アルゼンチン旅行記　2019/10/7 11日目

フィッツ・ロイ展望へ

今日はあのパタゴニアのマークにもなっている、フィッツロイの展望トレッキングに行きます。これがこの度で最後のイベントになります。
申し込んだときはフィッツロイを近くで見てみたいと軽く考えていましたが、まさかこんなに大変なツアーとは知らず、最後にして最も歩いた1日でした。

まずは朝ごはん。1日トレッキングで8時にはスタートするので眠い中でもしっかり栄養を取ります。アルゼンチンに来てから毎回のように食べている薄いチーズと、ナッツがゴロゴロ入った贅沢シリアルがお気に入りです。

今回は現地のガイドさん、私たち夫婦、1人でニューヨークから来ている30歳ぐらいのお姉さんとトレッキングです。ガイドはもちろんの事、お姉さんのガチな服装とトレッキングの装備に不安を覚える私たち。。。

トレッキング開始

ここがトレッキングの入り口です。ここからフィッツロイが良く見える山頂を目指してスタートです。

高身長で大股で歩くガイド、おそらく慣れているであろうお姉さんのペースが速く、ついていくのに必死でなかなか写真を撮る余裕がありません(泣)
それでもトレッキング開始して2時間後、フィッツロイの頭の部分が木々の隙間から見えてきました。チャルテンに来てからずっと雲をかぶったままのフィッツロイ、まだ1度もその姿を見られていませんでしたが、見えそうです！！

そしてついに山頂が…！！！

なんと美しい。まさにあのパタゴニアのマークです。
チャルテンは曇りの日がほとんどで、フィッツロイの全貌がいつでも見られる訳ではないそうです。運が悪ければせっかく来たのに見られないこともあるそうで、2日間の滞在で見られるか心配でしたが、無事にその姿を見ることができてしばし感動。。

スタートから4時間ほど歩いたところで、ようやく開けた場所に出ました。
今までは森の中のトレッキング、ずっと平らな道でいわゆるハイキングのようなコースでしたが、ここからはいよいよ山に登っていきます。この時点で日ごろの運動不足もたたり疲れがありましたが、フィッツロイをもっと間近で見るために頑張ります。

山登りを開始したら一本道で道に迷うことがなくなったため、お姉さんはさっさと先に登って行ってしまいました。ペースが早いお姉さんに合わせる必要がなくなったからか、ガイドが急に私たちを気にしてゆっくりペースになりました。
登る途中で見下ろした景色も本当にきれいです。

そして登り始めて1時間半、トレッキング開始から約6時間後、ついにフィッツロイ展望に到着です。

何とも幸運なことに、山頂についたときはちょうど雲も晴れて、フィッツロイの全貌がくっきりと見えました。フィッツロイと空の青とのコントラストがとてもキレイです。
本当はハイキングコースにテントを張って夜を過ごし、早朝の暗い中山を登ってフィッツロイと朝日のコントラストを見るのが最もオススメだそうです。赤く染まったフィッツロイがそれはそれは絶景だそうで、、、山に慣れていない私には今回は無理でしたが、いつかまた来ることがあれば挑戦してみたいです。

ランチタイム

ここでお昼ごはんです。しかし日本のようにお弁当を広げるわけにはいきません。フィッツロイの景色に感動して忘れていましたが、チャルテンは地上でも10℃前後、それが山に登っているのだから気温は0℃近いです。(マイナスだったかも)
それに加えて何より風が非常に強く、本当に誇張ではなく体ごと吹き飛ばされそうで立っているのがやっとでした、、、顔を上げると目を開けていられません。
そんな訳で大きな岩を風よけにして、急いでサンドイッチを押し込みます。残念ながら写真を撮る余裕はありませんでした。

下山開始
もっとずっと見ていたかったのですが、身体も冷えてきて風が強く危ないため、ランチを食べたら早々に下山することとなりました。
もと来た道をひたすら下っていきます。。。ようやく山を下り終えたときには、無事に平地についた安心感とフィッツロイを見ることができた満足感で、一気に疲れが押し寄せてきました。
この時点でトレッキングスタートから約7時間、街に戻るためにはあと3時間以上歩かなければなりません。。。

帰りのハイキングコースは元来た道とは異なるコースで、ちょっと気分転換になりました。疲れすぎて歩きながらも眠気が押し寄せてきましたが、途中で見たきれいな湖や壮大な風景に、こんな所が世界にはあるんだなぁとしみじみしてしまいました。
さすがにお姉さんもガイドもお疲れなのか、おしゃべりもせず黙々と歩いていきます。

スタートから9時間が経過したころ、ついに街並みが見えてきました…！！

そして午後17時頃、ようやくゴールです！！

ゴール地点にコースの案内看板があり、もしかしてこちらが正規のスタート地点だったのかな？
距離にして20㎞、トータル8時間と書いてありますが、私たちは10時間以上かけたトレッキングコースでした。久しぶりにこんなに歩いてヘトヘトでしたが、本当に本当に大満足のトレッキングでした。ガイドさんに感謝です。

打ち上げの夕飯

まだ17時半頃でしたが、山頂であまり食べられずお腹が空いたので早めの夕食を取ることにしました。
もう歩き疲れているのにゴールに相応しい逸品を求めて街をウロウロ、、、結果ハンバーガーレストランにしました。

バーガーとクラフトビールを注文。疲れすぎてほとんど会話はありませんでした(笑)
乾杯🍻おつかれ～

これで予定していた全イベントが終了です。今日はそのままチャルテンからカラファテに戻るため、ここでフィッツロイともお別れです。
車でカラファテに向かいながらフィッツロイを出来る限り見ようと思っていましたが、車に乗ってすぐ爆睡、、、気づいたらカラファテに到着していました。もちろんホテルについてからもそのままバタン、1日お疲れ様でした。