【CL横浜&WCS2022】複数上位入賞!!!パルキア最新戦術!
■はじめに
こんにちは
はるです。最近は日本の友人や海外チームのLimitlessとポケモンカードをしています。
今回は、CL横浜で知り合いが複数使用し、
など、一つ抜けて好成績を残したパルキアのデッキ解説記事です。
パルキアの構築・戦術は環境の変化と共に日々進化しています。今回の記事ではパルキアの基本的な使い方と、大型大会でも通用する最新戦術を紹介したいと思います。
僕自身は世界大会で同様のレシピを使用し、日本人パルキアの中では最高位の19位に。
他にはJCSではTop16など半年間パルキアを最前線で使い続けてきました。
世界大会前には、TordやWadaなどみんな一度は聞いたことがあるであろう海外選手とも議論を交わし、今のリストが完成しました。
大会に出た時や知り合いから、
崩れたスタジアム?クロバットって必要?メロンの2枚目はキバナにしちゃだめですか?
等々たくさん質問をもらいました。これらにはしっかりと回答を用意しているので見ていってください。
また、後半ではミラーマッチでのプレイやロストバレットに対する盤面作り方など、実践的な解説を行っています。
10月から始まるシティリーグでも1番結果を残すデッキなのは間違い無いのでぜひご参考に。
■デッキ解説
・コンセプト
安定を最優先にしたリストになっています。JCS明けにアメリカで開催されたNAICにLimitlessやWadaとリストを共有して参加した際、全員が感じたことは2つです。
①安定性が足りない
②2ターン目に裏を取らないと勝てない。
この二つはリンクしていて、②を達成するためには1ターン目の安定性が必要不可欠です。これらを実現するには、パルキアをとにかく並べる構築がいいと判断し、それに最も適したリストにしました。
■採用カード編
採用理由と使い方を簡単に説明していきます。
・パルキアVの4枚採用-今のポケカで大事なこと-
このデッキにはパルキアに先攻1ターン目にアクセスできるカードが11枚入っています。少し前まではパルキアVが3枚の形が主流でしたが、4枚にしたことには明確な理由があります。
パルキアにアクセスできるカードを増やす時、候補になるのは、パルキアV、クイックボール、VIPパス、キャプチャーエネルギーあたりが候補に挙がります。
デッキの安定感を確保するためには、この中だとパルキアVが最優先になりました。その最も大きな理由は、デッキのマリガン率を下げるためです。
※マリガン: たねポケモンが引けずに引き直すこと
副題にも掲げたように、現代ポケカではマリガンによる1枚ドローが大きな差を生み出します。以前よりその重要性が上がっている理由は、1,2ターン目の動きの勝敗に及ぼす影響度合いが極端に上がっているからです。
例えばパルキアなら、裏をスイッチャーで取れるかは手札1枚多いかどうかで大きく変わってきます。1枚ドローの重要性はスイクンVなどを使ったことがある人であればよくわかるでしょう。
マリガンを少しでも抑えるため、付け加えるとマナフィやクロバットVスタートを少しでも抑えるために4枚採用にしました。
裏工作の2枚目を入れるために何度もパルキア3枚を試しましたが、スタート率、マリガン率等多くに作用して事故率が上がるのでパルキア優先に。
・世界大会の裏話
マナフィやクロバットスタートはパルキアでは最悪です。それだけで2ターン目に裏を取る要求パーツが1枚増えていると考えられます。実際世界大会前にはマナフィを抜くことをかなり時間を割いて検討していました。
ヨーロッパの選手達はマナフィを抜きたがっていましたが、さすがにキバナ月光手裏剣などに弱すぎて最終的には却下に。
・うらこうさくインテって1枚で足りる? -大会結果を見てみよう-
裏工作は2枚の方がいい。それは紛れもない事実です。
しかし海外大会の上位入賞者をみると、Tordの悪ウーラオスの時代から、最近のパルキアまでずっと1枚です。1枚でもプレイ可能なことが分かれば、自分のプレイングを見つめ直す時かもしれません。
詳しくは別の項で触れるとして、裏工作インテレオンを1枚でプレイする時、あくまで2ターン目にアクアバレットを使うのは事故回避の時で、基本はパルキアVstarで戦うようにしましょう。
世界大会環境では、2ターン目に空飛ぶピカチュウを取る必要があり、2tアクアバレットでは間に合いませんでした。日本のロスト環境でも、ギラティナなどには基本パルキアVstarからはいるので、1枚でプレイ可能です。
しかし、ロストバレットやレジが多い今の環境では2枚の方が適しているかもしれません。トップを目指すプレイヤーの方は、アクアバレットが1枚でもプレイできる引き出しを作ってください。きっと役に立ちます。
・じゃあアメって必要?
アクアバレットを2ターン目にあまり使わないならふしぎなアメに疑問を抱くのは自然な流れです。しかしこのデッキでは、アメにはもう一つ大きな役割があります。それはクイックシューターです。ツツジ回避のため相手のVstarを260で止めることは効果的なプレイです。その時に大抵盤面にはメッソンとジメレオンが1体ずつであり、ジメレオンが狙われると、アメがなければシューターで回収できなくなります。←この盤面は頻発するので注目
まとめると、アメの有無でシューターの使いやすさが段違いなので必須級のカードです。
もちろんボール1枚増やすくらいなら、アメを1枚採用して緊急回避的にアクアバレットで2ターン目に攻撃する方が事故率が下がる点も高評価。
・クロバットV -パルキアの負けパターンを救う-
パルキアのクロバットは革新的で、動きがガラッと変わります。カイを連打、手札が細くなって負けるのがパルキアの典型的な負けパターンですが、それを綺麗に解消してデッキ自体のパワーを底上げしてくれます。
もう一ついい点はツツジ耐性です。クロバットがないと、カイ主体の構築で、ツツジ後に、Vstar、エネ、スイッチャー2枚を揃えることはほとんど困難です。
クロバットがあれば、トレコで雪道を割りつつナイトアセットで勝ちが見えてきます。ツツジ後に単に当たりが増えるより、勝てる幅が広がることがこのカードの真の価値と言えます。
今では必須カードですが、使うのがすごく難しい、慣れるのには時間がかかります。
理論立てて説明しても難しいのでここでは簡単に慣れ方を紹介します。
基本は手札が細い時、あるいは裏を呼ぶのにカードが1枚足りない時にクイックボールからクロバットが使えないか毎回チェックします。この択はかなり見落とします。そしてメッソン系統+エネ1枚くらいが要求値なら積極的に使いましょう。一度慣れてしまうと、クロバットでパルキアの手札の窮屈さが一気に解消される強さから抜けなくなります。
ちなみにTordは2枚クロバットを採用して世界大会に出ようとしていました。これは多分やりすぎです。
・崩れたスタジアム???-パルキアの急所-
少し前まではパルキアのスタジアムは2枚、最近では3枚も増えてきてシンオウ神殿と比較されるカードです。
世界大会に向けて研究が進む中で、雪道+マリィがパルキア対策として有効であると上位層は気づき始めました。JCSでのレジギガスを皮切りに、6月下旬のNAICや、世界大会ではマリィと雪道が多投されたアルセウスが大流行、準優勝を収めたシマダ選手のデッキはマリィJAPANなんて呼ばれていましたね。
崩れたスタジアムは以前までほとんど見かけないカードでいたが、裏工作2枚目よりも価値が高いと判断し、60枚目として採用しています。その理由は、パルキアは雪道が通されると負け、つまりトレーニングコートがサイドに落ちた瞬間に負けが確定することがあるからです。テストプレイの中で、トレーニングコートがサイド落ちして負けは酷すぎたため、スタジアムを増やすことに。クロバットを消せてモミの役割も一部担える崩れたスタジアムはデッキに直ぐにフィットしました。
これも慣れが必要ですが、コツは気持ち1ターン早くスタジアムを置くことです。自分はスタジアムをプレイしたターンにはフルでベンチを置けないためパルキアのダメージが制限されます。そのためよく、「クロバットを消したいけど260出せない。。。」といったことになるので、余裕のあるターンにプレイしてさっさとクロバットを消しましょう。
yos杯の記事の3試合目は、実際に次のターンに裏に出てきたパルキアを取りたいので、早く崩れたスタジアムを置いています。
・レベルボール1枚
パルキアで1番弱いボールは何?と聞かれたら、迷わずレベルボールと答えます。2枚、たまに3枚採用のリストも見かけますが、1枚でもストレスなくプレイできます。物は試しで一度プレイしてみてください。
マナフィやメッソンをカイからクイックのコストなしで置く選択肢を残す価値は高いので1枚採用。裏工作のインテレオンを追加で入れるなら、レベルボールかキャプチャー3枚目が候補でしょうか。
・メロンキバナ問題
半年パルキアを最前線で使い続けて、メロン2枚目の方がかなり優れていると確信しています。キバナのメリットはアクアバレットや月光手裏剣など、非ルールのポケモンを動かしやすいことですが、そちらはプレイでカバーできる範囲です。とくに月光手裏剣は相手がマナフィを置かないミスプレイに期待していて、決して優れた考えとは思えません。
メロンの最大のメリットは、手札が潤沢になることです。クロバットの項でも触れたように、パルキアで手札の枚数は生命線です。メロンで手札の枚数を保てる点はキバナにはない強みと言えます。また、初手からかくしふだと合わせて使えるのも強力。
・そもそもメロン1枚じゃだめですか?
→ エネが続きません! そしてサイド落ちで負けます。
裏工作インテはサイド落ちでも戦えますが、スタジアムやメロンなど、落ちたら負けるカードはなるべく複数採用してサイド落ちを対策。これは他のデッキを考える際も重要です。CL本番の負けはその大半が事故負けとサイド落ちです。
・マリィ?
カイの4枚目とよく議論になります。これもどちらも試して、マリィがデッキに必要となりました。
サポ構成を考える際、ドローサポートの総数は最低5枚は欲しく、メロン2枚でやっと1枚分くらいの働きをするのでこれでも総数はぎりぎりです。
デッキにハンド干渉がツツジだけの場合、相手のサイドが3枚以下にならないと手札を流せないのは致命的な弱点になります。また、パルキアミラー、対アルセウス、ロストバレット等々マリィが有効な相手が多いので採用しました。
雪道+マリィがすごく強い環境と上で述べた通りです。もう少しでソードシールドレギュも終わりを迎えますが、マリィは強さが乱高下していて、その時々で評価がすごく難しいカードでした。
・キャプチャー3枚は革新的
水6枚、キャプチャー3枚のリストは安定感が上がった代わりに、プレイの難易度は格段に上がりました。パルキアVの技ハイドロブレイクを狙う時以外は、キャプチャーはメッソンやゲッコウガに手張りしましょう。
ポケモンカードは60枚にフルで使うゲームなので、1枚キャプチャーが増えるだけで救われる試合が何度もあります。
水6の回し方は詳しくは下の項で。
■不採用カード編
・ダンデは?
ミラーマッチなどで有効なカード。しかし毎試合うまく使えるわけではなく、事故率が上がります。以前よりも採用が想定されるカードであり、意表をついた動きは難しいです。
毎試合安定して同じ動きをすることは、デッキの出力を高めていると考えることもできます。ダンデなどの上振れカードが増えると、サイドを6枚取り切るまでのどこかのターンで動きがイマイチになりやすく、それは結果的に1試合単位でみたデッキのパワーを落としています。
これらのカードは、上振れよりも明確な目的、ターゲットがいる場合に採用すべきです。極端な例を挙げれば、HP320のインテレオンVmaxが大流行すれば、ダンデは採用の価値があります。
・シンオウ神殿強くない???
Vガードエネルギーやギフトエネルギーの登場で注目されたカード。採用するなら崩れたスタジアムと交代でしょうか。
初めに、レジギガスには崩れたスタジアムで十分勝利できます。Vガードを採用したハピナスや、ギラティナが増えた場合に採用を検討するべきです。アルセインテに対しては、崩れたスタジアムもモミの役割を果たして有効なので優劣がつけ難いと言ったところ。
崩れたスタジアムはどの対面も使えて、特にミラーマッチで差がつくので、最大出力でパルキアを使いたいプレイヤーは崩れたスタジアムでまず練習し、環境に合わせてシンオウ神殿に差し替えるのがおすすめです。
・ジグザグマってどうなの?
アメリカのプレイヤーが好んで採用しているカード。ミラーマッチではこだわりベルトと組み合わせると240+30+10でパルキアVstarを倒せるのでとても有効です。しかしミラーマッチ以外ではクイックシューターの方が圧倒的に優秀で、何よりメッソンとパルキア以外のスタート率は上がるが嫌なので不採用に。
※ジグザグマでマリガン率は下がりますが、パルキアデッキのスタートの優先度は
・そもそもVIPパス4枚でしょ
アメリカではVIPパスが主流の構築です。僕が不甲斐なく、彼らより世界大会の成績で下回ってしまいましたが、ヨーロッパと僕はキャプチャーエネルギーを推しています。キャプチャーエネルギーで1匹ポケモンを置ければ十分に戦えて、VIPパスのように中盤以降死に札にならないため、キャプチャーの方が優れている、はず。
白馬はどうですか?
白馬パルキアはミラーが有利なように見えて、白馬がVの段階で倒されたり、構築単位で月光手裏剣に弱かったり、ツツジに弱かったりと不安定なのでおすすめしません。直接対決も純正パルキアの方が有利だと考えています。
おまけ
・スイッチャーの枚数って何枚がいいの?
2ターン目に裏をよべないと勝てない試合があるので、4枚がいいです。
でも何枚でも実力差が少しでもあれば勝てます。JCSでは僕2枚でTOP16、とーしんは0でTOP4でした。この先スイッチャーを減らすのは、非ルールが増えたりして、ツールジャマーやモミなど、特殊なカードを入れたい時でしょうね。
■プレイング編
前回のyos杯優勝記念noteも参考にしてみてください。そちらはより実践向きです。
・基本のプレイ(パルキア初心者向け)
基本はベンチにたくさんポケモンを並べて攻撃するだけ。2ターン目にクロススイッチャーを組み合わせて裏のポケモンが取れたらベスト。相手の場にマナフィがいない場合は積極的に月光手裏剣を狙いましょう。メロンが2枚入っているのでエネルギーは大体大丈夫です。
理想の盤面は、
上の画像の盤面です。最近はどこからでもベンチ狙撃があるのでマナフィは油断せず置きましょう。
・スタートポケモン
パルキアのスタートポケモンは単純ではありません。クロススイッチャーで裏が狙えるので、単にパルキアスタートがいいとは限りません。
初めはパルキアスタートでいいですが、裏が狙えそうな手札ならゲッコウガやメッソンでスタートしてみましょう。後攻はメッソンがベストです。
具体的な戦い方はマッチアップ編に譲るとして、ここからはプレイの際に心がけることを記します。
・かくしふだ
このデッキのエンジンはゲッコウガのかくしふだ。手札の枚数の重要性は何度も書いている通りですが、隠し札がないと手札が細くなって負けてしまいます。
プレイ中のコツとして、多少のリスクを負ったプレイも隠し札があれば許されます。
例えば裏のポケモンをクロススイッチャーで取れるけど、それを選択すると次のターンのサポがない時。
サイドから2枚、トップで1枚、かくし札で計5枚が引ける時。
これでベンチにメッソンがいれば、次のターン必要なカードは大抵の場合引けるので、次のターンのことは考えずに裏を取りましょう。裏工作デッキの隠し札は、ジメレオンにアクセスできるカードくらいは引いてくれるので、そのターンの動きを優先してしまっていいパターンが多いです。慎重派のプレイヤーの方は慣れが必要ですが、これはたくさん練習して感覚を研ぎ澄ませましょう。
・先2アクアバレット
先2アクアバレットは強力ですが、やや多様し過ぎです。盤面からメッソンラインやエネを2枚失うのはかなりの損失で、後半まで響いてきます。事故回避の動きにとどめ、自然にパルキアVstarが動かせるならパルキアで攻撃するのをおすすめします。
※これは裏工作インテレオンが2枚でも同様です。
・水エネ6枚の回し方
周りからしばしば、水エネ6枚で足りる?と聞かれます。
答えとしては足ります。足りないで負けたことはありませんが、ぎりぎりでひやひやしたことはたくさんあります。最後はきっと足りるので練習してみてください。
心がけることは、とにかくトレコを大事にすること。キャプチャーはなるべくアクアバレットに進化しそうなメッソンにつけることです。
後者は特に重要で、
誰しも「ジメレオンにつけて、進化、回収ネット、あ。」なんて経験があると思います。これをやるとエネルギーが足りなくなるので、メッソンラインにエネルギーをつけるときはよく考えてつけましょう。パルキアをプレイする際に長考が許されるのはここかもしれません。それくらい展開を読み切る必要があるので難しいです。
おまけ
・事故るんだけど。。。
パルキアを使っていてたまに言われます。強烈な下振れでもない限り、10回中戦えすらしない手札は1回か2回です。きっとあなたは、
① 良くない手札の時の戦い方が上手じゃない
② プレイに問題がある
このどちらかでしょう。①の人は、下のマッチアップ別戦い方を読んで実践、ミラーマッチならベンチを絞って戦う戦術も身につけましょう。②の人は、ゲッコウガをうまく使えていない可能性が高いです。かくしふだへの信用度を少し上げて、ゲッコウガをベンチに呼ぶ優先度を上げてみましょう。かくしふだを使って気合でメッソンを引くことも時には必要です。
■マッチアップ編
ここからは対面ごとの動かし方、ポイントを解説していきます。
・VSギラティナ
サイドプランを意識しよう
ギラティナ対面のコツはとにかくクイックシューターをVstarに集めることです。
上手くいかない場合はアクアバレットを挟みながらツツジを使って祈ることになります。マリィ+雪道も有効で、3ターン目くらいにはアクロマの研究を連打しているギラティナの膨らんだ手札をマリィでさっさと流してしまいましょう。
ギラティナ側の良い動きは、ウッウボスやヤミラミを組み合わせてメッソンを2枚取り、ギラティナで4枚取るプランでしょうか。
1回でメッソンが2枚取られるのは最悪なのでメッソンを中盤以降2枚出さないこと、ロストマイン+ツツジで止まるのが最悪なので、ベンチのパルキアVstarは早い段階でエネルギーを2枚貼っておきましょう。
・VSロストバレット
必殺の盤面造り
カイオーガ、ゲッコウガ、リザードンなどさまざまな形があるロストバレットですが、どれを相手にするときも目指すのは一つの盤面です。
それは
の順で相手に押しつけます。この盤面を作るためにゲッコウガのドローは必須だと思うので、盤面が完成したら序盤ですぐに回収しましょう。
ふしぎな飴を使って早くインテレオンに進化させて、メッソンやジメレオンでサイドを簡単に相手に与えないようにします。なるべく多くのパルキアを相手させることが狙いです。先攻・後攻どちらの場合も盤面のメッソンは3ターン目までにインテレオンに進化させましょう。
この動きではマナフィも出さなくて良いので、そのサイドも節約することができます。実際にCL横浜でパルキアを使ったプレイヤーがこの盤面を作って多くのロストバレットを倒してきました。毎回このように綺麗に決まるとは限りませんが、それはロスト側も同様です。上手くいかないときはマリィやツツジでしっかりと妨害すれば、全体を通してかなり高い勝率を出せるはずです。
カイオーガ相手はマナフィで最後蓋を閉めることをお忘れなく。
・VSレジギガス
戦況の見極め
基本は前のレジエレキを相手して、相手が1,2ターン遅れればそのまま勝利。そうでなければ崩れたスタジアムに頼ることになります。この二つのゲームプランの切り替えをはっきりと行うことが大切です。
ポイントになるのは後者のパターンで、相手の展開が良い場合は、最後逆転のプランに切り替えて、盤面を整えましょう。
最終的に二つ分岐があります。
① レジドラゴにギフトエネがついていない場合
崩れたスタジアムスイッチャーツツジでレジドラゴを倒して祈りましょう。相手のサイドが2枚の場合はシューター+アクアバレットがマストなのでリソースは温存すること。
② レジドラゴにギフトエネがついている場合
裏のエネルギーがついていないレジロックなどにアクアバレットで120、次のターンにボスから2枚取りを狙う。相手の残り回収ネットが少ない場合などに特に有効。崩れたスタジアムはシンオウ神殿と比べて、決まると相手の盤面が崩壊するので一気に試合が傾きます。とにかくギフトエネのポケモンだけは終盤倒さないように。
レジは候補デッキで、CL横浜前にかなり対戦しました。それでもやはりパルキアが勝率では有利で断念したものの、かなりぎりぎりの試合になるのでプレイング強化には両者うってつけの試合です。
・VSミュウ
トッププレイヤー達の見解
ミュウとパルキアは、パルキアが有利とされています。JCS、NAIC、世界大会、CL横浜、世界中のプレイヤー達がミュウをテストして、諦めました。パルキアから雪道を抜くほどに、です。
パルキア側の最も簡単なプランは、裏のゲノセクトを3回呼んで倒すことです。このプランはクロバットが最後に使えることもありかなり決まりやすく、パルキアは非ルールスタートかつ先攻で盤面が広げられれば、このプランにまっすぐ向かいましょう。
裏を3回呼ぶことが難しい場合や、相手に先にサイドを2枚取られてしまったときはゲッコウガの出番です。メロエッタに月光手裏剣でメロエッタ+ミュウVMAXに乗せて1-3-2(オドリドリがいる場合は、そこをスイッチャーで呼んで鳥を倒す)のプランを取りましょう。
大抵の場合、ミュウ側はタブレット切れでパルキアが追加で1ターンもらって勝てます。最後は困ったらもちろん雪道ツツジで50%くらい勝てるから大丈夫。
あと、後攻の場合はどんどん呼ぶから入りましょう。パルキアにエネをつけてもどうせ倒されます。
・VSアルセウス
結局どっちが有利?
-パルキアが有利。でもパルキア側が難しい。
アメリカの大会NAICで大流行。その後世界大会までに研究され尽くされ、結局パルキアがやや有利とされ数が激減しました。
このマッチアップの約束として、メッソンを相手せずアルセウスを3回倒しましょう。パルキア側の意識することは、月光手裏剣とクイックシューターです。ポータルをできるだけ温存して、相手のアルセウスが倒せないときは月光手裏剣で90,90をアルセウスに乗せます。メッソンが2体いてもアルセウスです。
・VSパルキア
ベンチ広げる?狭める?後攻の捲り方
パルキアミラーは先攻有利なんて言われてますが、それは世界のパルキア使い10傑レベルの話で、実際はそんなことありません。
それでも少し先攻が勝ちそうなのでここでは後攻の捲り方を。
① ベンチを絞ってパルキアの殴る回数を増やす
② ベンチを広げて相手の盤面からパルキアを消す
手札が良くないときは①のプランを取りますが、釣竿がないのでやまびこホーンに弱かったり、ダンデで突然死したりするので、このリスト、この環境ではおすすめしません。
クロバットをフルに活用して綺麗に勝てる②のプランをここでは紹介します。
ポイントはターン1にベルトなどで倒せても1体目のVstarを倒さないことです。相手の盤面からパルキアVstarを消すのが狙いなので、倒してはいけません。
かなり要求パーツが必要なので、ターン1の段階から困ったらクロバットを積極的に使っていきましょう。こちらはパルキアを相手の盤面から消す予定なので、クロバットが盤面にいても弱みにはなりません。
このプランの優れている点は、こちらは要求が大きいターン2にツツジが絡まないので、このプランを通しやすいことです。アメやクロバットの強さを痛感できると思います。ぜひ試してみてください。
ミラーマッチについての補足
1. 先攻でサイドを1枚先攻した場合
安易に次のターンVやVstarを取ってサイドを3枚にすると、相手のツツジから負けるので、前のパルキアを260で止めるか、裏のメッソンを倒しつつシューターが立てられたりすると理想です。
パルキアミラーでは、リードしている側がどれだけ盤面をツツジに強くしてサイドを取れるかが勝敗に直結します。
2. 崩れたスタジアムの使い方
ミラーではセイボリーのような使い方をすることが多いです。相手だけ既にポータルを切った場合、自分はマナフィを消して、相手はポケモンを1匹絞る要求をできます。前のパルキアVstarが倒されづらくもなるのでお試しあれ。
・ミラーの考え方、まとめ
先攻のメインプランは2-2-2。後攻はそれをなんとか捲るか、ツツジ勝負になります。ミラーを考える際、残りサイド4、残りサイド2が中間地点として存在するので、それに先に到達するにはどうすればいいかを考えながらプレイするのが、ミラーを制する第一歩です。
■おわりに
・もう一つ上のレベルへ
パルキアを使っていて冴えてる日は、手札が潤沢で、クロバットを使う択がみえて、気づけば盤面にシューターの準備ができている、そんな日です。引きがいいわけではなくて、パルキアの引ける感覚、盤面を作る感覚、勝負どころがすべて体に染み付いていればこんな日が訪れます。それまで練習あるのみです。
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