このカードがデッキに残っているか否かで3神に対する勝敗が変わるのでボスの3枚目と迷いましたがグレキャに。
やまびこホーン
3神ザシアンに対して必須なことはもちろん、他のデッキにも刺さることが多いので便利なカード。
あなぬけのひも
貴重な入れ替え要素として採用。ポケモン入れ替えとの選択ですが、3神ザシアンなどが相手の時に裏を呼んで2-2-2のプランが取りやすいためあなぬけに。
回収ネット1
デデンネなどマッドパーティのポケモンでスタートした時にダメージが足りなくなるので採用。このカードも3神を一撃で倒すのには必須級のカードなので抜けないと思っています。また、インテレオンのクイックシューターでダメージの乗ったポケモンを返すプレイはとても大切です。入れ替えカードとしても重宝でき、2ターン目に安定して攻撃することを支えてくれます。
uターンボード1
デッキのポケモンが全て逃げる1なのでふうせんではなくuターンボードを採用。剥がされても手札に戻るので最後に縛られて負ける心配も少しだけ減ります。
ふつうのつりざお1
デデンネ、クロバットやチラチーノ、ポットデスなどデッキを回すために必要なカードを切りすぎてしまう時や、ミカルゲを意識してトラッシュのポケモンの枚数をコントロールする時に使います。
ホミカ2
博士の研究4枚だけだと安定感に不安があったので2枚サポートを追加で採用。博士と違って手札のキーカードを切らずに使えるのでとても便利です。
ボスの司令2
3枚ほしいですがグレートキャッチャーとの選択で2枚に。
無人発電所1
ジラーチGXの特性を止めて、れんげきウーラオスの弱点を突くことができるので採用。初めは他のデッキに対しても強いと考えて2枚採用でしたが、ミュウミュウなど無人発電所が刺さる他のデッキには無くても勝てるので枠の都合上1に。ミラーマッチでは相手はデデンネGXしか入っていないことも多いので今後も強いカード。
トリプル加速エネルギー
始めは2枚採用でしたがほとんど使わないことに気が付いて枠の都合上1枚に。非GX,V同士の殴り合いにならない限りはこの枚数で足ります。

候補カード・不採用カード解説


フィオネ
Bレギュレーションのコンボマッドパーティにはよく採用されていたカード。このデッキではチラチーノがベンチスペースを埋めるため使い勝手が悪く、やまびこホーンで相手にベンチを埋められて使えない場面もあるので不採用に。
ミカルゲ
ミラーマッチで強力なカード。今後ミラーマッチを意識してトリプル加速エネルギーの2枚目を採用するくらいならこのカードを採用するほうがいいと思います。
ヤレユータン
ツインエネルギーを山札に返したい場面も何度かあったが枠やベンチの関係で不採用。


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セイボリー
やまびこホーンで強引に3-3のサイドプランを取りたいときに使えるカード。このカードを採用するにはグレートキャッチャーが2にともだち手帳まで必要で枠がないため不採用に。
ともだち手帳
主にグレートキャッチャーやボス3枚目との選択枠ですが、やはり3神に勝つにはグレートキャッチャーが必要なのでグレートキャッチャーを優先しました。
リセットスタンプ
始めは採用していましたが、壁になるポケモンもおらず使う場面も少ないため不採用に。優先順位としては63枚目くらいのカード。

デッキの回し方は、チラチーノを立てつつマッドパーティをひたすら捨てて殴るだけなので細かいプレイングをマッチアップ解説で書きます。

マッチアップ解説

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対3神ザシアン
意識すること
サイドプランを3-3か2-2-2で決めて戦う
細かいプレイング
まずサイドプラン3-3の場合。最初の3神を倒した後、やまびこホーンでもう一度3神を引っ張ってきて倒すことを目指します。ダメージは3神に集める必要があるため、できるだけザシアンなどに無駄なダメージを乗せないようにしましょう。やまびこホーンで復活させた3神を倒すにはマッドパーティがトラッシュに14枚必要なので、余計なホルビーを出す余裕はありません。もし盤面から戦うポケモンが消えてもホルビーはいつでも釣り竿から呼び出せるので基本的にポットデスとチラチーノだけを場に出して戦いましょう。
次にサイドプラン2-2-2の場合。相手がマッドパーティとのマッチに慣れてくるとこのサイドプランを取る必要が出てきます。あなぬけのひもを駆使して裏のザシアンなどを倒しましょう。ボスで相手のポケモンを倒す際は、グレートキャッチャーが使えないVポケモンから倒すのが大切です。
その他気を付けることとしては、デデンネなどマッドパーティのポケモンがやまびこホーンで呼び出されるのでなるべく早く盤面は埋めましょう。

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対悪、炎パーフェクション
このマッチはかなりの有利マッチです。どちらもほとんど気を付けることはありませんが、しいて言えば山切れです。悪ミュウのデッドムーンGX,炎ミュウのホラーハウスGXで釣り竿が使えず不意に負けてしまうことがあるので山札の枚数だけは気をつけましょう。仮にミカルゲが出てきても勝てるくらいには有利だと考えています。

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対ウーラオスインテレオン
インテレオンが2体立つとクイックシューターで簡単にヤバチャが倒れてしまうので大変なマッチです。ポットデスが場にいないとせっかくの無人発電所が無駄になってしまうのでヤバチャを1ターン目や2ターン目になるべく早く3体並べましょう。ヤバチャは闘抵抗を持っていてウーラオスVのひるがえすで倒されないのも大きいです。このマッチのもう一つのポイントはなるべくホルビーを出さないことです。ホルビーは対照的にひるがえすで倒されるうえに、後半クイックシューターの餌食になります。
また、クイックシューターでダメージが乗ったポケモンを回収ネットで回収するプレイはとても大切なのでネットは大事に扱いましょう。

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対ムゲンダイナ
ポットデスがパワーアクセルで倒されるのを防ぐために序盤はホルビーで戦いましょう。終盤は前述の通りミカルゲ対策を含めホルビーは出さずにポットデスで戦うことになります。2-2-2でサイドを取ることが理想なのでムゲンダイナを倒せる220ダメージラインを目指してポケモンを捨てましょう。

ミカルゲって…

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マッドパーティの最大の敵はやはりミカルゲでしょう。このカードは今後増えることが想定され、これからマッドパーティを使うことに気が引ける人も多いと思います。しかし回してみると想像よりミカルゲが出てきても戦えることが分かります。マッドパーティのポケモンが13体落ちているとすると、その他のポケモンと合わせて試合終盤トラッシュには16体程度のポケモンが落ちていると思います。ポットデスのhpが60なので、ホルビーを出していなければサイドは2枚取れるだけで済み、これはGXやVが倒されているのと変わりません。つまりホルビーを出さないことが一番のミカルゲ対策です。もう一つのポイントは出来るだけデデンネGXを温存することです。山札にポケモンが戻された後は、ホミカややりくりの後デデチェンジで大量にポケモンを捨てれば復帰できます。

おわりに


環境のデッキにほぼ五分以上で戦えるとても強いデッキです。ミカルゲが出てきてもまだまだ戦えるのでぜひ使ってみてください!
ここまでお読みいただきありがとうございました。
ご質問、ご要望などありましたらTwitter( https://twitter.com/haruN_poke )の方で受け付けております。


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