ロストギラティナ解説!!!&新環境の整理
■はじめに
こんにちは
はるです。普段は日本の友人や海外チームのLimitlessとポケモンカードをしています。もう最近はyoutubeで知っている人の方が多いかもしれません。
今回は自主大会で活躍したギラティナVstarの解説記事です。
一部動画と重複する点もあるため、今回の記事は徹底的に強くなりたい人向けです。
練習動画では普段の練習風景を撮影。分岐を議論しつつ2時間程対戦しています。
初の試みなので、Twitter等で反応もらえると嬉しいです。
■デッキリスト
■新弾環境考察
・新環境の想定Tier表
レギュ落ち後も目に見えて強いのはロストギミックのデッキとミュウでした。
そして新弾で活躍したカードは、ミライドンexとサーナイトexくらいで、SV環境の大枠が決まりました。
Tier1 ミュウ ギラティナ
Tier2 ロストバレット(炎)
Tier3 サーナイト ロストバレット(水) ミライドン
ここからデッキを選んでいくわけですが、特に上3つ、ミュウとギラティナ、ロストは頭一つ抜けて強力でした。
この3つからデッキを選ぶ場合、ミュウはピンポイントの対策であるドラピオンが、ロストバレットはクレッフィやサーナイトのミュウツーVunionが気になりました。
そこで最も幅広く戦えて、隙のないギラティナが現環境の真のTier 1だと判断。
今環境はギラティナを極めることに決めました。
■採用カード解説
・ギラティナラインの考察
・ギラティナVstar3-ギラティナV3
ギラティナラインが4-4のリストも最近よく現れていますが、ウッウやヤミラミなどの小物;ロストギミックの評価が高いので3-3が最適だと考えています。
一つ前のルギア環境では、ギラティナを神殿ツツジとセットで3回押し付ける必要がありました。
一方今環境では、ロストが溜まる速度が遅く、序盤はウッウで攻撃することが大半、ギラティナを使うのは2回程度のことが多いので3枚で十分です。
対面ごとに考えてみても、
とほとんどの対面で2回以内に抑え込めます。チーム内でも3-3だとプレイヤースキルが問われて難しいという意見もあり、4-4だとよりシンプルな「ギラティナデッキ」という印象を受けます。
・アビスシークの価値
ギラティナ採用枚数についてもう少し掘り下げてみます。
ギラティナが必要になる要素の一つに最序盤のアビスシーク係の役割があります。しかし今環境、アビスシークの価値はほんの少しだけ低下していると考えています。
4枚採用のメリットの一つは、ギラティナスタート率の向上です。しかし回収ネットが落ちた今、ギラティナスタート→アビスシークでロストを2枚貯めるだけでは、節目のロスト7枚、10枚はかなり遠く感じます。
つまりアビスシークする場合でも、最序盤はキュワワーを絡める必要性が増しています。だからギラティナ4枚目を採用するくらいなら、ネストボールを優先して採用した方がいいように思えます。キュワワースタートして、それからアビスシークに繋げましょう。
・ロストアタッカー達の使い方
・ウッウ2
ウッウ1枚採用のリストもよく見かけます。しかしロストバレット対面や、ギラティナミラーで序盤の主導権を握るために、ウッウは2枚がいいと考えています。
サイド落ちケアの意味合いではなく、特にロスバレ対面ではウッウ中心に試合を組み立てます。回収ネットがなく、ヤミラミの通りが良い今、月光手裏剣を耐え、ロストマインでダメージを余らせず、ツツジ後もリソース0で動きを保証してくれるウッウの価値は非常に高いです。
ボスでマナフィを取るプレイは常に頭に中に置いておくこと。
・ヤミラミ1
ヤミラミ2枚採用のリストもよく見かけますね。このカード、一番2枚欲しくなるのはロストバレット対面だと思いますが、対ロストバレット対面はウッウ中心に試合を組み立てたいので本質ではないと思っています。
ロストマイン対決は相手の土俵です。スイーパーや入れ替えを大量採用しているロスバレ側の方が、ロストマイン対決に優れています。それよりはウッウやゲッコウガで盤面を作る方がギラティナの得意分野です。
ヤミラミ1枚採用だとクララのターンとツツジのターンが被る問題ですが、プレイスキルでカバーできる範囲内です。
具体的な一例を示すと、
・マナフィ1
キュワワーは2体確実に盤面に出す都合上、ゲッコウガの手裏剣に弱くなるのが今のロストの特徴。プレイスキルではどうしようもない部分なので確定枠です。ミラーでの月光手裏剣の通りの良さはぜひ動画でご確認を。
・グッズの採用理由を考えよう
・ネストボール3-霧の水晶1
環境にミュウが多い場合はドラピオンをサーチできるネストボールに軍配が。ロストバレットが多い場合は、小回りが効く水晶が優れています。水晶はエネルギー転送が1枚入っているような感覚で、序盤の逃げエネや、隠し札のコストにできる点が高評価。
・ヒスイのヘビーボール1
ドラピオンやマナフィ、ゲッコウガ、ヤミラミがサイドに落ちたら試合にならないマッチアップが多すぎて、個人的に抜く選択肢はありません。
裏工作以外のデッキでは、ヒスイのヘビーボールは引けないイメージがありますが、このデッキは3ターン目までにアクロマが2回使えれば初手込みで30枚ほど山を掘れるので、そこそこ引けます。ギラティナVをロストに送らなければならないことも多く、その時にサイド落ちまでケアできるこのカードは、1日を通しての勝率を担保してくれます。
・入れ替えカート4
対ロストバレットを考えると必須のカード。ロストマインを凌ぐために4枚採用です。ロストマインでセットされたダメージを回復することで、1ターン延命してサイドレースに勝利することができます。
【ギラティナVstarが逃げられなくても大丈夫・・・?と考えたそこの君へ】
今環境はギラティナVstarがバトル場に立ち往生することは以前より減っています。クイックシューターが環境から消えたことで、前ビタ止めがなくなったことが一つ大きな要因です。(そして忘れがちですが、もともとこの枠は回収ネットであり、入れ替えの総数は今までと変わっていません。)
ミラーでギラティナVstarが前で立ち往生して、ロストマインから捲られるパターンをケアするには、前にエネを2枚確保してベンチにウッウを準備しておきましょう。それだけできれば十分です。
・あなぬけのひも2-ポケモン入れ替え1
現環境はバトル場に倒したいポケモンが多く、あなぬけのひもが足を引っ張ることが多いのでこの枚数に。それでもひもが入っている理由は、気持ち程度のクレッフィケアとひもの効果が有効な局面でピンポイントに引くためです。
・ポケギア1
最初は複数枚採用していましたが、必須枠に枠を取られ遂にこの枚数に。この枠は現状の構築ではジャッジマンとの選択です。
アクロマ+もう1枚くらいが現状のはるnバランスです。
・ツツジ2
ツツジを試合中1回は確実に必要で、序盤アクロマを引けない試合は、捲るために2回使う必要があるので2枚採用に。序盤に使えないツツジが、アクロマ引けない試合を救ってくれるのは面白いですね。実質アクロマ6枚、は言い過ぎか。
・クララ1
エネルギーリサイクルの2枚目と選択と思われがちですが、ほぼ必須級のカードです。マナフィを拾う手段を確保できないと、このデッキはゲッコウガ型のロストに無防備になってしまいます。そして全体的に細めなポケモンラインに回収手段を確保することで、デッキをコンパクトにする役割も担っています。
クララから月光手裏剣を連打するプランまで実践できると、相当ギラティナに慣れてきたと言えます。
■採用候補カード
・頂への雪道
雪道+ツツジはいつでも強力ですが、メインターゲットの一つであるミュウに対して、ドラピオンを出す都合上雪道以外のスタジアムの方が強いと考えて不採用に。
対リザードンロストでも終盤強力ですが、ゲッコウガ分のアドバンテージで相手できると判断。
・ロストシティ
相手のマナフィを消したり、かがやくポケモンを消したりとぎりぎりまで候補だったカード。今回は極限まで安定に振るために不採用に。Limitlessの端くれとして、彼らを見習ってみました。
・ネオラント+ハイパーボール
ハイパーボールで手札がかなり細くなるのが難しいところ。環境初期でスキル差がある段階では、アクロマがなくてもなんとかなりますが、環境後半では甘えが許されずこっちの構築になっている可能性もあります。
その場合
ポケギア→ネオラント
水晶→ハイパーボール
・レスキューキャリー
仮に2枚採用してもヤミラミの2体目を盤面に置くことも少ないので、マナフィまで回収できるレスキューキャリーの方が好みです。それくらい今のロストミラーは月光手裏剣の通りが鍵を握っています。
・森の封印石
ギラティナはVstar技前提の対面が多いので不採用に。これを採用する場合は、エネが枯渇するパターンが増えるので少し構築をいじる必要があります。
■基本のプレイング編
・先手と後手どっち取る?
ギラティナの先後はかなり際どいところです。
表にすると、
こんなところでしょう。みてわかる通り、先攻はVIPパスがないと不安定です。ロストミラーでは後攻でサイド先攻した方が強い点や、ミュウ相手に後手1サイコジャンプでキュワワーを取られるのは感触が悪いので、後攻推しです。
アルセウス系統のデッキなど、露骨に先攻が強いデッキが出たら、また評価は変わるかもしれません。
・基本のプレイ
序盤キュワワーを2体盤面において、ロスト7枚を目指します。回収ネットがないので、基本1ターンに溜まるロストの枚数は4枚が上限と気に留めながらプレイしましょう。
中盤以降は、ギラティナVstarにミラージュゲートでエネルギーをつけて戦います。後半エネ切れしないように、常にエネの枚数には気を遣っておきましょう。全てロストにさえいかなければ、クララやエネルギーリサイクルが入っているので、なんとかなります。
・少し発展して
少しギラティナの使い方に慣れてきたら、ゲッコウガの月光手裏剣を活用していきます。基本の流れは、
水エネルギーの管理が重要なので、サイド落ちは優先して確認しましょう。特に月光手裏剣を通すプレイは劣勢時に有効で、ツツジと合わせて非ルールを押し付けつつサイドを複数枚取りできると、一気に逆転が見えてきます。
■環境デッキ考察~デッキレシピと戦い方~
・ミュウ
レギュ落ちの影響を最も受けなかったのはこのデッキ。フュージョン型も雪道型も最近はジャッジマンが採用されています。
クイックボールが落ちて手札が詰まりやすくなったので、ロストスイーパーの採用がおすすめ。
スタジアム枠はドラピオンをロストに送るロストシティはほぼ必須枠。雪道以外のスタジアムでは、ロストマイン+月光手裏剣の確定数をずらせる結晶の洞窟がおすすめ。
フュージョン型のメリットは、サイコジャンプで小回りが効きやすいことと、クレッフィ相手にフュージョンエネで強く立ち回れる点。
ロスト相手にはメロエッタを場に出したくないので、
スタートはミュウ>ゲノセクト>メロエッタか。
プレイの幅は相当広いので、迷ったらフュージョン型がおすすめ。
【ギラティナ側の戦い方】
ドラピオン+ギラティナのVstar技で3-3取るのが理想。
しかし回収ネットが落ちた今、妨害されつつロストを10枚貯めるのはやや困難なので、勝率は五分に近いです。
ギラティナVはドラピオンとセットで置いて2面作るのが効果的。
しかしギラティナ側には月光手裏剣からロストマインなど、プレイの幅がミュウよりやや広い分少しだけ優勢です。詳しくは動画で。
・ロストバレット
リザードン型、ゲッコウガ型両方あります。
ゲッコウガ型は手裏剣でミラーに強い反面、火力不足が弱点。リザードン型はロスバレミラーに有利がつきません。また、両者相手のクレッフィに無力という弱点を抱えています。
ロストバレットvsギラティナは、大体どの形でもロストバレット側に少しの有利がつきます。その原因はメインパーツのギラティナがこのマッチでは有効に働かないからですね。しかしこの差はかなり小さく、プレイヤースキルに少しの差があれば簡単に覆してしまいます。
とすると大事になるのは他対面ですが、ロストバレットはクレッフィに寄せたサーナイトやミライドンなど、環境外のデッキに対してかなり不安定です。
その点ギラティナは妨害に強いアビスシークに加え、ギラティナVstarの性能が環境外のカードを一掃できるので、現環境ならギラティナを握る方が賢いように思えます。
ただしそのうち動画で出ますが、ゲッコウガ+ファイヤーのロストは今後研究が進んでかなり伸びてくると予想しています。ゲッコウガ型は火力不足で、終盤になるまでギラティナVstarをワンパンできず好き勝手されてしまうのがネック。
はるnが来週大会なら、ギラティナを握るか、ゲッコウガロストに空の封印石を入れた形を研究して持っていきそうです。
【ギラティナ側の戦い方】
リザードン型には動画で紹介した通りウッウを中心に盤面を作りましょう。ポイントは入れ替えカートを最低限温存できるとベターなくらいで、あとは流れで勝てます。
問題はギラティナがスタートしてしまった場合。
リザードン型相手の場合はベンチで隠していてもどこかでスイッチャーで倒されてしまいます。
そのため、
・クレッフィの評価とポケギア論争
クレッフィとポケギア論争が一時期Twitterで話題になりましたが、クレッフィとポケギアを直接結びつけて語るべきではありません。
その前に、「ロストはポケギアなしで回るのか?」という問いがあるからです。
しかし一旦この問いを無視して考えてみます。
まず、クレッフィが果たして本当にロストに強いのかを再考する必要があります。
少し回すと気がつく事実として、クレッフィはどのデッキにも入るほど万能なポケモンではありません。そして仮に入った場合でも、「単に序盤壁→後半置物」のデッキでは、後半ロストマインや月光手裏剣の的になり、逆に足を引っ張ります。
つまりクレッフィはそれだけではロストに勝てず、何か別の要素と組み合わせる必要が出てきます。
具体的には、
こんなところでしょうか。ここで初めて、”クレッフィへの対抗策”としてポケギアが必要か、の議論が始まります。
このように一つずつ丁寧に考えていけば、「“クレッフィへの対抗策“としてポケギアが必要か」に自分なりの答えを出すことができます。
ポケギアなしで回るか、については感覚頼りと個々人のプレイヤースキルに左右される議論になるので割愛。
・サーナイトex
新弾で最も注目を集めたこのデッキ。ミュウツー型、ジュペッタ型、アヤシシ型、最近はカイオーガ型まで出てきました。
個人的なおすすめはアヤシシ型。一言で言えば2種のサーナイトというカードたちがギラティナに弱すぎて、空の封印石を入れたアヤシシ型しか対抗できません。
ミュウツーVunionはサイド落ちが不安定なことはもちろんですが、対ロストバレット以外に明確なメリットが見出せず。
序盤はクレッフィを展開して、盤面作り。後半はアヤシシやクレセリアを活かして戦っていく形がおすすめ。このデッキもかなり可能性を感じています。ただ序盤の安定感が低いのが難点。もじ序盤に絶対の自信が持てないなら、握るべきではありません。はるnはそれでやめました。
【ギラティナ側の戦い方】
クレッフィが出てきても基本はアビスシークでロストを貯めて後半勝負です。クレッフィはロストマインや月光手裏剣で後半回収できるので基本放置しましょう。
サーナイトexにはギラティナVstarを合わせて、非ルールのサーナイトにはヤミラミを合わせましょう。クレセリアや封印石アヤシシは天敵なので要注意。
ボスでクレッフィを呼んで月光手裏剣をするとマナフィが貫通できるのは覚えておきましょう。
・ミライドン
最近はすっかりレジエレキ型が主流に。研究が進んでレントラーVがロストキラーとして注目されています。ミライドンのもう一つのメリットは、クレッフィを前に出し続ける戦術が取れる点でしょうか。レントラーとクレッフィ、どちらに寄せるにしてもジャッジマン4投がおすすめ。ジャッジマンで自分も事故る点や、ジャッジマンを連打するにはドロー力が足りないのが難点。
また、構築以前にミュウにとても弱いので、そこをなんとかしないと現状使えないかもしれません。ドラピオン1枚ではどうにもなりません。
一推しカードは入れ替えカートで、レントラーがウッウの攻撃を2回耐えられるのがいい感じ。
【ギラティナ側の戦い方】
ウッウ+ヤミラミで2枚、ギラティナで3~4枚取りに行きます。レントラーにはめられたら、それミュウはどうするんだよ!って心の中で叫びましょう。でも基本はアビスシークしていれば勝てます。
■練習動画
長いので時間のあるときに。普段の動画は盤面の解説に終始していますが、練習中はこんなふうに分岐を議論しながらやっています。
VS ミュウ
VS ギラティナミラー
■CL愛知に向けて追記(2/24)
簡潔にCL愛知向けに追記しておきます
おすすめデッキリスト
Point
・ポケギアは自由枠
トロピウスやジャッジマン、雪道などに変えても良い。
リサイクルを2枚入れたい場合は[クララ,ポケギア→エネリサ②,ヤミラミ②]
・先攻取りましょう
最近はロストバレットがかなり減ってきているので先攻の方が良い。
・最新情報
空ピカを入れたミライドン、非ルールサーナイト入りサーナイト、一撃ルギア、ダブルターボ入りロストバレット
ここら辺がnote公開後に出てきた最近のデッキです。
当日初見にならないように、リストはTwitterなどで確認しておくのがおすすめです。
自分ならギラティナかサーナイトかパルキアを使っていた気がします。
本番はパニックになりがちですが、次のターンロストをn枚貯めるにはこのターン何枚貯めなきゃかを常に確認しましょう。
それと終盤時間を残すためになるべくプレイを早くすること。
応援しています。
■おわりに
今回は試験的に練習風景をnoteに入れてみました。ギラティナは次のTier1,しかもかなりプレイングが出るので、ぜひ練習してみてください。